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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 囚愛の明け烏 -センチネルバース-【単行本版】

    ポケラふじ子

    映画のような展開!
    ネタバレ
    2025年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初センチネルバースです。重厚そうな雰囲気に惹かれて読みました。センチネルの能力や、シールドの概念がいまひとつわかってないのですが、話自体が大変面白かったです。

    ダイヤモンドの失われたカッティング技術の話が出た時に、コレコレ!こういうの!とワクワクしたのですが、そちら(ロストテクノロジー絡みのミステリー)は話からフェードアウトしてしまったのが少し残念です。
    でも色々詰め込むとわかりにくいものね…青年マンガになっちゃうし…
    ハッキングシーンの描写は映画のようで、カッコ良かったです。

    後半はセンチネルの執着に焦点を当てて、スリリングで濃厚なBLで面白かったです。
    吉桐さんの執着度たるや!
    ミステリー部分やアクション部分も濃厚だったので、満足度が高いです。
    おまけマンガの吉桐さんのスーパーテイスティング能力に笑ってしまった。センチネル怖い(笑)

    お話が良かったので、続編があるならこの2人のバディ物も読んでみたいです。切に!
  • 俺がおまえに恋してやんよ

    ARUKU

    ARUKU先生は裏切らない!
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊が出たので鼻息荒く読みました!
    ARUKU先生のお話はどれも胸が苦しくなるのですが、今回は異様に可愛い蛍茶屋くんにやられがちでした。自己評価低いのにサメの着ぐるみ!大きい段ボール箱は別荘(多分)!毎日塩むすびを食べて家に仕送りし、昼時には雀がとまりにくる…そんな受けいる⁈
    刑部じゃないけど悶絶しそうでした。ハート泥棒選手権優勝(刑部杯)
    そんな2人が少しづつ距離を縮め、良い感じになってきたので、そろそろ来るなARUKU節…とドキドキしなが読んでたら、ほらー!黒背景に白文字の不穏なモノローグが…!
    そこからの胸を引き裂かれる怒涛の展開。
    お互いに想いあってるんでしょ?それじゃダメなの?

    ラスト2話は鼻を啜りながら読みました。
    蛍茶屋を鎖で繋いでいた家族…誰が悪いわけでもない、だからこそ誰も憎めない鎖。
    その鎖を解いてくれたのも家族。綺麗事では終わらないお話を蛍茶屋のちょっとズレた可愛さが緩和していたと思います。

    蛍茶屋と刑部、素敵な名前があるのにお互いを苗字で呼び合うのも、らしくて良かった。
    幸せになったのちの話を描かない潔さも好きです。

    ARUKU先生を追いかけてて良かったです。
    また読み返してきます!
  • ただの飯フレです

    さのさくら

    恋愛に発展しない関係も良い
    ネタバレ
    2025年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私ごとですが、職場で出会って趣味が合って、一緒に水族館に行く異性の友人がいました。その後お互い別々の人と結婚して、いまだに友人として付き合いがあります。何年経っても恋愛に発展しなかったので、異性でも心地よい友人関係は続くと思っています。

    メフレという概念の関係性は、お互いが意識しなければ緩やかに続くのでは…
    この話は優しさや気遣いからくるトラブルに疲れてしまった2人の穏やかな自己肯定の話であり、恋愛に発展してもしなくても、お互いを大切に思っていける関係が続けば良いなと思っています。
    あと描かれているご飯が美味しそうなのと、食べてる時の顔が大変良いので、釣られて笑顔になるしお腹が空きますね!

    (蛇足)友人たちに「それで良かったの?不思議な関係だね」と言われ続けてきた私と友人に、肯定マークを付けてもらった気がします。
  • 【単話】生意気なキス

    波真田かもめ

    行間の密度が濃い
    ネタバレ
    2025年4月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ならではの良さが詰まってます。
    波真田先生はセリフもモノローグもちゃんとあるのに、肝心の気持ちは断片的に提示されることが多いように感じます。だからこそ、その隙間を埋める妄想が捗ると言うか。
    この話も鍵山さん(画家)とケイタ(モデル)がお互いに思い合ってるのかどうかは直接的なセリフでは書かれてません。
    鍵山の「光だ」というモノローグや、少しイラついたようなケイタが向ける視線などから読者が推測?するしかない。
    スモークブルーもそうだけど、気持ちを長々と言葉にしない方がより深く感じる事ができます。

    短編なのでエピソードは削りに削られ、断片からケイタが夢を諦めた事、鍵山は今後も傍に立ち続けるであろう事は読者が行間から読むしかない。
    この話を長編で読んでみたくもあり、凝縮された短編だからこその良さがある気もするアンビバレントな気持ちです。
  • ブランクコード【単行本版】

    サノアサヒ

    共依存の檻の中
    ネタバレ
    2025年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ だいぶ遅れて読みましたが、どハマり中です。
    サリエリとモーツァルトが共依存するような話でした。
    お互いに愛を確認し合って幸せになれる話ではないと思いながら読み進めましたが、ラストまでその気持ちが変わりませんでした。

    すごく怒られることを覚悟で言えば、この2人は離れた方が前に進めると思いました…BLなのに、本当に本当に申し訳ない…

    でも共依存の檻の中入ってしまってお互いを気遣って傷つくばかりだった関係が、恵介が離れた事で違う方向に動き出す。藍は一人で病院に行く決心をし、一人で楽曲を作り、恵介なしで動き出したのは“死にたい気持ち”以外の感情が出てきたからだと思います。
    恵介自身も献身的な愛は藍を追い詰めていると、心のどこかで感じていたのでしょう。
    だからこそ、どうにもならなくて、切なくて、重い。

    藍が受け入れてハピエン、という話にはしなかったのは作者様が誠実に話を作っていたんだな…と感じます。
    この話を見逃していたボンクラで申し訳ない…

    すごく刺さる話でした。何度でも読みます。
    最適解がないので、落とし所を探るしかない話です。

    バンドのメンバーもすごく良い。突き放さず介入せず、でもずっと見守ってる。彼らは、もし2人が心中したとしても受け入れる覚悟はあったのでは…

    願わくば、いつか藍も恵介もあるがままの自分を受け入れて、その上で手を取り合って欲しいです。
    人生は長いし、まだ30年も生きてない2人には残りの時間がたくさんある。やり直しも生き直しもできるので、人生を積んで「あんなこともあったよなぁ」とお互いに笑い合える時が訪れるよう願ってやみません。
  • あの世でお前に好きだと言える【単行本版(特典付き)】

    つきづきよし

    やり直せる人生
    ネタバレ
    2025年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公が電車に飛び込む衝撃的な幕開け。
    気付けば高校時代に戻っていて、自分は死んだと自覚する。どうせなら人生やり直すか、と思った矢先に全く知らない後輩から猛アタック。
    いかにも自分好みそうな後輩のことを、なぜまったく覚えていないのか。思い出そうとすると頭に痛みが走る。

    この辺りで不穏さが一気に増し、良くない展開が来るんじゃないかと思ってたら…
    結果的にはハッピーエンドで、人生を生き直した主人公は希望を持って歩み始めるのでした。

    とはいえ、10年も疑いもせず主人公を待ち続けた後輩のポジティブさはなかなか異常。
    待つだけって、とても辛い。告白して両思いになったのに突然消えた相手を探しにも行かず、見てもらえないメッセージを送り続け、希望を失わない後輩は、少し怖い…
    この後輩の葛藤がもっと描かれていたらハマったなぁ、と感じます。
    絵もお話もとても丁寧に描かれているので、もう少し感情移入したかったな…
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  • 星の降る教室

    サノアサヒ

    タイトル通り星が降った
    ネタバレ
    2025年4月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんです。
    引っかからないだろなーと、なんとなく決めつけていた自分を叱り飛ばしたい。
    ヒリヒリと痛い主人公が、ヒリヒリと痛い高校生を救う初っ端からやられました。
    誰しもが持ってる自分の中の好きな部分と嫌いな部分を「こんな感じ?」ってお出しされてるような、嫌でも自分と向き合いながら読んでしまう物語。
    言葉の説得力がとにかく半端ないです。
    すごく丁寧に作られてるから読み飛ばせないし、途中で何度も鼻の奥が痛くなります。

    もっと早く読めば良かった。他の作品も読んできます。
    あと薫さんの不器用な感じ良いなぁ,と思ってたらレビューにみんな書いてて「やっぱり!」っ思いました。
    こんなに主人公からも読者からも「幸せになって欲しい」って思われてるキャラってそうそういない(笑)
  • 春のデジャヴに踊れ

    おどる

    ノンケ同士の美しい物語
    ネタバレ
    2025年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ダンスの世界で出会う二人。
    母親がダンスの途中で帰らぬ人となり、踊れなくなった晃介(受)と、その母親に密かに恋をしていて告白できないまま亡くなられてしまった淳(攻)
    お互いが表面には出てこない母親という女の影を背負いながらも、徐々に惹かれあっていく話。
    ノンケ同士が恋に落ちる珍しい話で、それゆえの葛藤も大きい。
    当て馬はいないし、BLお約束のハプニングもない。
    登場人物の悩みや葛藤が繊細に織り込まれた美しい物語だと思いました。

    晃介が父親にカミングアウトした時、彼の背中に父親が「愛してるよ!俺も母さんも」と投げかける言葉。
    お墓参りで、淳が晃介の母(の墓)に告白する言葉。
    どちらも愛に満ちた素晴らしいシーンで泣けてきます。

    全体的に抑制が効いた、大人の物語です。
    路地裏やトイレで貪るようなキスをしなくても、互いに愛し合ってることが伝わります。
    ゆっくり読んで、何度も読み返したい話です。
    ダンスのシーンが美しいので、もっと長い話で読みたかったけど、余計な枝葉がなかったからこそ綺麗に収束したのかな、とも思います。
  • 鳴かぬ蛍は青に焦がれる

    仁嶋中道

    瑞々しい青春(星10)
    ネタバレ
    2025年4月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家追いしてる先生です。
    ルームメイトは腕に痣のある青凪とゲイの宇佐美。2人とも他人に気遣いながら生きてきて、お互いの隣が息がしやすい事に気づく。青凪は宇佐美がゲイである事をそのまま受け入れ、宇佐美は青凪の腕を全く気にせず触れてくる。恋に発展する前にお互いの本質的なところに惹かれ合うのがとてもとても良い。
    顔に見惚れるとか、キスしたいとか、それよりも前に「好きだなぁ」があります。

    モブ以外のキャラに悪い子がいないのも良い。
    当て馬的存在の青凪の彼女も、自分の行いが独善的だと気がついた時に後悔と羞恥で一緒にいられなくなってしまう…誠実だった彼女にも幸多かれと願ってしまう。

    仁嶋先生のマンガは最初に話の幹があって、そこから枝葉をつけて大きなうねりを作っていくような印象です。途中で話があちこち飛ばずに、最後はきっちり収束していくような。そのストーリーテラーぶりが好きで単話でも追ってしまいます。

    今回は高校生ということもあり、未熟だったり無駄に勢いがあったり、思いを秘めることが下手だったり、大人になりきる前の瑞々しい感性も味わえます。
    この話が読めて良かった。
    あと犬。犬は良い…
  • 逃避行じゃあるまいし【単行本版】

    タクアン

    おじさん好きにはたまらない
    ネタバレ
    2025年3月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 別に年齢的にはおじさんというほどではないのに、あふれ出るおじさん臭もとい、おじさんの香り…
    若者ほどの勢いもなく、傷つくことに臆病になったピュアなおじさんマインドの人々がたくさん出てきます。
    これを読むと「おじさん」って年齢ではなく概念なのかな?って思います。

    個人的には大阪・東京の遠距離になってしまってから始まる恋愛が最高に好きです。
    片方は無自覚、片方は想いを秘めてずっと友達をやってきて、「離れがたい」気持ちを自覚してから急速に恋愛に発展する…も、お互いのスタンスに慣れなくてモダモダするという。
    近くで毎日会ってたら、照れ臭さが勝ってケンカ破綻もあったかもしれない。告白すらなかったかも。
    でも遠距離なので寂しさが募って結果的にまとまるのがとても良い…
    どっちが受けだか決めてなくて直前で揉めるのも、ジャンケン勝負するのも、ロマンチックじゃなくて最高にロマンチックです。
    短い話なのに、好きな要素がてんこ盛りで、何度も読み返してしまいます。こういう話を読みたかった!

