少女漫画誌で異彩を放っていた弓月先生作品





2024年7月24日
男女間の感覚がほかの少女漫画と違った面白さがあるので、弓月光先生の作品は印象的だった。「白い変人たち」のみ一部既読の記憶あるも全部は読んでなかった。週刊マーガレット誌掲載1977年20,21,22号。計102頁。同時収録は「アマゾネス・サンバ」同誌1982年33号51頁、「負けるな!ヒーロー」同誌1980年36号43頁。
私は3作品とも終わり方が気に入っている。とかく少女漫画のエンディングは割と紋切り型といおうか、暗黙の永遠の陳腐さがあって作品の個性を潰しているのだが、本書の場合はそんな読後感の画一的甘ったるさを揃えてきていない。そのサラリとした、そっと置かれていった後味が良い。
弓月先生作品にはちょっとエッチな感じがよく有って、それが「アマゾネス・サンバ」に出ていた。
「白い変人たち」はスキー、「負けるな!ヒーロー」は野球で、いずれもロマンス絡むも、部活を巡る青春物。「白い変人たち」は主人公の頑張りのオチがクスッとなる。「負けるな!ヒーロー」では女の子の一歩も二歩も前に出る感じが良い。引っ込み思案で奥手で地味な女の子で、などといった、これまた少女漫画世界でパターン化された女の子でないところが、私は良いと思っている。
絵は目に特徴のある弓月先生画風で、男の子は少年ぽさが残り過ぎなのが少し惜しいのだが、女の子の身体の線が少しなまめかしくそれでいて肉感特別には強くなくで、弓月先生の描く女の子の微妙な女の子っぽさが良い。
「アマゾネスサンバ」はスケールが大きい話で、細かいことを考えなければミステリアスな秘境での冒険活劇で、頁数にしてはエピソード満載してる娯楽作品。男の子サイドから描いている「負けるな!ヒーロー」の女の子は作者の理想が多分に混ざっているように感じてしまうところはある。それでも、そんな子も世の中もしかしたらいるのかもしれないな、とは思う。
私は3作品とも終わり方が気に入っている。とかく少女漫画のエンディングは割と紋切り型といおうか、暗黙の永遠の陳腐さがあって作品の個性を潰しているのだが、本書の場合はそんな読後感の画一的甘ったるさを揃えてきていない。そのサラリとした、そっと置かれていった後味が良い。
弓月先生作品にはちょっとエッチな感じがよく有って、それが「アマゾネス・サンバ」に出ていた。
「白い変人たち」はスキー、「負けるな!ヒーロー」は野球で、いずれもロマンス絡むも、部活を巡る青春物。「白い変人たち」は主人公の頑張りのオチがクスッとなる。「負けるな!ヒーロー」では女の子の一歩も二歩も前に出る感じが良い。引っ込み思案で奥手で地味な女の子で、などといった、これまた少女漫画世界でパターン化された女の子でないところが、私は良いと思っている。
絵は目に特徴のある弓月先生画風で、男の子は少年ぽさが残り過ぎなのが少し惜しいのだが、女の子の身体の線が少しなまめかしくそれでいて肉感特別には強くなくで、弓月先生の描く女の子の微妙な女の子っぽさが良い。
「アマゾネスサンバ」はスケールが大きい話で、細かいことを考えなければミステリアスな秘境での冒険活劇で、頁数にしてはエピソード満載してる娯楽作品。男の子サイドから描いている「負けるな!ヒーロー」の女の子は作者の理想が多分に混ざっているように感じてしまうところはある。それでも、そんな子も世の中もしかしたらいるのかもしれないな、とは思う。

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romance2 さん
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