このレビューはネタバレを含みます▼
冒頭のショッキングなヒート描写に始まり、運命を受け入れられないヒロイン、読者のヘイトが犯人に溜まって来たところで、犯人側の切ない事情が明かされます。構成としては非常に上手いです。
Ωが本能に抗えないまま快楽に身を任せると言う話ではないので、読む方にも覚悟が求められます。
進むごとに明らかになる真相、ヒロインはどうする?どうなる?といったところで唐突の幕引き。
あれ?それで良いの?イケメンで安定した職業の溺愛してくれる伴侶を得てハピエンなの?めでたしなの?
とハシゴを外された気分です。
極めてリアル寄りで始まったので、じゃあ社会的弱者のΩを守る団体が出てきたり、抑制剤無料の政府考案が出たりするんじゃないのか…
もしくは社会的制裁をくらった相手が無職になり、家とも断絶して、それでもヒロインを求める展開じゃないの??
という肩透かしは否めませんでした。
結局愛の力でめでたしかよー!