    表紙も含めて、大好きな話ばかりです!
  • ベリーベリードドドドストライク♂ 【電子限定特典付き】

    ウジチャンマン

    思ってたんと違う…ネタバレなし
    2025年3月31日
    まさかこうくるとは…!
    よくある話だと思ってたら予想の斜め上に展開して、「ええ⁈」ってなってしまいました。

    この話はネタバレなしで読んだ方が面白いです。
    作者も予想外だったようで、創作の神のイタズラでできた物語のようです。
    こんなところを読んでないで、本編を読んで読んで〜
  • 残り物には福がある。【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】

    御茶まちこ/日向そら/椎名咲月

    爺萌えの気持ちを理解していない
    ネタバレ
    2025年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 60歳の爺さまが若い子を可愛いと思うのも、ベッドを共にするのも良いんですよ。
    でも若返っちゃうのかぁ…
    彼女の神子としての能力が【交わった相手の若返り】特化というのも、それが知れ渡っているというのも大変危うい。
    貴族や王族がこぞって欲しがる能力でしょうよ。
    「1回きり」という説明もご都合主義すぎる…
    試してみなきゃわからん、と世のご老人は思うはずですよ?
    そこを予測して妻を守ってこその年の功と思うのですが、この狂犬はあんまり気にしてないようで…
    爺萌えのニーズにお応えしてないなぁと思いました。
    見た目は若くても年寄りでも良いので、百戦錬磨の貫禄を見せて欲しかったです。

    3巻で投げたけど、最終巻はまた戻るみたいで。どうしようかな…
    でもきっとまた若返ってワーイ!で終わるんだろうなぁ…
    この話は、年寄り=ハズレ 若くてハンサム=当たり
    なので、おじ様お爺様好きにはハズレでしたね…
  • 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す《フルカラー》

    紡木すあ/古池マヤ

    完結おめでとうございます!
    ネタバレ
    2025年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ フルカラーで美麗な作画の数々を堪能できて嬉しかったです。それにしてもティナの忍耐力がすごい。
    令和のおしん?
    忍耐力が常人離れしているが故に襲ってくる不幸の数々が辛い。
    健気で涙を誘うけど、もう少しなんとか打開できなかったか?と思いながら読んでしまった。
    あの側近眼鏡が無能すぎて…従姉妹の悪巧みにも気付かないし…ラストに挽回頑張ってたけど、いや無理、顔が良いだけ。
    ヤツがもう少し気を回してたら、これほどの惨劇にならなかったのでは?
    ティナの忍耐力に全振りしたステータス、キース様の優しいけど節穴な目、迂闊な側近などなどにやや引っかかりつつラストまで伴走しました。

    あと尺の関係か悪役感満載だったジグラス王が笑っちゃうほど弱くて、煽りに失敗してショボく死んでしまうのがおかしかったです(笑)
  • 【単話版】天稟

    たかせりえ

    引き込まれる神作画
    ネタバレ
    2025年3月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 江戸時代劇のBLは設定や作画がキッチリ作り込まれているものが多いですが、この話は飛び抜けて情報量が多いです。詰所や武家屋敷、街並み、室内調度品から着物、床の間の木目、畳の目の方向に至るまで凄まじい熱量で書き込まれています。
    お話もそれ以上に丁寧に作り込まれていて、この2人の立ち位置がまだ全容は明かされていないのに、引き込まれます。二度三度読み返しても飽きません。
    そんな中で人斬り役の若侍にほぼ一目惚れ状態の主人公がどう生きるのか?

    設定が作り込まれているゆえに、曖昧な「愛さえあれば幸せ」的な決着はないだろうなと思うと先が気になります。
    この話で介錯人の日常の仕事や、様(ためし)斬りの詳細なども知りました。

    お気に入りは江戸の芝増上寺の風景と上野の桜です。
    増上寺が坂の上にあって、新橋・汐留がまだ海だ!としみじみ眺めてしまいました。
    上野の桜は今も昔も変わらずなんですね。
    彼らが生きた世界と今が地続きで繋がってることに不思議な感動を覚えます。
    続きを楽しみに待ちます!
  • 兄弟失格【完全版】【電子限定描き下ろし付き】

    りんごの実

    少しづつ希望も見えた?
    ネタバレ
    2025年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同人版→花丸版→完全版と読んできて、エピソードが増えるごとに、なんとかいけるんじゃない?と希望に縋りたくなります。

    兄キハチの弟を愛するが故に身を引いてしまう展開が、実はとても好きです。なし崩しに関係を続けてしまうより、ずっと苦しくて誠実。
    でもその選択をしたおかげで強烈に記憶に残るお話になったと思います。そして心に引っ掻き傷を使ったからこそ愛しい作品になりました。
    キハチ、男だよ。そしていい兄貴だよ…

    依存していたのは自分の方だった、と気付いた時は途方もない絶望を感じたかもしれません。出ていかないと耐えられないくらいには。

    書き下ろしエピソードのインハイ前夜、これで出ていくことを決めたんだな、という表情が辛い。
    でもその前のページの描き下ろし兄弟、ヤヒロがちょっと成長してますよね?雪の中、迎えにきたのかな…と希望を持ってしまう。
    ヤヒロが迎えにきた時、キハチはどうするのだろう…描かれないエピソードだとしても、読者の心の中にその姿は見えていると思います。描かないことの美しさも味わえる、大好きな作品です。
  • 夜明けのポラリス

    嘉島ちあき

    タイトルに泣かされる
    ネタバレ
    2025年3月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻まで、ままならない状況が続いてモダモダしてました。
    相手が行方不明なのと、亡くなってるのは、違うようで似ていると想いました。相手の状況が更新されない、別れた時のままの記憶が停滞している。
    でも3巻を読むと意外な形での再会から物語が動き出して、由良ちゃんの状況も動き出した。
    BLだからくっつくんだろなと安易に考えてたけど、そこまでに辿る軌跡は決して平坦ではなかった。
    純愛と執着の境目も曖昧なまま、ずっと相手を想うことすら自己満足なのでは?と思ってしまう
    そんな中で物語は動き出し、その時に「動かないポラリス」が輝きだす。
    いやーー、すごい物語読ませてもらいました!
    読めて良かったです!
    連載で追っていた読者様は私の何倍もモダモダした事でしょう。そして完結にたどり着いた時の感動も何倍もあったと思います。
    作者様、この話を描いてくれてありがとう!
  • 恋愛不行き届き 【電子限定特典付き】

    那木渡

    勢いに押されてハッピー
    ネタバレ
    2025年3月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 逃げる受けと追う攻め、急に雷、急に雨、都合よくコテージに2人きり。
    こんな都合のいい展開あるか⁈とニヤニヤで読んでましたが、攻めの勢いがありすぎて「これはしょうがない」と納得してしまいました。
    冒頭から受けは片思いの気持ちを持て余していたので、両片思いが実った瞬間だね!と思ったら。
    びっくりするくらい拗らせてた受けは逃亡してしまい、恋愛成就ならず…
    合体は早かったのに心が繋がるまで長かったので、読み応えがありました。

    凶暴な当て馬ポジションのお兄さんにも凶暴なオネエ様が現れて、ラストは全員ハピエンで良かったです!
    読後感はとても良いなぁと思ってたら、おまけページの泳げない兄弟ネタで爆笑しました。
    鬼のような攻め兄弟のくせに泳げないんですねww

    あと作画コストが高そうなミシンや背景がきちんと描かれてて、神は細部に宿ると思いました。

    私はこれが初読み作家さんなので、評判の良いスピンオフ元が気になります。読んできます!
    いいね
    0件
  • 社長蓮実瑶 逮捕寸前! 【電子限定特典付き】

    ウノハナ

    テンポ良し!
    ネタバレ
    2025年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今ごろ読んでレビュー書くのも恥ずかしいですが、掲載当時はホリ○モンがブイブイ言わせてた時代よりちょっと後でしょうか。
    【自称バリタチ界のトップブリーダー】という謎のプライドがノンケマイペース社長に粉々にされていくのが面白すぎて。
    テンポの良さでサクサク読んでしまいます。

    笹山さん、サブキャラにしておくには惜しいポテンシャル。全てを見通しているかのような眼鏡がキラリと光る(光る描写はないけど)万能感があるのに、全然見通してない(笑)振り回されて怒って嫉妬して、社長のためにバリバリ働いて、その合間に好みのネコに流し目を送る…最高かよ!
    途中から笹山ウォッチャーになりそうでした。

    あの上昇志向が全てだった時代っぽくて面白かったです!
    いいね
    0件
  • ひどくしてくれ

    水谷倖

    あれ?痛いのどこいった?
    ネタバレ
    2025年2月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2m近い大男が痛くされたい性癖を拗らせてて、興味を持った後輩くんに言い寄られて…
    柔道有段者の大男がいじめられたくて悶々としてる図はインパクトありました。これはイイ!
    と思ってたら最終巻、甘々ですよ?待って、被虐趣味はどこへ?

    軽口を叩き合う普通の同棲カップルになってて、それはめでたいんだけど、主人公の募る思いは解消したんでしょうか?
    何かが満たされて、被虐趣味もなくなったのかな?

    それならそういう描写が欲しいし、毎晩愛ある痛めつけがあるなら、それを読みたかったなぁ…
    急に普通のラブラブカップルになってて笑ってしまった。まぁ、幸せになったようだし良かったね…
  • 知らず知らずの【R-18版】

    犬太郎

    優しい異人化交流
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様が好きで追っています。シーモアさんで買えることを知って小躍りしています。
    内気なピアニストの男性と、どこかからやってきた竜との優しいお話。
    犬太郎さんの人間キャラは人外との交流(交接も含め)に積極的で、人外キャラが絆されたり勇気をもらったりしてくっつくハピエンが多いです。
    相手を愛おしい、気持ちよくなって欲しい、そばにいて欲しいという気持ちがあれば、恋愛マンガだと思います。
    特にこの話は、竜がスパダリのような愛情で包んでくれるので、人外ラブ初心者さんにもおすすめです!
  • 2人の幸せな政略結婚 【雑誌掲載版】

    犬太郎

    うわー幸せ!同人誌版も読めます!
    ネタバレ
    2025年1月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ プロデビューおめでとうございます!
    2話目を今か今かと待っていました。
    先生の唯一無二の異種交流?毎回ドキドキしてます。
    異形は異形のまま、それでも愛を確かめ合う姿はとても良い!
    どの話もちょっと不思議でちょっと切なくてじわじわと幸せ。
    毛に覆われた大きな体も、右角が折れてるのも、紳士なのも、とてもエロいです…

    異形ならではの不思議な交接も含めて、世界観が好きです。

    同好の士が歓喜してレビューしているのを見て、連帯感も得られて嬉しいです。…と、おとなしめに描いてますが、人様に見せられないにやけ顔で書いています。
    同人誌版も配信されています。レッツ異形種交流!
  • 使用人令嬢の受難 ~記憶喪失の婚約者と二度目の恋~

    としなが朋佳

    いやいや、ちょっと待って。の連続
    ネタバレ
    2025年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 庶民の娘と貴族の婚約、からの貴族の彼の記憶喪失。
    まではつかみと思ったけど。

    真相は、貴族の娘と結婚させたい親が息子に記憶をなくす毒を飲ませていた。
    いやいや。そんな危ない賭けをなんでするのか。
    婚約者のことだけを忘れる都合の良い毒なんて、ないでしょ?
    しかも話が進むにつれてその毒は持続力があるから繰り返し忘れるかもしれないって…いやいや。そんな毒を庶民の娘ではなく自分の唯一の跡取りに飲ませるって頭がオカシイの?廃人にしたいのかな?

    そんなハイリスクな方法より娘に薬を飲ませて船に乗せるとか、娘を亡き者にするとか、他にいくらでもやり方はあるでしょうが。
    そんで記憶を取り戻してからは、怪しいお薬犯罪に関わる神父とか、横恋慕してくる元貴族とか、さらに風呂敷を広げてしまった。家族の跡取り息子が家を出て下町に下宿するとか、ここの国の貴族ってなんでしょね…?

    あまりにもツッコミどころが多すぎて、ついつい11話まで読んでしまったけど、この後どうしましょうね…
  • 愛日と花嫁

    渚アユム

    深くて沁みる
    ネタバレ
    2025年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻読みました。大団円!

