このレビューはネタバレを含みます▼
本作品と出会ったきっかけは、ちるちるさんでオニィ先生のインタビューを見かけたことでした。
まず、個人的に最近『おっとりした図書委員受けっていいよな…』と漠然と思っていたので、このタイミングで先生の作品と出会えたことに絶対的な運命を感じました。
そして記事での先生のまっすぐなお人柄にも強く惹かれて。読後の今も尚、不純さの一切ない読者を幸せにする説得力のみで満たされたこの作品を描ききってくださったオニィ先生の才能・信念に、敬服する気持ちでいっぱいです。
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まず、【ヤンキー×図書委員】。この組み合わせに少しでもドキッとした方がいましたら、揺らがず直ぐに購入して本作品を読んで頂きたい。
攻めの三崎くんは正直不良とは言い難い…!善良で一途で生真面目な男の子でしか無いんですが、あくまでも粗悪な肩書きの中で受けである夏樹くんと交流していく過程が良かった。
◆そしてこの受け・夏樹くん~!!フォルムがまるっとしていてどう足掻いても愛らしくてしょうがなくなるのと、言動すべてがキューティクルでたまらなかった。(デフォルメ姿も小動物みたいでキュートさ満点。本当におすすめです!)
◆その二人が図書館で魚図鑑など本を通して少しずつ距離を縮めていく過程が繊細な手腕で描かれていたことにも救われた。良い意味で攻めくんと受けくんだけの世界。燻(くすぶ)りやもやもやを一切感じず最後まで晴れやかな気持ちで読みきることが出来たことに感動すら覚えた。
いや、思い返してみても、これほどときめく気持ちだけを抱えてBL漫画読めたことは一度もないです…!!
この作品でBL漫画デビューされた方はどれほど幸せなのでしょう…。私ももっと若ければ不良×根暗という肩書き同士、お互い成長し合ってピュアな愛を育み合うふたりの世界に染まりたかった!(´;ω;`)
何度も言いますが、BL読んだこと無くて躊躇っている方いましたら…是非勇気を出して初めての作品にこちらを選んでいただきたい。
攻めの三崎くんが純で男前。恋しい人のために泣ける繊細な感性を持つ青年です。周りの登場人物含めすべてが優しい世界。ある意味で性別の隔たりを感じず穏やかな気持ちで時々猛烈にキュンキュンしながら読むことができます。
まだまだ言葉にし足りませんが、自分はひとまず特装版買い直して、コミコミスタジオでリーフレット付きの紙本購入して来ます!