悪役令嬢は大航海時代をご所望です
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悪役令嬢は大航海時代をご所望です

浦和篤樹/nyanya

モーレツ海賊転生令嬢の領地改革記

2024年7月24日
毎度お馴染みなろうテンプレの乙女ゲームの悪役令嬢転生もの。今回は現代海洋航海知識でオレツエー領地改革をするらしい。文明レベルは基本中世ですが便利で都合のいい魔法とかあるので一部技術は時代不相応に高いそうだ。帆船に魔法を使った何らかのスラスターがついているし、マイクとかあるし、あとライフジャケットとかあるし(一応ライフジャケットは魔法不要近代的技術不要な、中世でも作れそうなローテクな代物ですが)。そしてプロローグではノリノリで悪役令嬢やらが、大航海時代めいた、治安維持を兼ねた海賊行為にのめり込む様子が描かれる。
反転して本編。主人公の令嬢が2歳になって前世の記憶(20代女子)が戻るところからスタート。なんやかんやで現状を把握して乙女ゲームの悪役令嬢に転生したことを認識し、訪れる破滅ルートを回避するべく奔走し始める。まずはお勉強で前世の知識を生かして周囲から天才児だと思われることに成功。周囲の信頼を掴む。そしてそのまま領地経営者の父親に領地改革案を提案して、親バカな父親は特に疑うこともなくあっさり改革案を承認。主人公のために色々とお膳立てしてくれ始める。更に有能な魔法の先生も招致されて、主人公に魔法を教える。主人公はあっさりと魔法の理屈を理解し、現代知識チートの土台作り完了。
主人公が海洋浪漫馬鹿なので、船舶の技術とか航海術とかを異世界に持ち込んでホルホル。時代不相応なチートを目撃した現地人は平伏。やたらと理解力がよい。少し反抗してもすぐに手のひら返して受け入れる。主体性などないように見える。純粋でおおらかな人柄の人物だらけ。事実上のスローライフもの。大航海時代のほうが現代社畜生活時代よりマシだとでもいうのか。現状血生臭い雰囲気は一切ない。
そんなこんなで未発見の新航路開拓や、未知の新大陸探索で異世界ホルホル目指した領地改革が展開される。最終的にはプロローグにおける、海賊のコスプレしての海上治安維持を主人公がやり始める展開になるのだろう。果たしていかなる道順でそんな状況になっていくのかが大変気になるところである。
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