    独特の世界の始まりの話が凄かった。
    ノアが寂しさから最初の片割れウェレを作って…という話からもうダメでした。2巻までは神話の話と思ってたのに、深いし泣けるし、神(と言われるもの)になる話なのに、すごく人間くさい。人と違うのは時間の物差しだけで、試行錯誤や恐れや後悔、そして相手を愛おしむ気持ちはみんな同じなのだなと…
    ノアの過去編で涙も枯れるほど泣いたのに、その後の大団円へ続くルカの出産でさらに泣かされてしまいました。

    ああもう、本当に登場人物全員が愛おしいし、幸せになって欲しい。でも私が願わなくても彼らはちゃんと悩んで選択して、幸せを掴み取っていくのでしょうね。

    この物語から、人を愛すること、家族になること、他の人や地域と交流を持つこと、文字でそれを残し伝えること、人類がこれまで築いてきたものの大切さをあらためて知った気がします。

    壮大な話なのに、2人がずっとラブラブなのも良い。
    父親になったクロが感極まって泣くところも、新しい家族が増えて部屋に朝日が差し込んでくる描写も全部泣いてしまう。
    ずっと心に残るお話になると思います。
    読めて嬉しかった!

    あと時々出てくるクロの500歳児っぷりも最高でした!
  • 元奴隷ですが、鬼の奴隷を買ってみたら精力が強すぎるので捨てたい……

    天晴にこ/斎藤 岬

    主人公に共感ができない
    ネタバレ
    2025年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのソラちゃんの倫理観はどうなってるんだ…
    「絶対アナタを捨てないよ!」と約束した先から「捨てよう!」と思ったり。思うだけでなく本当に隙あらば捨てようとする…なぜ…

    商取引には正直だけど、思ったことをすぐ口に出すし、買い物に対しての用心深さもない…この世界の基礎知識もないし字も読めない。おまけに体力もない。正直リアムがいなければすぐに行き詰まると思うのだけど、なぜ捨てようとするのだろう?と疑問符がいっぱいでした。
    途中で世話になったお婆さんも死ぬと百も承知で有金持って見捨ててきちゃうし(そうしろとは言われたが)
    主人公の個性と言うにはあまりにも薄情な言動が多い…

    と色々問題ありな行動パターンが多いので、共感できません。
    平気で嘘をつく人を友だちとは思えないのと一緒かな…

    リアムは幸せになって欲しい
  • 6と7【コミックス版】

    凡乃ヌイス

    寄生という生き方
    ネタバレ
    2025年1月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 聖書に詳しくないので、知識があれば「アレはコレでは?」という解釈祭りになっていたかもしれません。
    でも知識がなくても物語として(演出も展開も)極上で面白かったです。
    お互いの誕生日を一度づつ迎える、たった1年の話だったのかな?

    寄生種が思考を読みとり、宿主のもっとも愛しいものに擬態するというSFは何度か読みましたが、その偽の愛しいものを(寄生生物と百も承知で)守ろうというスタンスはBLならではと思いました。破綻しても守りたいほど愛してしまった。愛するもののために自分の脚や肉を躊躇わず差し出そうとする7は某十字架にかかった人の存在をいやが上にも連想させます。

    決着後の見開きのアリの巣は、この世の様々な生き方・多様性も、結局は宇宙から見たら人類という同じ巣穴(種)の生活なのだよ、という図なのかなと解釈しました。

    ラストの新たな誕生も様々な解釈を呼びそうで、皆さんのレビューが楽しみで仕方ありません。
    私は6の新たな転生ではと期待しました。

    これシリーズ化しないですかね?次の寄生種の話も面白そうなのに…!
  • 傍観者の恋【単話売】

    吉田了/ナツ/あき

    報われなさスパイラル
    ネタバレ
    2025年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ みんながみんなのことを思いやった結果、がんじがらめになってるお話。
    恋の矢印がみんな一方通行で、自分の気持ちを封印してる。しかも気持ちをぶちまけたところで良い方向に進むとは思えないところが辛い。
    全員の杭になっていたアリシアが退場し、じゃあ軌道修正して夫婦になれば良い、とならないところが厄介…

    ただ、義姉の喪中にその兄に会ったところでアバズレ認定されるのはどうなんだろう?近親者でしょ?そういう時代だから?
    なかなか重いテーマと雰囲気の話なのに止まらないのは話が面白いからでしょうね。ノアがレイチェルを愛してても愛していなくてもハピエンが見えないところが辛いです。
    でもみんな幸せになって…
  • キミがウソをついた【電子限定描き下ろし付き】

    三ツ矢凡人

    執着劇
    ネタバレ
    2025年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 執着作品でググったら出たので早速読みました。
    執着と見せかけて共依存でしたねー。
    執着の狂気はスリリングで面白かった(後半の全てを知ってからの受の笑顔が最高だった)
    シチュエーション的には無理がありすぎて、ツッコミが追いつきませんでした…。
    週刊連載でトップ走ってて一人で仕上げてるんですかね?しかもアナログ作画で。
    ネット通販してるのに情報遮断とかないでしょ…何よりシュークリームを丸ごと流したら詰まるから業者呼ばないと…
    と思ったけど話自体は好きなタイプです!
    ちゃらんぽらんな本田編集が実は良いやつで、流され体質なのも受けてしまった。担当作家さんと末長く幸せになって欲しいです!
    いいね
    0件
  • ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(コミック)【分冊版】

    朝霧あさき/セレン

    刺さる人には刺さる
    ネタバレ
    2024年12月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューやCMを見ないまま絵柄に惹かれて読んだので、ビックリでした。
    儚げな美少女が鬼強いのはごくある展開ですが、イケメンに変身とは!時代劇の大名のような口調はとても好きです。それも割とあるかな?と思ったけどヒーローの方が乙女になったのは意外でした。そしてとても良い!

    作画さまの美麗な絵から出されるマジックにまんまとやられてしまいました。顔も服も良いけど、構図や効果や背景や小物まで、すべて美しくこの世界を彩っています。
    この話の魅力は絵によるところも大きいと思うので、このクオリティで最後まで突っ走って欲しいです。
  • 泣き虫ハニーの愛し方【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】

    駒鳥ぴた

    蜂谷さんの子供泣き可愛くて!
    ネタバレ
    2024年12月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 緊張が解けると「うわ〜ん」という子供泣きする蜂谷さんが可愛くてたまりません!普段のギャップが大きすぎる!それだけ気を張って仕事してるんだなと思うと、立花が救世主に見えます。あのままだったらどちらにしろ破綻してたかもしれませんね。
    褒めて、全肯定してくれて、ヨシヨシしてくれる人って現代ではスパダリよりずっと望まれてるような気がします。良いなぁ蜂谷さん(笑)
    えっちなシーンもいっぱい描かれてて、そっちも大満足なんですが、それより仕事終わりにギュッと抱きしめてヨシヨシしてくれる立花に「はわ〜〜(はぁと)」ってなってしまう読者も多いのでは…
    これからも子供泣きして、イチャイチャして、末長くお幸せに!
  • ほどなく、お別れです

    長月天音/込由野しほ

    悲しみに寄り添う物語
    ネタバレ
    2024年12月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 葬儀屋さんの裏方のお仕事が描かれていたので興味深かったです。
    お別れの辛く悲しい感情を、慰めたり助言したりせずに、そっと寄り添う葬儀屋さんの存在はとてもありがたかったです。自分が経験した葬儀をどうしても思い出しながら読んでしまいましたが、現場のスタッフさんがいつも気を配って添ってくれていたのが印象に残っています。

    2話の妊婦さんのお話は、残された旦那さんの気持ちを考えると涙なしには読めませんでした。
    この主人公の“視える”能力は、今ひとつ要らないかなぁと思っていましたが、カバンの話には必要不可欠でしたね。
    辛い話でしたが、読めて良かったです。
    いいね
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  • Ωの兄は暴かれたい

    かむ

    スパダリ弟くん
    ネタバレ
    2024年12月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 実の兄弟オメガバースが大好物なので、やったー!と五体投地で読ませていただきました。
    スパダリな弟くんが、ジワジワではなくあっさりお兄さんを陥落させるので「兄ちゃんチョロいな⁈」と笑ってしまった。あんなに頑張ってたのに…
    弟くんもお兄さん大好きオーラがダダ漏れしていて、全体的にスイートなお話でした。
    確執とか執着とか絶望感がないので、ハッピーなのがお好きな方にお勧めしたいです。
    私はもう少しドロドロ系が好きなので、星を減らしてしまってごめんなさい…

    お兄さんの部屋を暴いた時に弟くんが、「愛されてたんだ、嬉しい!」ってなるのですが、あそこで狂気が発動してたら好きな展開だったろうな…と思います…
    いいね
    0件
  • 暴いて、その目で

    八重咲らい/アスティル編集部

    読める方は大人版で!
    ネタバレ
    2024年12月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 見られて興奮する体の持ち主は、その性癖ゆえに悩みが深刻。まずはその設定に拍手したい!
    だって、普通はその設定だと裸にコートを着て道端で待ち伏せして…というあのパターンになるじゃないですか。
    それを受け入れる絵描きが現れて、恋人になって救われるなんてスイートな展開、思いついた作者様は天才だと思う。

    話もラブラブで良いのだけど、この話は作者様が渾身の気合いを込めて描かれるイチモツ様に持っていかれます。
    萎える時も健やかなる時も、常に全開で描写されます。セリフや小物で隠したりしない。シワもスジも袋も。お元気になられる過程までキッチリ描かれます。
    この話の主役では?と感じる時もあるので、読める方は修正が繊細な大人版をお勧めしたいです。

    私はスタンディングオベーションで拍手してしまいました。
    イチモツ様の話ばかりしてしまいましたが、受け攻め両者優しいイケメンだし、海辺もアトリエもとても繊細で美しい描写です。コミックス版出たら、もちろん買います!
  • ようこそ有澤家へ

    かつらぎ

    年の差乗り越えて幸せカップル
    ネタバレ
    2024年11月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大志くんの、子どものくせに(子どもゆえ?)いけすかない、傲慢な態度が、征二郎によってその鎧を剥がされ、中から傷つきやすい柔らかな子どもが出てくる過程が素晴らしいですね。
    征二郎の本質的な善性や面倒見の良さ、心根の正直さを最初から見抜いていた大志くんは、やはり見る目がある。それはお祖母様に叩き込まれた教育の賜物だったかもしれない。
    あと12歳で早くもゲイだと自覚して、相応の対処を考えてるのも凄い。何もかも規格外。
    でも、それゆえに抑制されていた子どもの心は征二郎に会うまでは救われなかったのもしれません。
    ラストエピソードの18歳の大志くんが、のびのびと幸せそうに見えるので、めちゃくちゃハピエンじゃん!と思いました。

    28歳差のカップルって、すごく歳が離れてるように見えるけど、大志くんが50歳くらいになったら年の差はあんまり目立ちませんよね。
    末長くお幸せに!
  • 偏愛獅子と、蜜檻のオメガ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    伽野せり/峰星ふる

    獣がめちゃ上手い!
    ネタバレ
    2024年11月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 獣人大好きなので、見つけた時は嬉しかったです!いやー、本当に獅子の絵が上手すぎます。動物園にスケッチに通ったとありますが、デッサンはもとより、ライオンの圧倒的強者感がビシビシと伝わってきました。お話も「奨学生が餌⁈」と思いましたが、不憫Ωにはちゃんと絶対王者がガーディアンとしているので安心します。

    お話は続くようなので楽しみです。ユキヒョウの彼も、いつか獣人姿をお披露目して欲しいです。

    中学生のお友達が、大勢の見てる中でαにヤリ⚫︎される、という悲惨すぎる事件が過去にあったようですが、Ωを守る法整備が待たれます。いくらなんでも人権がなさすぎですね…
    いいね
    0件
  • 潜る犬が啼く夜に

    山田まりお

    本格的な設定に興奮しました(笑)
    ネタバレ
    2024年11月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 多くのなんちゃって潜入捜査官マンガが多い中、麻取だけが潜入捜査できること、麻取は警察官ではないことなどがガッツリ描かれてて「やった!本格的だ!」と嬉しかったです。若頭が養子なのも含めて、作者様はこの分野もお得意ですね?と感じます。
    5話という短い話数で綺麗にまとめないとならないので、ヤクザ関係は割とガバガバなのが惜しまれます。長編だったら面白いだろうなぁ…
    細部が描かれた麻取モノはやっぱり楽しいです!
    描いてくださってありがとうございました。
    長編をお待ちしています。好き好き!
  • 兄ちゃんの話

