竜公爵の花嫁
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竜公爵の花嫁

かわい恋/駒城ミチヲ

愛は育むもの

ネタバレ
2024年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな精霊さんを目の前で失ってしまったスウェン。6年後、騙されるように大公爵ナージのもとへ連れてこられ、無理矢理嬲られてしまう。自分は全裸にされたのに襲ってくる方は服を着たままって、そりゃ怒るわ。怒りと憎しみの最悪な第一印象から、次第に想いが通い合っていく。この辺りが雑なお話が多い中、こちらはプロセスが丁寧に描かれていてすごくよかった♪スウェンは罪を憎んで人を憎まず、の精神の持ち主だなと思う。読者は早い段階で精霊さんの正体に気づいちゃう訳ですが、なぜナージはそれを言わないのか。その謎は最後にわかります。もうね、クズです(笑)ほんとうは6年後に再会したら口付けを、の約束を果たそうとしただけ…だったのに、歯止めがきかず襲っちゃったという…ナーーーージ!獣か!竜だけどね!という、そりゃないわーだけど怒るに怒れない暴露話もありましたが、見捨てられて家族の誰からも愛されず、魂すら利用されたナージが、「愛は育むもの」とスウェンに教えられ、溺愛スパダリに育まれていく姿もよかったです。願わくは、交歓で気絶したスウェンのドロドロな身体をフェンリルが清めたことを、ナージに気づかれませんように(笑)読了してから改めて表紙をみると、スウェンに縋り付くナージをスウェンが女神のように抱きしめる姿に、あーーいい🖤ってなりました♪全身鱗姿のナージも萌えます♪
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