魔王イブロギアに身を捧げよ【単行本版特典ペーパー付き】
梶原伊緒
このレビューはネタバレを含みます▼
神の悪戯のような組み合わせに序盤から拝み倒しでした。
基本エロコメなので行為の描写は多いし受けも下品な言葉で喘いだり煽ったりするのですが、後者の受けに関しては攻めへの挑発も含まれているのでわざとというか演技(とはいえ多少面白がってる)のかな、と思いました。
と、いうのも以降続刊で受けの感情や性格が茶化さず掘り下げられていくのですが、行為中の下品さとは違い冷静沈着かつ知性があります(教育親の躾から逃げ出してウリヤクザやってたとはいえ元が優等生系なので)
攻めに対しても人生の憧れというか支えになっていたからベタ惚れで、魔王として冷酷であって欲しいという願いから挑発的で下品な振る舞いが見てとれます。そういった挑発に当然攻めもある程度モヤモヤはしているようです。
そんな2人を見ていると攻めは十分魔王としての冷酷さなど素質があるんだよー!優しくて激甘デロデロに甘やかしちゃうその仕草は受け限定だよー!
受け限定ラブ暴走モードな攻め、トラウマを攻めの愛で塗り替えようと必死な受け、この拗れ方がすごく好きです。
両思いなのに価値観の違いですれ違ってるの、早くお互い向き合って本物の両思いを見せてくれー!といった感想です。
学園編でそのあたりの深掘りがあって、お互いの気持ちを真剣に向き合おうとしたシーンはめちゃくちゃキュンキュンしました。まぁ価値観が違うのでそう上手く行きませんけど(良い方向になったとは思う)
これからも2人がどうやって心を通わせるのか何なります。
勇者たちもやっつけて、互いに全てを曝けだしたエチも見たいです〜。本当直近の中ですごく好きなお話でした。
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