    池玲文

    温かい家族の話
    ネタバレ
    2024年11月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヤングケアラーの話なので辛いかな?と思ったのですが、そんなことはありませんでした。お兄さんが、『祖母が亡くなった時、安堵感と開放感で泣いてしまった』と言った時つられて泣いてしまいました。それをちゃんと受け止めるななくん(恋人)と家族がいて、彼の頑張りは支えられていたんだなぁ…。
    このお母さんは、出番が少ないのと、酷い物言いをしてしまったせいで悪者感があるけど、4人分の生活を支えて、がむしゃらに働いてきたんだろうなぁと感じます。
    そういう暖かいお話で、BLに限らず家族の話として良い物語でした。

    なのでおまけページで「ななくん、攻めなのか⁈」と驚きました。
    あー、ね…。ななくんの包容力でお兄さんは息できてたのかもしれないし。
    みんなに幸あれ、と願ってしまう。ニューカマーの赤ちゃんも含めて!
  • mouth to mouse

    さきしたせんむ

    真実の愛(怖いけど)
    ネタバレ
    2024年11月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ さきしたせんむさんのホラーはしっとりしてて、怖いけど美しい。特にこの話は深い愛情が底にあるので、読んでいて切ない。キスすらできなかった恋人に、最後に優しいキスを交わして黄泉の淵から戻らせる、あるいは進ませる。死で別たれた2人が最後に会うのは昏い海。
    最後のショッキングな絵面は効果抜群。どんな姿になっても愛しい恋人とキスできて良かったと思う。

    肇が「植物は生きてる匂いがするから好きなんだ」と言ってたセリフが、ラストシーンの木の葉に表れてるのも良かった。肇はなんとしても光に生きて欲しかったのだ、という隠されたメッセージだと思う。

    普段のさきしたせんむさんのハイテンションのマンガも良いけど、湿った愛情にくるまれたこんな話も良いなぁ…
  • 榎本先輩は天使なんかじゃない

    せつこうじ

    怖そうで怖くなくて少し怖いBL(切ない系
    ネタバレ
    2024年11月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3話まで読んだら、グワッときました。霊の真意が明かされて…そうだったのか。
    それまでは「なんでこの人ここにいるんだろ?」と思いながら読んでました。
    他の方のレビューを読んで、帯にカプと受け攻めが書いてあることに気付いて、ちょっと萎えてしまいました。気付かず読んでハラハラワクワクしてたので…。
    3話まで気付かずに読んでた自分を褒めたい(笑)
    抱き合っても心臓の音が聞こえないって演出が、とても好き。
    3話で事態が急変して、クリフハンガーのまま次回へ!

    続きが気になります!
  • 俺が妊娠するなんて【単行本版(限定描き下ろし付き)】

    斑月

    斬新すぎて腹筋痛い…
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 平凡な日々を生きるサラリーマンに降ってわいた妊娠。「妊娠⁈俺が?男なんですけど!身に覚えがないんですけど!」と叫ぶ主人公の否定をよそに淡々と進む妊娠判定。気の毒そうな顔をする上司、冷静な医者、そして「妊娠させたのは私」という男が出現。しかも2人も!
    話数を重ねるごとに新たな展開がやってきて、焦り翻弄される主人公(と読者)。
    あ、この作風どこかで…と思ったら「密書でござる」の作者さんか!納得(笑)
    変だ、そんなはずはない、と否定しつつ流されてしまう真面目系主人公のおかしみを描いたら無類に面白い。そしていろんな人に愛されてるのに気づかない主人公。
    エンゲージ腕時計のくだりはおかしすぎて変な笑い声が出てしまいました。
    落ち込んでる時に読むと回復できそう。
  • 前世で愛した姫が転生したらおじさんでした

    さぎり和紗

    なかなかの恋の障壁
    ネタバレ
    2024年11月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 別の作品で、52歳のおじさん公務員が悪役令嬢に転生するマンガが大変面白かったのですが、こちらはその逆バージョン?愛し合うものの身分差で引き裂かれた姫と騎士が、転生したら高校生と妻子持ち教頭になってた。2人が結ばれるための障壁が、前世よりさらに上がってる(笑)

    空気を読まない一直線な騎士はグイグイ来るものの、姫は教頭の立場からそれを認められない。見た目はおじさんだけど、中身はお姫様なので悩んだり赤面したりするギャップがエグい(笑)

    とか言ってるうちにライバルや姫に仮想する魔術師なども転生してきて、さらにはちゃめちゃに……はならずにちゃんと学園生活してるんですよ!この作者様の手腕は素晴らしい。ライバルや当て馬はいるものの、基本的にみんな善性だし、姫は職務(と現世の人生)をまっとうしようとしてる。
    クセ強なキャラはいっぱいいるけど、ホンワカギャグなので安心して読めます。
    2巻の終わりでさらに大波乱な事件が起きますが、次巻で無事風呂敷を畳めるのだろうか…畳めますね、この作者様なら。
    楽しみに待ちます!
    以下ラストまでネタバレします。

    追記)3巻読了。
    着地の仕方は優等生的。先が読めないだけに、どうやって畳むのかなと思ってたら、無難な線を選んできた。教頭が長かったからしょうがないか。バルトロメオのキャラもなかなか良かったので、彼が納得するなら良し。愛で結ばれるだけがハピエンではないと言うことか。来世での再会まで頑張ってほしい(笑)
  • 松本透はゴリラ妻とプリティ娘とツンデレ息子を愛しすぎてる

    伊達しのぶ

    両親譲りでクセが強い息子さん
    ネタバレ
    2024年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ クセの強い息子さんが増えて、相変わらず賑やかで楽しいです。桃ちゃんの友達家族も巻き込んで、笑ってしまう。時々母親の片鱗を見せてくれる桃ちゃんも。
    でも私は変態みたいに溺愛してくる透さんと、バカ強くて男前なしずかさんが好きなので、今シリーズで普通のお母さんになってしまったのは残念。
    レベル100のロリ男を退治しただけって、…物足りない!
    編集さん、これで良いと思ったのかなぁ…

    学校行事や家族のピンチに活躍する男前なしずかさんがもっと見たかった!ので、今後の期待を込めて星5で。
    ただのファミリー漫画にならないで欲しい。
  • 理想の恋人

    琢磨

    閲覧する人は注意(でも好き)
    ネタバレ
    2024年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 欠損系が平気な人はどうぞ。私は平気なので、これは刺さりました。攻めが軽い気持ちでトロフィーのようにイケメンと身体を繋げたら…
    短編なので、受けがどうしてそういう思考に至ったかが描かれてないのですが、それが逆に良かったりします。

    グロいの苦手な人も注意ですが、説明(理由)が書かれてないのがダメな人も注意です。
    どちらも平気な人は、絵の美しさや読みやすさ、じっとりしたエロスを堪能できると思います。

    ただ、受けが自分の身体が嫌だから切断するのと、他人の身体を切断するのは思考としてはちょっと違うかなぁ
  • 悪癖と悪食

    左藤さなゆき

    斜め上で切なさ吹っ飛んだ!
    ネタバレ
    2024年10月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを読んで気になりすぎて購入。いやもう、そうきますか!

    これオレ様な攻めと見せかけて、強キャラなのは受けですね。誠実な友人の心配は杞憂に終わると見た。いやはや、続き早く読みたいです。
    攻め兄弟逃げて!…という気持ちになってしまった
    いいね
    0件
  • 165185

    野良おばけ

    尊い、の意味がわかった気がする
    ネタバレ
    2024年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと片想いだった誠(165cm)が聖(185cm)に告白して付き合い始める物語。なんでジャンルが“BLマンガ”じゃないのかな?と思ってたけど、ちょっとわかった気がします。

    主軸が恋愛なのは揺るぎないけど、もっとこう、2人の生き方とか思いとか友情とか、恋愛以外もたくさん描かれてる。そしてそれらがとても大切に描かれてて、その中の2人の恋愛が宝物のように扱われてる。
    この2人のゆっくり丁寧に進む恋を読みながら「ああ、これが尊いというやつかぁ」と心にストンと落ちました。
    手を繋ぐのもキスをするのもなかなかできないけど、頭の中はそればっかりじゃないところが、すごく良い…
    彼らにも普通の生活があって、その中で恋愛が進展していくリアルさが好きです。
    脇道や公園のトイレで貪るようなキスをしなくても、隣でコーヒーを飲みながら読書をする時間で深まる愛もあるんだな、とスパーン!と頭を殴られた気がします。
    次巻は来年だそうですが、ゆっくり待ちます!
  • 相原君と嘉島君はラブコメかもしれない【単行本版】

    キシモト

    最高の両片思い
    ネタバレ
    2024年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 別れて(自然消滅?)からもずっと一筋に相手を思ってるのって重いはずなのに、こんなにモダモダ笑えてしまうのはなんでだろう。二人の相性が良すぎるのもあるけど、お互い鈍すぎて「違う!違うから!」と介入したくなる。周りのスタッフの気持ちがわかりすぎる!受けの天邪鬼すら可愛いですよね、わかります。
    あー無事くっついて良かった。

    あとキスがエロい。それほどエロくなさそうなはずみのキスでも、めっちゃエロいです。
    末長くお幸せに!(言われるまでもないか)
    あとクラッシャー梶くん、ナイスプレー。
    引っ掻き回してくっつける、最高のトリックスターですね。梶くんにも幸あれ〜
  • レンタルタマちゃん

    らくたしょうこ

    美しい雨
    ネタバレ
    2024年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 評判は聞いていたので覚悟して読みましたが、やっぱり静かに泣いてしまいました。矢澤と青の話も胸に刺さるけど、それ以外の人の生き様も心に響きます。縁側で町を風景を愛しながら逝ったお爺さん。矢澤の幼馴染、職場の後輩女性、それぞれの人生がちゃんと感じ取れる。1巻だけなのに満足感がすごいです。
    矢澤がダメになった時、矢澤なしでも職場がちゃんと回ってる描写が良くて、そこで涙腺が崩壊してしまいました。
    自分がいなきゃダメだと思って頑張ってても、案外いなくても大丈夫だったってこと、誰でも経験あるのでは…。そこでふっと力が抜けて楽になることも。

    猫になって、居心地の良い家で自由に愛しい人と暮らせる青(猫)。やっと幸せを手に入れたんだなぁと思います。
    人間の時は濡れて寒くて辛い象徴だった雨が、矢澤と暮らして“綺麗なもの”になったラストも感動して泣いてしまいました。
    心を揺さぶるマンガに出会えて良かったです。
  • さよなら僕の好きな人

    琢磨

    新しい設定
    ネタバレ
    2024年10月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 失恋するとゾンビみたいになって心臓に負担がかかって死にやすくなる、という設定は新しい。レイレイが記憶を取り戻してからの葛藤がアッサリめ。いや、アッサリはしてないけどケント本人が出てこないし。
    学校サボりまくりで大丈夫なのかとか、攻めに絵の才がないのはイイのかとか、ちょいちょい気になるところが出てきます。レイレイが元ケントを好きなのは絵の才能込みなんでしょ?
    風呂敷を広げすぎると畳めないから、そちら(絵についてと元ケントのエピ)は省いたのかもしれないけど、そっち方面も面白そうだなーと思いました。ラブ一辺倒なのもホクホクしますけど!
    注文付けてすみません…
  • 春眠男の誘惑

    鈴代

    心に傷持つ2人
    ネタバレ
    2024年10月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好意を持てない相手にだんだんと惹かれていく過程が好きなので、冒頭の数話は期待大でした。
    お互いに事情は違えどトラウマ持ちで、愛情に飢えていた2人が、ぎこちなく、好きだと告白するシーン、最高です。
    一見だらしなくて無神経に見える攻めが、愛情細やかに包んでくれるのもたまりませんが、その彼の抱えてる孤独は読んでいて辛いものがあります。
    両思いになってから、トラウマの原因となった当て馬(なんでこんなのが好きだったんだ?若気の至り?)が出てきたり、両親と和解したり、タイトルから受ける印象よりずっと真摯で暖かい話です。

