このレビューはネタバレを含みます▼
どろどろとした陰謀渦巻く後宮内のいざこざを宦官と女官がバディを組んで検屍で暴いていくミステリーもの。とても面白かったです。皇后が牛耳っているべき後宮を皇帝の寵愛が厚い側妃が掌握しており、これではあかんと皇后側の宦官たちを後宮に送り込んでそこで働く女官たちを誑し込んで利用してその牙城を崩そうとしています。主人公の一人である宦官もその一人。彼にも思い過去があるようでそこにも興味がそそられます。もう一人の主人公である女官はその側妃側に付き従っている方で、見目麗しき宦官の誘惑になびきもせずにただただぐうたらに過ごしている娘。ただ検屍の知識と技量は相当のもので闇に葬り去られようとしていた難事件をそれを使って解決していきます。その描写も見事で飽きません。宦官と女官、皇后側と側妃側、後宮内での陰謀。色々な要素が複雑に絡まって話をより面白くしています。恋愛展開は今のところなく、このままバディものとして続けばよいと勝手に思っているのですがどうなるんでしょうか。これからに期待です。