地獄くらやみ花もなき
」のレビュー

地獄くらやみ花もなき

路生よる/藤堂流風

シリアスとユーモアの絶妙なバランスが魅力

ネタバレ
2024年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 罪を犯した人間が化け物に見えるという特殊能力を持つ主人公・青児が摩訶不思議な相談所を営む美少年・皓の助手としてバディを組み、罪人を暴いてしかるべき裁きを下していくという暗くて重めの内容ですが、事の真相に迫る場面や裁きの場面以外のところで繰り広げられる登場人物たちの掛け合いはなかなかにユーモラスでクスッと笑える感じなので、そのシリアスだけど暗くなりすぎない絶妙なバランスが実に魅力的でストーリーに引き込まれます。

ちなみに私は少年のように見える皓が年上に見える青児をまるで子供かペットのように扱う(愛でる?)シーンがニヤニヤできてお気に入りなので、そのシーンが見れる機会を心待ちにしています。
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