    いつか壁の厚い部屋に越せると良いね笑
  • 愛が重い騎士公爵は、追放令嬢のすべてを奪い尽くしたい。

    海原ゆた

    甘々ラブラブそれだけじゃない
    ネタバレ
    2024年10月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ リシュエンヌが酷い境遇から抜け出して、甘い旦那様との結婚生活、だけならこんなにレビュー数は行かないですよね。
    もちろんミハエル様の逞しい身体とか溺愛ぶりも良いのですが、お召し物や風景やお城や細々とした調度品、各家の紋章までかっちり描いてあるので見てるだけでも幸せです。

    あと単話で読むと毎回のキャラ紹介の文面が違ってて、自慢げだったり、時にツッコミが入ったり、担当さんの作品への愛が感じられます。
    こっそり楽しみにしています。
  • 【18禁版】pop one’s cherry【コミックス版(電子限定20P有償小冊子付)】

    百合アズル

    強いΩ万歳
    ネタバレ
    2024年9月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 強いΩが好きなので、まずドンピシャでした!
    襲ってくるαを襲い返すΩは初めてお目にかかりました。……好き!
    あとΩといえども男臭くて、下半身丸出しでも特に恥ずかしがらずパンツ返せ!とか叫んでるのも良き。

    でも、何よりこの話がいいのは、受けがΩだろうとβだろうとこの攻めは愛してるんだろな,ということ。運命の番っぽい描写もないし、バース性にあまり左右されない幼馴染ラブな話でした。
    鉄パイプでαをボコりにいくΩが大好きでしたが、こちらも王道とは違う、会話も行動もオカシイΩのヤンキーはどストライクでした。
    攻めの溺愛執着ぶりも、当て馬が出ないのも、家族公認なのも、好きです。
    このマンガに巡り会えて良かった!
    いいね
    0件
  • 私の推しは当て馬です! 転生して義弟を可愛がったらめちゃくちゃ執着されました

    藤成ゆうき/クレイン/白崎小夜

    キレイに完結
    ネタバレ
    2024年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アロイスの溺愛に気付かない中盤がすごく面白かったです。全てが丸く収まり、綺麗に物語が終わりました(終わりましたよね…?)長すぎず短すぎず、ちょうど良い長さの話だったのも好きです。
    最後のラブシーンは原作ありのせいか、モノローグと会話が画面を埋め尽くしてしまい、ちょっともったいなかったです。ロマンチックなシーンなので、もっと浸っていたかった…
    でも面白かったし、好きな話です。作者様たち、ありがとうございました!
  • 幼なじみとアレするまでの24時間

    ちしゃの実

    独特の疾走感
    ネタバレ
    2024年9月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この歳になるまで純粋培養されてた攻めが、急に視界が開けたようにいろんな事に気づくBL。面白過ぎない?
    しかも【24】ばりにカウントダウン始まるし。短い話でしたが、コメディでエロできゅんきゅんできて良かったです。
    ムラムラきた時に素数数える人は多いけど、数列を整えだすのはさすが数学脳。しかもすごい単位まで整えてるのにまた笑ってしまった。
    ちょくちょく挟まるギャグが良い味出してます。
    続編あるんですか?楽しみだけど、綺麗に完結したので、このままでも満足度は高いです
  • カタギに恋してなにが悪い?【コミックス版】

    きむらきむ

    優しすぎるヤクザのみなさん
    ネタバレ
    2024年9月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙がすごく好みで、これだ!と思って購入しました。最初はヤクザっぽいものの、後半でどんどん面白おじさんになって、子分もろとも足抜けしてみんな堅気になっちゃいます。え?ヤクザって辞表書いて辞められるの?(笑)というくらいなんちゃってヤクザでした。背中の彫物は素敵だったのになぁ。
    あとライバルが顔に魚の骨みたいな傷痕があって笑ってしまった。昭和の漫画か笑

    女性向けなのであんまりハードなのも困るけど、もう少しヤクザっぽかったら好きな話でした。でも溺愛っぷりはさすがBLと思ったので満足です!
  • 王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)

    二戸謙介/上下左右/姐川

    思ってたのと違った
    ネタバレ
    2024年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の呪い顔のインパクトが大きかったので、これは期待大!と思ったのですが、いろんな問題がワンアクションで解決し、特に苦労や苦悩は見られませんでした。
    あんなすごい呪いの顔が、クリーナーの一拭きでキレイに元通り!ってCMを観ているようでした。公爵の葛藤は?クラリスの葛藤は?
    むしろ能力のない妹、味方のいない王子の孤独の方を掘り下げてしまって、いやそっちに読者を導いてちゃダメなんでは?侯爵とクラリスの愛の物語は?
    とモヤモヤしながら読みました。
    各話の扉の椅子とかとっても凝ってたし、絵もキレイなのにもったいない…読みたい物語と提供されるお話に齟齬があったように思います
  • イノセント・ブルー

    横澤しっか

    2巻完結!良かった‼︎
    ネタバレ
    2024年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻読んだ時はちょっとしたミステリー仕立てだったし、不穏な空気マシマシだったし、明るいたっつんは堕ちていくしで、これどうなるの⁈と悶々としてました。待望の2巻で鮮やかに物語が動いて、みんなが前を向けて良かった。特に状況が厳しかった理央くんが、自分の力で立ち上がって道を進み始めたのが泣けてしまう…
    みんな頑張ったよ!

    親の庇護下にある高校生が一歩を踏み出し、親から離れるのは本当に大変だったと思う。愛情や友情が、こんな形で明日へと繋がっていって胸が熱くなります。

    メインテーマの夜明けの空が本当に美しくて、モノクロ画面なのに薄紫の空や群青の雲が見えました。
    夜明け前の空は一段と暗い、というコマがちゃんとあって、それがテーマにも繋がってたのかな…
    読んでよかったです!
  • きみに焦がれて恋わすれ

    鈴代

    ミステリー展開!
    ネタバレ
    2024年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。作者様の描くガタイが良くて一見おおらかで包容力があって、でも辛い過去を隠してる攻めが大好物です。今回もドンピシャなタイプで、しかも色気マシマシで五体投地しているところです。“攻めが受けを大好き”以外にわかっている真相がないので、これからが楽しみです!
    攻めが奥手でなかなか手を出さないのに、いったん自分のものにすると獣のようになるのも大変ツボなので、今回も期待したいです(笑)
  • 木更津くんの××が見たい【単行本版】

    萩原ケイク

    9巻まで読みました
    ネタバレ
    2024年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 話の作り方が上手いですよねー。仕事と恋愛、どっちもうまくいくのは難しい…竜男さん、男らしいし、仕事面でバリバリなのに、なんで元嫁家族に対して弱腰なんでしょね?
    …責任感の強さ?口下手にもほどがある…線引きしててもどんどん侵食されて「ああっじれってぇ!」と思わせるところもマンガの上手さなんでしょね。

    旭は竜男さんといると消耗する一方だと思う…元嫁は強力だし。セクシーで良い男なんだけどなぁ…
    誤解も解けて竜男さんと元鞘に収まったとして、将来ずっと安定したパートナーでいられるかどうかは半々な気がします。

    それにしても1巻読んでた時は、こんな話になるとは想像してなかったです。最後まで伴走したいです!
  • 同僚の告白を断ったらオメガバース世界に飛ばされた

    渦井

    予想がつかない展開
    ネタバレ
    2024年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ギャグのようでギャグじゃなかった。
    全くノンケの男が同僚から告白されて、冗談にして逃げようと思ったらオメガバースの世界に飛ばされて…⁈
    …というなかなか見ない展開。
    その後も何度もオメガバースの世界に飛ばされて、その度に同僚の男が愛しくなってくる。
    ノンケ男の混乱ぶりが痛いほどわかるし、自分の事が好きでたまらない同僚にだんだん絆されていく過程が丁寧に描かれててたまらない。
    ノンケが同僚を好きになったり、男同士を受け入れるきっかけになるのがオメガバースの異世界なのがすごくマッチしてる。
    主人公の元ノンケにも、主人公に一途な同僚にも、とっても優しい話だと思います。
    先が読めなかったので、一気読みしてしまった。
    絵も話も大好きです。
  • 花廓【合本版】

    鈴代

    一途な純愛
    ネタバレ
    2024年8月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。遊郭モノは悲劇が多いので後回しにしてましたが…読んで良かったです!
    花魁には教養や品のある立ち振る舞いが求められるそうですが、貴族出身の藤丸には素養として持っていたのでしょうね。漫画からも伝わる藤丸の凛とした佇まいに客も惹かれるのだと思います。
    一方の京吾も側仕えしている時に教養や世渡りの術を身につけていたのでしょう。わずか8年で、身一つからあそこまで財を成したのは、それまでの生き方にも助けられたのでしょう。
    遊郭から幸せになる者はごく僅か、と書かれていましたが、あのラストは強い想いや偶然や幸運だけでなく、お互いの生き方が道を開かせたのだと思います。
    とても素敵な終わり方でした。
    当て馬の軍人さん、強引だけど良い人だったのでちょっと気の毒。心底藤丸を愛してたんですね。多分この傷は生涯引きずるんでしょうけど、彼も幸せになって欲しい。
  • キチク、エンカウント

    おわる

    ラブラブ
    ネタバレ
    2024年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受けの子が仕事や頼まれごとを断れない、典型的流され体質で、絡まれたイケメンにあっという間に突っ込まれてて笑ってしまった。
    その流され体質が攻めの「ほっとけないアンテナ」にキャッチされてラブラブに。タイトルのキチクは“多少強引”くらいの意味で、受けの子は割と早く絆されてしまう。定番の風邪ひき看病プレイでお互い甘々になったり、攻めのちょっと哀しい過去話に受けの胸が痛んだり、なんやかやでハッピーエンドです。
    当て馬もゲイに対する差別などもなく、一貫して甘めなので始終安心して読めます。
    疲れてる時にオススメ
  • ソムニア

    冥花すゐ

    方言が意外と刺さる
    ネタバレ
    2024年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 閉じた世界のメリバ。諦念に彩られた2人の日々に時折りわずかな光が差し込むのが余計辛い…
    死が二人を分つとも、手に手をとって2人の世界へ

    …と思って読んでたら、ラストの書き下ろし!
    闇から光の中へ…という印象ですが、私はあの部屋に先生は入れないんだ、と解釈しました。
    先生はあの光の中に入るには魂を汚しすぎてしまった。
    そこも含めて心に引っ掻き傷を作るお話でした。
    私は大好きです。
  • 名も知らず

    ヤナギナギ

    結局は、愛の力でめでたしかよー!
    ネタバレ
    2024年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭のショッキングなヒート描写に始まり、運命を受け入れられないヒロイン、読者のヘイトが犯人に溜まって来たところで、犯人側の切ない事情が明かされます。構成としては非常に上手いです。
    Ωが本能に抗えないまま快楽に身を任せると言う話ではないので、読む方にも覚悟が求められます。
    進むごとに明らかになる真相、ヒロインはどうする?どうなる?といったところで唐突の幕引き。

    あれ?それで良いの?イケメンで安定した職業の溺愛してくれる伴侶を得てハピエンなの?めでたしなの?
    とハシゴを外された気分です。

    極めてリアル寄りで始まったので、じゃあ社会的弱者のΩを守る団体が出てきたり、抑制剤無料の政府考案が出たりするんじゃないのか…
    もしくは社会的制裁をくらった相手が無職になり、家とも断絶して、それでもヒロインを求める展開じゃないの??
    という肩透かしは否めませんでした。

    結局愛の力でめでたしかよー!
  • オオカミくんは襲われたい

    柊のぞむ

    大好きな作品
    ネタバレ
    2024年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コミックスが待ちきれなくて単話も追ってました。
    ノンケだったシンゴが最初戸惑いながらも、だんだん瀧のことを好きになっていく過程が萌えです!
    自分が瀧のこと大好きすぎるって急に自覚して、赤面して顔を覆うシーン最高です。
    そして瀧くんの反応が面白すぎてシンゴが翻弄されてるの良いですよね。
    愛の言葉を囁くのかと思いきや「好きなタイイってなに?オレは後ろやぐら!」思わず笑い声をあげてしまった。

    しかも今まで不憫な愛され方をしてるので、さぞかしDV彼氏と思ったら、瀧が本気で怒るとめっちゃ強え…
    綺麗なサンドイッチ作るし、シンゴより力強いし。
    なんだこの無敵な受けは。

    この話は受けも攻めも見た目とのギャップが大きいのが魅力です。

    あと、なんといっても身体が色っぽい!腕や脇や腹が色っぽい作家さんは多いですが、うなじ、背骨のライン、足、顎、横向きの時のお尻、それに指。
    あの指だけでもご飯3杯いけますね!
    という感じで身体を拝みたくて毎晩開いてしまいます。

    続編があるなら読みたい!ぜひぜひ!
  • おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 【連載版】

    晴田巡/荒瀬ヤヒロ

    定年後の亭主のようなwww
    ネタバレ
    2024年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 追記:レビュー数がかつてないほどの数で、どんな悪役や当て馬よりも読者に嫌われてしまったケイオス様。まさか読者の罵倒でこれほどハリネズミになるとは、作者様も思わなかったのでは…なんとかケイオスの好感度を上げるべく、作者様が奮闘してるのが伝わってきます。今マイナス1000000くらいですよね。
    新しい女性マンガとなるか、元鞘におさまるのか。
    それも含めて楽しみです!

