面白いけど腹に落ちない





2024年7月22日
浦沢直樹作ということで、魅力的なキャラ、場面毎の感情がしっかり伝わってくる作画、時代背景も考慮された練り込まれたストーリーと、彼の魅力が存分に発揮された良作である。しかし私は腹に落ちない読後感になる。その理由は分かっていて、話の中心であるヨハンの動機というか思考が理解できないからであろう。なぜ彼がアンナに自分を撃たせたのか、なぜテンマにだけ終わりの風景を見せようとしたのか、そもそも彼は最初から最後まで何をしようとしていたのか、劇中に記載されている/いないにも関わらず、理解できないのである。それは私が凡人だからかもしれなく、ヨハンと同じ天才にしかこの物語の真の良さは分からないのかもしれない。

いいねしたユーザ3人
-
STEP さん
(女性/30代) 総レビュー数:0件
-
ニノカ さん
(女性/40代) 総レビュー数:4件
-
kechuuun さん
(女性/30代) 総レビュー数:1件