このレビューはネタバレを含みます▼
4巻まで旧版で、5巻から新装版で読みました。こちらの作品は、旧版を集め終えた頃に販売中止→新装版となり、積んでいたところ…『僕たちが恋する理由』が販売になり、元々BL沼の住人なので読んでみたけど腹いっぱいには楽しめず。で、キャラ勉の為に読み始めたら『僕たち〜』の理解も深まった上に、どちらも最高級のキュンが詰まっていて、一粒で何度も美味しかったです。
2巻までで『僕たち〜』の伊丹とリンクします。今後どの程度のBL要素が入るか分かりませんが、よろしければ、そちら(伊丹のスピンオフ)も読んでみてほしいです。
あと、各巻ごとに「佐伯夫婦(大正時代)」の単話が入り、最初は「?何だろう、この唐突な入れ方は…?」と、思いつつ気にしていませんでしたが、3巻くらいで黒子の位置に思い当たり…その後の流れで繋がりが分かると興奮してしまいましたし、何てお洒落なストーリー展開かと感動しました。本編だけでも濃くて深いと思うのに、色々とリンクも楽しめてホント最高です。
あとは、先生の書かれるリーマンが、とにかくカッコいいです。黒澤は絶妙な色気があるし、大島はぬいぐるみ的な癒し効果が、坂元は女心より母性本能が強めに働く可愛さが、佐伯は大人の余裕と色気が、それぞれ違う魅力があって誰も彼も素敵でした。先生がSNSで「好きなキャラを見ると、年齢的な傾向がある」と仰っていて、ぜひその傾向を知りたいなと思いました。女性たちは、特別な設定などはない普通のOLさんばかりで親近感が湧くし、今まさに自分が恋しているかのような等身大のドキドキ感が味わえて良かったです。