    ヒロインがさっさと見切りをつけて自分の好きなことを見つけていくのが今風で共感を呼びそう。
    一方のケイオスは、熟年離婚を突きつけられた亭主のようで笑ってしまう。自分たちは仲が良いと当然のように思ってたから青天の霹靂だよね。
    ホント、挽回ができる定年前に気付けて良かった。というか周りの助言がなかったら、寂しい老後になるとこだった(笑)
    今後のケイオスの頑張りに期待したいけど、せっかくお一人様満喫中だから、ケイオスも新しいイケメンも不要なままの人生も良くない?
  • 僕たちが恋する理由【単話】

    ma2

    相変わらずスーツ男完璧
    2024年7月12日
    普段の主戦場はBLなんですが、「わた恋」があまりにも良かったので、スピンオフが遂にBLにーー!と踊りました。まだ第1話なので、切ない恋にも至りませんが、嬉しいです。冒頭の顔出しまでの演出が超かっこいい!

    今の所、あれほど望んだBLより男女カプの本編の方が刺さるのが不思議なんですが、これからですかね?
    スーツリーマンの包容力が滲み出てないから?
    1話で判断は性急すぎるので一応⭐︎4で保留…
    これから星の数は増減するかもしれません。
    刮目して待ちます!
  • 発情サイコメトリ 合本版

    くるわ亜希

    ミステリーとしても面白いです!
    ネタバレ
    2024年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 合本版の4巻まで購入して読みました。ネームが多いので、情報量が多いです。
    “何が起きて何を解決したいのか”は、最初に提示されますので、話の迷子にはなりません。
    カップルとライバルの愛憎半分、ミステリーの謎解き半分な感じです。
    ということで、私は大好きです。

    刑事物としてのミステリーの方もがっつり書いてくれてるので、エロ甘々が欲しい人にはまどろっこしいかもしれませんが…。
    超能力と発情以外は割とリアル路線なので、読んでてワクワクします。

    【能力者】が今の所どんな能力タイプがあるのか不明なので、捜査を行う主人公側は後手後手に回ってます。
    上司が敵と判明した今、主人公側の反撃が楽しみです。
    弟の謎、能力者の不審死、署内での敵味方がわからない等問題は山積みです。ちゃんと着地しますように!

    というわけでエチも激し目ですが、ミステリー部分の好感度が高いので続きが楽しみです!
    この話の攻様は、普通の刑事ドラマの刑事みたいなメンタルなので、そこが良いのかもしれません。
    あと猫。猫は良い…
  • 蛍火艶夜【うす消し特装版】

    amase

    アマセ先生の真骨頂
    ネタバレ
    2024年7月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1話目から涙ボロボロでしたが、どの話も極限状態の中にやるせない愛があって胸をぎゅうっと掴まれます。
    哀しいだけかと思うとフッとギャグが挟まれたり、思わぬところで泣き笑いしてしまいます。
    なんだかいつも巻き込まれてる【隣の部屋の原少尉】蚊帳の外なのに、この漫画のアイドルな気がします(笑)
    そしてカバー裏、泣きますよね?あんな笑顔見て、泣かないわけないですよね?ずるいわ(また泣く)

    私はアマセ先生との出会いは漫画ゴラクからという変わり種なので、その後倫理の時間を読んだりしてここに辿り着きました。
    ゴラクで連載していた「結ばる焼け跡」がとても良いので、オススメしたいです。PNが違うので候補に出て来ないのが残念で仕方ないです。
    戦後の孤児と元陸軍中野学校の凄腕が絆を深める話で、刺さる人も多いのではないかなと思い書いてみました。
    ご存知の方はすみません。
    BLではないけれど男同士の絆とか魂の結びつきという意味で、大好きな話です。

    アマセ先生の絵って、なんでこんなに色っぽいんでしょね?
  • 春に凪ぐ青

    依波きさ

    ゆっくりじっくり
    ネタバレ
    2024年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙絵があまりに好みで買ってしまいました。
    気さくで面倒見の良い先輩DKと誤解されがちで孤独な後輩のお話。
    話が始まったばかりなので、まだお互いの好意にも気づいてないじれったさが大変良いです。幼馴染とかでもないので、偶然知り合った時から2人の時間が始まります。

    急な雨に降られて公園の東屋に逃げ込んだものの会話が続かず「しりとりでもすっか」「しねぇよ」「……そーですか」がツボに入って大変でした。このぎこちない感じ!ご馳走様です!
    続きが早く読みたいですが、願わくば恋はゆっくり進んで欲しい
  • 【単話】だって望まれない番ですから

    燦々サンゴ/一ノ瀬七喜/杉町のこ

    期待を込めて星5
    ネタバレ
    2024年7月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お話が面白くて一気読みしてしまいました。
    転生ものの一種だと思うのですが、6話まで読んでも先が見えません。これは面白い!と思ってレビューを見たら更新に2年かかっているとか…
    先も読めないけど、更新も読めないのは苦しいので、あんまり熱心に待たないようにします。
    でも絵は綺麗だし謎の多い展開でワクワクするので期待を込めて星5で
    先が気になる漫画なので、なるべく早く更新して欲しいです!
  • 私たちが恋する理由【単行本版】

    ma2

    お話は大好き!
    ネタバレ
    2024年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何度も読み返すほど気に入ってます。5巻もみんな進展しててキュンキュンしながら読んでます。

    黒澤さん大人気で、あの漂う色気にクラクラします。あの喫煙室の…タバコに着火する時のポーズ!顔!ずるい!

    でもクマちゃんみたいな大島さんも好きなんです。髪の毛事件の時の大島さん、本当に包容力がただ事ではない!読んでてもらい泣きしちゃいました。
    私は大島さんみたいな彼が欲しい〜

    ところで、新装版は新ページが5pで、そのうちイラスト2枚ですよね。イラストとっても良いんですけど!
    800円を新たに払うのは悩ましいですね。しかも4冊…

    まぁ結局買っちゃうんですけどね。何冊あっても良いかなって。…出版社の思うツボですけどね。

    この手の出版社移籍による買い直し炎上は、わりと後からおまけページ版として個別販売して鎮火してるのを見ています。
    作者様の応援はしたいので、おまけページ版が出たらそれも買っちゃうと思います。
  • 従僕と鳥籠の花嫁 分冊版

    本田楓

    終わり方はあっさりめ
    ネタバレ
    2024年7月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 重い幕開けで物語が始まり、どこまで行っても大きな障壁が立ち塞がり、これで恋を貫き通すのは無理なんじゃない?
    というドキドキとハラハラで読み進めました。
    ヒロインの幽閉、恋人は上流貴婦人の愛人となり、洗脳されて、裏の仕事にも手を染めてる様子。
    降りかかる難題の数々が昔懐かしい昼ドラみたいでした。

    と思いきやクライマックスで急に味方が増えだして、あれよあれよという間に大団円。
    えっ?そんなに簡単に??ただの自滅?
    今までの苦労はなんだったの?

    と呆然としてる間に2人は新居でイチャイチャするのでした。なんてこった(笑)
    まぁ幸せになったんなら良いんですが、簡単に問題解決してしまったように思えるので星-2です。ごめんなさい

    ラスト前まで面白かったんですけどね…
  • 婚約者に側妃として利用されるくらいなら魔術師様の褒賞となります 【連載版】

    春海た子/まつりか/御子柴リョウ

    誰にも感情移入ができない
    ネタバレ
    2024年7月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これ、原作は面白いのでしょうかね?
    主人公の言い分も、婚約者の王太子の言い分も、王太子の恋人リリア様の言い分も、読者からすると大変身勝手で共感ができません。
    巻き込まれた形の魔術師もその辺はスルーして主人公を娶るのかな。何の疑問も持たずに?

    せめて魔術師がこのヒロインと結婚するメリットを説明して欲しかった。顔が好みならいいの?
    セリフが多いのに、肝心の気持ちを言わないので、損得の駆け引きに終わってしまったのは、今後の展開次第ですかね?
  • 悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~(コミック)

    メアリー=ドゥ/久賀フーナ/星樹スズカ

    悪役令嬢の名を借りたミステリー
    ネタバレ
    2024年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他の悪役令嬢や断罪物とはちょっと違う。
    悪役令嬢の一人称で語られる物語はまさにトリックミステリー。ちょっと後出し気味な親子関係もあったけど、後半の令嬢のトリック解説と探偵役の魔導卿のひっくり返しはワクワクしました。
    綺麗に話が畳まれ大団円!……と思ったら次巻に続く⁈ええ⁈
    これ以上謎がないと思うのだけど…?

    姉の視点がまるでなかったので、彼女の物語は読んでみたいです。
    面白かったー!
  • 誰か夢だと言ってくれ

    みっしぇる

    完走おめでとう!
    ネタバレ
    2024年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初はエロ可愛くてキュンキュンだった話が5巻で急にドカンと落とされて「え、タイトル回収ってここ?あのぬいぐるみの出自ってコレ?」と一気に引き込まれました。あの展開持ってくるところがすごい。でもあれがあったから、ブツッと断ち切られた青春が夢が次の世代に引き継がれたんだと思う。泣ける。
    10巻という長丁場、ちゃんと完走してくれて本当に良かった。

    本編以外のお遊び編で先代はぬいの姿で降臨してますが、あれは読者への救済だったのかなぁ…

    ごくごく個人的には、あの唐突にいなくなった展開に胸を突かれたので、ぬいの姿で出てこないほうが好きだったかな…とは思う。
    ごめんね!みんなあのお遊び編で救われてるよね。
    わかってるけど、感動が薄れてしまう気がして…
    彼の遺志を継ぐはずが、ホイホイ気軽に出てきて色んなことを喋ってしまうのがなぁ…偏屈で申し訳ない…
  • 鏡ノ御子~醜いといわれる次期当主様に慕われておりました~

    宮ト青/春井環二

    トムとジェリーのような
    ネタバレ
    2024年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白くなるかな?と思いましたが、よくある話になりそうだったので…

    悪役の義妹がなかなかいい味出してて、まさに「あばずれ」っ言葉がしっくりきます。
    超名家でも超金持ちの家でもないのに、こんな性格で大丈夫なのか(大丈夫じゃない)
    美人と言ってる割に全然美人じゃないのは画力のせい?

