ラブ・ミー・ぽんぽこ!
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ラブ・ミー・ぽんぽこ!

赤瓦もどむ

おもしろ可笑しい化獣の世界、狸を中心に

2024年7月19日
笑える漫画で愉しいひとときを過ごすことが出来て、素敵な気分転換となった。コメディ強い中で、狸の糞の生態が出て来たりして、私も気になって検索して狸を調べたりしていたからそういう描写に感心。狸は狸に、狐は狐に見えるのもすごい。キャラそれぞれのアクがストーリーをてんでに色づけて、賑やかなようでそれだけではない身内的な情を見せてくる。正体は全員が判ってないのも巧い展開。
笑いを取りに来るシーンはまた少女漫画としては振り切っている。コックリさんのハートの綴りのフェイントは堂々だし、ボトル(ウィスキーなどではない)で、芋(焼酎ではない)で、生(ビールではない)で、というスナックのシーンでかわした絵に笑う。
楽しく読んでいつの間にか最終巻5巻に来ていた。続巻出せるようにしたと赤瓦先生は書き綴っていらっしゃるので、気長に待つことにする。
「兄友」未読なのだが、雰囲気いかにも少女漫画と見ている。これは俄然比較対照先として興味が湧いた。
本作は笑いばかりが先行、主人公はドタバタの真ん中にいつも居て、恋愛のほうは少しも進んだとは言えない。反発から理解へ変わっていったくらい。
憎めないキャラ達がそのうち決着を付けていくのをやはり見届けたい気持ちなのだ。
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