推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック
」のレビュー

推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック

ぬごですが。/棉きのし/ほし/春野ユキト/白井もも吉/花束葬式

先が読めるものに金を払うのは難しい

ネタバレ
2024年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず明確にしておきたいのが、「作家の話それぞれ」として見るとどれもとても面白かった。単行本とかに一緒に収録してあると嬉しい。

ただ、「推しとファンとのアンソロジー」として見た時、「推しは実は感情のある人間で、別にあなたの事は好きではないで〜す」というオチに統一されており、違いといえば「ファンがどう痛いか」のみのためアンソロジーとしては面白くない、読み応えのない1冊になっていた。
痛い女図鑑にも満たないし、推しといい感じになるパターンもないし、静かに他界するパターンや話の中で推し変を繰り返したりなんかもない。
なんなら好きになった経緯やオタクになったきっかけ、幸せな瞬間をしっかり掘り下げられるページ数がそれぞれに用意されていないため感情移入もできず、「またこのオチか……。あれ、もう終わり?」という読後感。
オチが描き方が違うだけで全ておなじなので、あまり人におすすめ出来ません。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!