    義母と義妹が揃って雑な作戦でヒロインを陥れようとするのですが、ことごとく失敗。こんな単純な罠、誰も引っかからんよ、と思ったらトムとジェリーのトムに見えてきました。
    そして反省もせず、今日も無茶な作戦(笑)でヒロインを潰そうとするこの母娘から目が離せなくなりつつあります。変な楽しみ方に目覚めてしまった
  • 赤い糸の執行猶予

    吉尾アキラ

    なかなかに自分勝手?
    ネタバレ
    2024年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ物として評価が高かったので読んでみました。なんというか繁司くんは赤い糸に引っ張られすぎて相手の事を見てない人ですよね…好きだった彼女も途中でいなかったかのように放り出して…
    ボタン付け・雪山・看病、昔のドラマみたいでお手軽すぎる(笑)
    タワマン最上階一人暮らし、難なく結合、薄っぺらい!(笑)

    糸を切ることができる能力者が良さげなのでスピンオフを読んできます。
  • 待って、今きゅんとした。

    鳥葉ゆうじ

    きゅんとする
    ネタバレ
    2024年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ このイケメンたち、恋を知らないままここまで来てしまったんだね。
    周りの女の子たちがみんな良い子で理解あるのは良かった。2〜3回刺されても仕方ないくらい雑に扱ってるよね笑
    自分たちの恋しか見えない感じは中学生みたいで確かに胸キュン。
    彼らが社会人になったら、胸張って「恋人です」って言えると良いなぁ
    いいね
    0件
  • 破滅の聖女は運命の夫の溺愛から逃れたい

    まなづき/顧宮ちえ

    圧倒的に華麗な世界
    ネタバレ
    2024年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 断罪系かと思いきやループ系ですね。しかも、本人だけでなく、ダンナさんもライバルもループしてる気配がします。
    前倒しで聖女(ヒロイン)を取りに来てる。
    この全員が腐った家族の中でヒロインが気高さを失わなくて良かった。スパダリな上にセコムも万全な騎士団長と愛を育んで欲しいです。

    なにしろ絵が美しくて、目の保養です。ドレスも装飾品も紋章も魔石も馬車も城内の調度品ですら美しい!
    紋章もオリジナルデザインでカッコいいし、騎士様達や貴族のお召し物も豪華で素敵。
    神は細部に宿ると言いますが、美しい世界に没入できるのは幸福です。

    更新を楽しみに待ちます!
  • カラー・コレクション【電子限定描き下ろし付き】

    芹澤知

    表現力がすごい
    ネタバレ
    2024年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なにしろ表現力というか画力が高い漫画だと思いました。賞を獲った絵や、観覧者を釘付けにする彫刻、完璧な肉体、そう言ったものがちゃんと眼前にお出しされるのです。普通はモヤモヤっと誤魔化されてしまう「美術展で絶賛された絵」がちゃんと説得力を持って出てくる。
    そんなオムニバスです。

    正直初回は画力にやられてエロはすっ飛んでしまったので、諸刃の剣かな?と思いました。
    読み直しで、やっと彼らの葛藤や愛情やキラキラした感情を受け取る始末。

    でもやっぱり説得力ある絵だなぁ、と背景を目で追ってしまう…

    「古いけれど趣のある家具たち」とセリフで出てくると、ちゃんと趣のあるいかにもな家具が背景に描かれる。
    新進気鋭の彫刻家の家、海外のアーティストの家、
    そんなものが違和感なくカタログ写真丸写しではなく、そこにちゃんと出てくる。
    映画みたいに。
    お話も切なくて良いのは、そのリアルな背景にキャラがしっかり溶け込んでいるからでしょう。

    主人公が駅で見惚れて美大を目指すきっかけとなったポスター、とても良いです。
    美術ももう一人の主役かなと思います。

    マンガなのに背景の話ばかりしてごめんなさい。
    お話もとても好きです。
    続編も作られてて嬉しさ倍増です。
  • 鳴けないトヒコ 【電子限定特典付き】

    碗島子

    欠けた隙間を補うように
    ネタバレ
    2024年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他作品でも「トヒコが好きで」とやたらにタイトルが上がるので気になって読みに来ました。
    買って正解だった!というかなぜ今まで知らなかった!
    孤独な魂と魂がくっつきあうお話でした。
    その味付けがすごかった。
    詳細なお道具説明からやり方説明まで、コレでもかとエチ展開され、合間合間に変な笑いを取るシーンが挟まれる…

    後足で砂をかける犬、変な飲み物(賞味期限とカロリーがとんでもない)
    コウとトヒコの過去が壮絶なのにふっと息抜きさせてくれる手管よ…!

    唯一無二の作風で、こりゃみんなヤラレるわ…
    読み終わると胸がいっぱいになり、また最初から読んで深いため息をつき、また戻って読み直す…

    きっと先輩読者様たちも繰り返したであろう行動を私も取ってます。
    良い作品に巡り会えてよかった!
  • 死神の花嫁-余命7日からの幸福-

    一色箱

    死神バトル?
    ネタバレ
    2024年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あれよという間にヒロイン争奪戦になりました。イケメンと美女が増えたものの、ヒロインのトロフィーとしての魅力が乏しい感。
    強気で可愛いのは良いけど、花の力を待つ花嫁を手にしたものは全てを手に入れる、みたいな曖昧な説明で。そんなワンピースみたいな…
    絵が上手いのと、イケメンと美人が多いので目の保養にはなります。
  • どの口で運命とか言ってんだ【単話】

    新藤伊菜

    どういう顔で読めば良いのか
    ネタバレ
    2024年5月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先が読めないどころか、何が起きてるの?コレ本当にBL?と思うくらいハチャメチャでおかしいです。

    生き霊の女の子(巨大)が守護霊咥えて襲ってくるし、祓師の主人公も謎だらけだし、どういう気持ちで読めば良いのこれ…笑
    甘々でもビターでもないコメディタッチですが、この作者様ゆえ、どう転ぶかわかりません。3話目でずっと咥えられてた守護霊がやっと現れますが、またクセが強い…と言うか登場人物全員クセが強いですね⁈

    【追記】最終話まで読みました。唐突にハピエンで唐突に激しいエチに突入してどうすれば⁈
    タイトルは無事回収しましたが、BLというにはあまりにもその他の情報が多すぎて、まとまってません。
    ワンパターンよりはいろんなBLがあった方が面白いし、たまにはこんな話も…いやいやいや。
    これを通した編集さんの蛮勇に星5付けておきます(笑)

    先が全然読めない話でしたね〜
  • 騎士と帝

    いつきまこと

    2巻で補完された
    ネタバレ
    2024年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は限られたページ数でお話をまとめなきゃなので、ずんずんと話が進みます。好きになる過程も体を繋げる過程も「え、もう?」と言う感じなんですが、2巻では城にいた謎の黒エルフや王族の話が補完されて、隙間を埋めてもらった感じです。

    ただ帝王教育を受けたであろう帝の特質が活かされなかったのは少し残念です。守られて愛に生きるお妃様になってしまった。ので星を一つ減らしてしまったごめんなさい。

    話自体はとても好きなので3〜5巻くらいでじっくり描いてもらえたら、すんごくハマっただろうと思います。
  • 家族になろうよ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    倉橋トモ

    評価が分かれそう
    ネタバレ
    2024年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 子育てBL好きだし、子供や女性がカップルに絡んでても全然気にならないですが、やはり巴さんの支離滅裂な行動は一つも共感できませんでした。
    2人に子供を預ける説得力があれば良い話だったのに。

    余命わずかの先生の子供を身籠る話も唐突に出てきたので「このエピソードいらなくない?」と感じてしまう…感情移入できるほどの情報量がないし。

    高校生、大学生、社会人編が最高に良かったので、初期の設定の未熟さが足を引っ張ってしまったのかも…
    先生が今描いたら、きっと感動的な話になったんでしょうね。

    低い評価でごめんなさい。
    でもこれはなかったです…残念。
  • 爛れる匣庭

    天河藍

    怖いしエロいし
    ネタバレ
    2024年5月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 執着オメガバースと一言で片付けられないサスペンス感。主人公以外の周りの思惑が全然見えないので、どの人が味方?いや全部敵?抜け出せるの?そのまま愛するの?と迷宮で彷徨ってます。
    なんと上質のホラーミステリー。愛の物語でもあるけど、話の面白さが時にそれを上回ります。
    やーもう。匂いで来客バレてるのに、指輪取られてるの知ってそうなのに追及してこないの怖いです!

    映画だったら残り何分で解決だとか、本だったら残りのページ数で自分が今どの辺を読んでるのかわかるのに、それすらわからない。
    痺れるほど面白いです。
    インターバルが空いてたとレビューに書かれてたので、更新が止まりませんよう祈るばかりです。
  • うちの黒魔導士がかわいすぎる!

    たきどん

    ジェイドの暴走が止まらない
    ネタバレ
    2024年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こころの声の暴走がいちいちすごいなと思ってたら、脳内ビジュアルがさらに暴走してて笑ってしまう。クソ女が!って言ってる脳内では子供がたくさんの暖かい家庭を想像してるwww待って止まってwww
    黒魔道士の家系と言ってたので、そのうちジェイドの家族とか出てくるのかな。ラブコメなので幼馴染に負けないクセ強家族だといいなぁ
    テンポがいいので、ノーストレスで読めるのも好きです。次の巻が待ち遠しいです!
  • ぴゅあ

    森世

    振り切った愛
    ネタバレ
    2024年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サイコパス全開かな?と思ったらそうでもなくて、ぴゅあなタイトル通り、剥き出しのピュアが書かれてました。
    悠海は攫ってきた当初からポチに依存していて、依存されることで自我を保っていられたポチもまた依存してる。
    悠海は常に罪悪感があるから、どこかでこの関係を終わらせようと思ってるけど、ポチの方は悠海しか拠り所がないのが切ない。
    出されなかったポチの大量の手紙。彼の服役中に、自分はどんな思いでいたかを読んで欲しかったんだろな…
    最終的に自分の罪悪感より、ポチ(環)の寂しさに付き合おうとする悠海もピュアだった。

    閉じた輪の中でお互いに寄り添って生きて欲しい。
    いいね
    0件
  • 十億のアレ。~吉原いちの花魁~【描き下ろしおまけ付き特装版】

    宇月あい

    ちぐはぐな世界観?
    ネタバレ
    2024年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 現代日本ではなく、ファンタジー日本なんですかね?女性が裸一貫から花魁まで成り上がるなら、江戸時代設定で良かったのでは…。江戸時代だと女性の立場が辛すぎなので、なんちゃって吉原にスポイルされたのかな?

    主人公が唯一無二のオーラで吉原を席巻する話だと思うのだけど、巻を重ねても待遇がそんなに変わらない。女優として成り上がるならもっと豪華な部屋に住んで欲しいし、強い後ろ盾を持って欲しい。(強い後ろ盾は即ち強い束縛でもある)
    No.1になったのなら、もっと三倉との身分違いの恋に身を焦がして欲しい。そんなに三倉の事好きじゃないのかな?と思ってしまった。

    単行本で7巻(最新巻)まで読みましたが、継続は今後の展開次第かな
  • 愛だなんて言わないから

    日暮くれ

    フィクションだからこその
    ネタバレ
    2024年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好みが分かれる話だとは思いましたが、レビューを見るとまさにそんな感じ。
    綺麗な終わり方をしない話だけど、私は好きです。良い人に書かれてる聖人の実らない思いも切なくて好き。最初の出会いから藤次の心の中に棲んでる人の存在を知ってて、でもお葬式に地元まで追いかけてくるところとか、カフスボタンを渡そうとして回収するところとか、切なくてボロ泣きします。多分縋ったら藤次は自分を選ぶ(でも心は違う人に)ってわかってて、身を引いたんだよね。元奥さんも同じ。
    こういうままならない感情や展開はフィクションだからこそ、安心して身を委ねる事ができます。
    実は藤次も八千代も手放しでハピエンになってるわけではないし、それぞれが痛みを抱えて前に進んでる話なんだと思いました。
    登場人物が誠実でないとか、ハピエンでないのは物語の醍醐味であるし、この話を読んで色々悶々と考えるのも物語の醍醐味であると(私は)思います。
    こういうBLも描かれて欲しいし、低評価に淘汰されないで欲しい…

    聖人もパーフェクトダーリンではないし、ダメとわかったら戦わず身を引く臆病さもあるので、非常に気になるキャラです。
    彼のスピンオフがあったらぜひ読みたいです。
  • ちょっと待とうよ、春虎くん

    あめきり

    祝完結・追記!
    ネタバレ
    2024年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻を読んで追記してします。この作者さんの笑わせにくるタイミングにいつもやられます。切ない気持ちで読んでるのに急に虎のお面。飴探しの時も。1巻の足湯事件の時もそうだけど、思わずブフッて笑わされてしまいます。

    今回は両思いになった後のお話で、めでたしめでたし、ではない問題がたくさん。
    スイ先輩のお母さんの気持ちが痛いほどわかって、まさかBLでお母さんに感情移入することがあろうとは…
    子供の人生は子供のものだと頭でわかっているのに、想像の及ばない告白をされて思わず「嘘…」って言っちゃうところや、咄嗟に受け入れられなくて子供を傷つけたことを謝りたいのにキッカケが掴めないところとか。
    悪い男に騙されていないか心配で、相手が好感度マックスの同室の子だとわかった時の安堵感と高揚感とか。
    春虎くんと喋ってる時「こんな子が息子だったら良いな」ってちょっと思いましたよね?お母さん?
    その後に手のひらクルーで「今度連れていらっしゃい」ってニコニコしちゃうあたりも。
    すごく気持ちがわかる(笑)

    春虎くんが親の愛情の独り占めができないことを承知の上で我慢してる描写が切ないです。どんな時にも支えてくれるスイ先輩のような人がいたら、そりゃ熱烈に恋しますよ…
    良い作品に巡り会えて良かった!作者様ありがとう!

