まことしやかに舞う花は
」のレビュー

まことしやかに舞う花は

束原さき

時代背景や芸能を見つつサラッと読める

2024年7月28日
あらすじに「好きな人と結ばれることが難しかった時代…」とあって、結婚は個人ではなく家柄などで勝手に決められるのが当たり前だったんだねと、時代劇の一部になりつつある頃を思い浮かべました。特に戦争ともなれば、なおさら個人の意見や意思なんて無きも同然の扱いだっただろうし、ましてや男同士となれば想いを通じ合わせるのが精一杯な気がしました。
そういう意味では、時代背景(戦争とか政略結婚とか)の割に如何ともし難い流れや無力感を感じる場面は少なかったかなと思います。
読者の(私の)希望や予想を大きく逸れる事なく、時代背景や芸能世界を見つつサラッと読めました。
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