初期の頃は好きだったが…





2024年7月13日
初期というのは某お絵描きサイトで連載していた時期で、凡百の転生モノとはやや毛色が異なる魅力的な主人公(ヒロイン?)に牽引される日常系なノリが楽しかった。しかし、やはり人気が出るということは一長一短で、正式に連載をするということに一抹の不安を感じていたが、それが見事に当たってしまった。今作には同人的な軽いノリの作風が合っていた、ヒロインの魅力に牽引される、つまりはこまけえことはいいんだよ!的な話運びがテンポよく、歯切れ良く展開されていたのだが、やはり連載版となるとそうもいかないと考えてしまったのか、全体的に説明過多で窮屈な作風になってしまった。これが設定やテーマとの噛み合わせが悪く、どうにも作品全体を堅苦しいものにしてしまっている。この改悪というよりは長期連載を見越した見当違いの「補強」の弊害は結果的に本作がもともと持っていた魅力を大きく減退してしまった。非常に残念である。

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