悪役令嬢たちは揺るがない
」のレビュー

悪役令嬢たちは揺るがない

八月八/春野薫久

ざまぁもフラグ回避もない悪役令嬢物語

ネタバレ
2024年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 流行りの物語に似ていることから悪役令嬢と揶揄された令嬢たち。だからといって物語のようにヒロインとされる聖女に嫉妬するでもなく、己の矜持とともに毅然とした態度で立つ姿は3人とも気高く美しい。平等をしきりに主張していた聖女もまた、自身を顧みて恥じ目標をみつけて前を向く姿は素敵だと思った。恋愛要素は少なめなものの最後に皆それぞれのかたちで幸せを掴んでいることがわかるので、読後の幸福感も申し分ない。初めての作家さんで良作に出会えたことは僥倖。
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