このレビューはネタバレを含みます▼
愛のキューピッドでありながら、愛を理解していないアズキエル。
何故ならアズキエルは愛の女神に育てられたものの、本質は殺戮の神の子だから。
殺戮の神は愛はないと言っていたけど、近代が力の時代でないことを理解していたし、アズキエルを誰に預ければ今の時代に生きやすいかを考えてヴィーナスに預けたところを見ると十分愛情を持ってると思う。
ヴィーナスとヴィーナスの子ナナエルの元で育ち、かつ弥生と暮らしてアズキエルは愛を知る。
今まで問答無用で対象の好きな相手に矢をブッ指してくっつけてきたアズキエルが、弥生の恋人となった後、本当に好きならば相手を理解する努力をしろと説いていた姿に、アズキエルが真の愛の天使になったんだと胸熱でした。
大爆笑ではないけど、淡々とした登場人物たちの会話が面白かったです。