    (以下は1巻のレビューです)

    なんとなく取っておいた作品ですが、読んでみたら涙でぐしゃぐしゃになってしまった。この感情の持って行き場がない…

    誰しも一度は感じたことのある“場を乱さないために気持ちを押し殺す”をずっとやってるスイ先輩。
    同室になった春虎くんがまっすぐ好きな気持ちを伝えてくれて、揺れていたスイ先輩も少しづつ変わっていく…

    こんなにどストレートな話なのに、満足感がすごいです。足湯のノーパンハプニングも、隠れて洗濯機を回す描写も、春虎くんが来る前の孤独なスイ先輩も、全部のエピソードが愛しい。1巻にも満たない長さの話なのに長編を読んだ時のような満足感があります。凄い。
    未読の人は是非読んで欲しい。と思ったけど、このレビュー数。きっとみんな読んで泣かされて、レビュー書いたんだろな、と遅れてきた同志は密かに頷くのでした。
  • 春雷と恋わずらい【単話版】

    ma2

    櫻井のお色気が
    ネタバレ
    2024年5月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作者様、目つきの悪い仏頂面のコワモテ描かせたら最高と思ってるので、今回はご褒美感が半端ないです。勝手にヤクザモノと思い込んでて(冒頭に社長って出てるのに)彫物ないのか、あったら最高なのに、と思ってました。ヤクザっぽい堅気のお方だったんですね…

    巻が進んで櫻井の鉄壁のガードが崩れはじめたので、いつ落ちるのかを楽しむ漫画になってます。櫻井お色気がダダ漏れしてきました。

    普段はBL分野が主戦場なんですが、この作者様はBLより女性向の作品の方が圧倒的に好きです。不思議です。
  • 憐れなβは恋を知らない【コミックス版】

    屋敷シマ

    αとβ
    ネタバレ
    2024年5月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ βと言っても擬似的βで本当はΩなんでしょ?と思いながら読んでた自分を殴りたい。本当にβだった!ものすごく重いαの執着ぶりが痺れる。なまじ優秀だから始末が悪い(褒め言葉)。
    知能、実行力フルスロットルでβの執事を手に入れる執念たるや。睡眠学習(言い方)の詳細まで描いて頂いてありがとう〜‼︎作者様‼︎ってなりました。
    気配り万全で有能を絵に描いた執事が自分のこととなるとポンコツで、何度も危ない目に合ってα様を振り回してるのが最高ですね。この恋愛ド天然め!と悶えながら読みました。
    巻を重ねるごとに面白さが増していくので、お試し読みで判断するのはもったいないと思いました。長く読んでこそのクライマックス涙腺崩壊ですけど!また最初から読んできます‼︎
  • ギフテッド-相棒の遺したもの-

    加東セツコ

    名付けられない関係
    ネタバレ
    2024年5月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリー仕立てで始まったので、続きが気になります。特殊能力もだけど、顔が瓜二つの人間を敢えて殉職者の補充に使うのは意図的な何かがあるんだろな…

    5巻までは謎だらけで全貌が見えてこないので、これから警視庁上層部の闇に切り込んでいくのでしょね。
    三津沢は柳生の押し殺していた感情を読み取ったのかな…三津沢も悩める男だけど、どっちが苦しいかと言うと圧倒的に柳生なので、三津沢がその苦しみを掬い取ってくれると良いなと思います。

    長編の気配がするので、ガッツリ書いてくれたら嬉しいけど、BLなのでソコまではないかなぁ。期待しちゃいます
  • 向日くんは高校生(分冊版)

    木丈ですく

    その手があったか!
    ネタバレ
    2024年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 木丈先生は「弱気なきみと」がドカンとツボにハマったのでこちらも楽しく読んでいます。
    高校生だった時に好きだった子と6年後に再会したら、まだ高校生のままで⁈という衝撃展開。
    ふむ、これはタイムリープ物だな?と思って読んでたら真相にひっくり返りました。
    その手があったのか…!
    真相が明かされて、これから二人の恋が順調に育っていくのが楽しみです。とか言ってたら早速波乱の予感…!

    木丈先生の描かれる攻めの顔が色っぽくて、目と心の保養です。
    更新楽しみに待ちます!
  • 二度目の春はきみの隣で

    木田迦ゆん汰

    二人同時とは
    ネタバレ
    2024年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作家さん。高校時代心がすれ違った2人が同時にタイムリープして高校生に逆戻り。初手でもうお互いがタイムリープしてるのがバレるのは新しい。若さゆえにひどく傷つけあって別れてしまい、やり直そう!と良い感じになった第3話、すでに不穏な流れが。
    とにかく展開が早くて、後悔→タイムリープ→告白→やっぱダメ→と思ったけどやっぱり好き!→と思ったら…とずんずん話が進みます。もうちょいモダモダ感に浸りたい気もするけど面白いので無問題。岡山の方言と祭りに気合いが入っててそのリアリティがとても良い…
    あと中身25歳の2人がピチピチの17歳に混じってやり直す居心地の悪さが面白い。

    これハピエンになるのかな。
    でも別れるにしてもくっつくにしても展開早いんだろな(笑)と思いつつ追っていこうと思います。続き早く読みたいです!
  • 兄弟失格

    りんごの実

    何度も繰り返し読む話
    ネタバレ
    2024年5月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 追記:祝3巻!
    いやもう続編読めると知ってから毎日ソワソワしてました。この兄弟に希望はあるのだろうか…と思ってたので。また絶望の底に落とされましたけど、ちょっと光も見えたかもしれない…ヒロのまっすぐ全力疾走なところに期待します。
    ゲイビの真相は予想通りな感じでしたが、父がクズだとハッキリしたので、この八百屋は潰していい、うん。心置きなく2人で出奔して欲しいです。
    続きがあるかないかわからないけど、あると信じてお空から降りてくる蜘蛛の糸を待つカンダタになります。
    以上3巻追記分。
    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

    気づくと開いて読み返してる作品。絵の上手さもあるけど、この兄弟の先行きを考えると、今後を知りたいような知りたくないような気持ちになります。

    兄はこの地に根を張って生きる商店の息子で、父親も健在で、いい年だからお節介な見合い話も持ちかけられていることでしょう。この父と店を見捨てて弟と出奔する世界線はあるのだろうか…

    余白部分もたくさんあります。兄がゲイビに出演した理由。描かれませんでしたが、弟のためなら簡単に身を投げ出しそうな気がします。
    奇跡が起こらない限りハピエンにはならないだろう未来。重苦しい話なのに、朝日が差し込む校庭の描写やインパクトありすぎる冷蔵庫前の幻覚や、会話のテンポ、枕のオチ等々輝くモノが多すぎてやっぱり読んでしまう。太宰治的だなぁと思ったのはタイトルに引っ張られたのかもしれないけど。
    心に刺さったまま抜けない棘のように、気づくと兄の事を弟の事を考えてしまう。
    この1作しかない作者でこのレビュー数を見れば、いかに多くの人の心に刺さったかわかろうというもの。

    という事を迷いながらやっと書けました。
    ずっと心に残る話です。

    あとあと、ゴムの付け方すら知らない弟の幼さにお兄さんがグゥッてなるところと、お兄さんを引き止めようとしてお尻がペロンと出ちゃうところと、ご飯が美味しそうなところとそれを食べながらポロッと泣く弟、やけに詳しい陸上リレーのルール解説に心を持ってかれました。好きなところをあげたら両手両足の指でも足りない。

    続編はあってもなくてもいいです。これ自体が綺麗にまとまってるので、満足です
  • 血を這う亡国の王女

    我妻 幸

    熱い逃亡物語
    ネタバレ
    2024年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 侵略され蹂躙され滅ぼされた国の女たちが反乱と復讐を起こす話。
    人間としての尊厳を踏み躙られ生き地獄に落とされた女たちが、亡国の王女の指揮の元、自由を求めて逃亡を開始する。
    娼婦たちは支配者である武装した兵士達を振り切り逃げ切れるのか。

    過酷な話が連続するけど、とにかくすごく面白い。途中で女以外にも味方が現れたり、スパイに先回りされたり道が塞がってたり、なかなか死なない追手が現れたり、問題はこれでもかと降りかかってくる。
    落命する仲間たちも多くハードな内容ですが、逃亡を夢見る女たちが「自由に恋をしてみたい」と言うシーンは胸が熱くなります。
    こういう話が好きなので、最後まで見届けたいと思います!
  • カーテンコールにはまだ早い

    おまる

    タイトルと表紙にだまされては…
    ネタバレ
    2024年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと表紙と可愛らしい絵柄からから受ける印象が、話数を追うごとに変わっていきます。

    本当に話全体の流れが巧妙としか言いようがない。
    オメガバを逆手に取った多重構造の話です。結末まで読んで再読すると、色々見えてくることがあるし、作者さんは見えにくい形でそこかしこに仕込みを入れてる。真実に何重にも幕がかかってて、1話ごとにその幕が剥がれていくのはものすごく面白いし、興奮します。先輩の策士ぶり、好きです。
    Maiの動画だって、店長に誘導されて観てますよね。

    こんなにボリュームがあるのにラストを含めて余白部分も多く、色々考えさせてくれる良作です。

    この本はハピエン、ああ良かった!で終わらないけど、考察好きな人は好きかもしれません。
    私は面白かったし、この話に出会えてたら良かった。

    読者が安心できるハッピー後日譚がないのも、とても好きです。その後のことは各自で考えてね、という…
    読む人が足踏みするようなレビューごめんなさい。でも、新しいオメガバ読みたい人はぜひ!

    あと、私がいる世界がオメガバの世界じゃなくて本当に良かったと現実に戻ってきて感謝してます(笑)
    いいね
    0件
  • 売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される【コミックス版】

    小椋あん/COMIC ROOM

    続刊購入は難しい
    ネタバレ
    2024年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 6巻まで買いました。この作家さん、モブになりがちな中年や老人の絵が上手いんですよね。あとアンナのキメ顔はかっこいい。構図も素敵。
    でも話が迷子になりがちです。王子を取り戻す話っぽいのに学園祭やってみたり、革命を画策する割に革命軍が死ぬほど頭悪いし…アンナに喝を入れられてガーンってなってる。途中で寝落ちたアンナにやましいことしようとしてるし。いや、大丈夫なの革命軍?
    行き当たりばったりにもほどがある。

    これは原作がアレなのではなかろうか。

    「政治の駆け引きやドロドロ展開の好きな人には刺さりそう」と評された方がいるけど、迷走しすぎて刺さりませんよ(苦笑)
    結構頑張って読み進めたけど、これは軌道修正できないだろなと思いました。個々のエピソードは悪くないのに、受けそうと思われる要素全部入れたらとっ散らかりますよね…残念です
  • ただひとりの人【棒消し修正版】

    ぞう工場

    生々しい感情がエモい
    ネタバレ
    2024年4月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作が好きだったので迷わず購入。
    この作家さんの描かれるリーマンは妙にリアリティがあって大好物です
    受けの上司が絆されそうになって、戸惑う描写が大変生々しくてニマニマしてしまう…

    ノンケで真面目で善良な上司(絶妙な隙があって美味しそう)が謎のイケメン新人に求愛されてどうしよう⁈というお話。
    2巻まではオーバーワークで疲れ果てた上司が新人くんにアレコレ世話を焼いてるうちに懐かれるところまで。エチエチは未遂で棒消しは1カットだけ。描写は丁寧で、過去の話が謎のようにチラチラと見えます。過去はセリフだけなので、これからわかってくるはず、多分。
    お話はとっても面白いです。部下も大型ワンコだし、性格悪い人は出てこない。

    3巻読了。部下を部屋に招いてご飯を食べさせてるうちに雰囲気が…
    この上司、部下のことが可愛くて仕方ないのに、一応常識みたいなのもので蓋をしてる感じです。
    今後の進展がすごーく楽しみ!

    面倒見が良い上司って、お皿に盛られたご馳走ですね
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