このレビューはネタバレを含みます▼
鬼才の写真家×美人俳優の、シンデレラストーリーものです。有名人な攻めに俳優・モデルとして見初めらて成功するものの、攻めには複数の相手がいていつ捨てられるのかと戦々恐々とするうちに病んでいき、という作者さんの過去作品と非常に、何もかも似た設定の作品です。
唯一違うのは、病んで失速したあと自力で受けが立ち上がること。己を見つめ直し、攻めがいなくても生きていけると前向きになって吹っ切れて活路を見出すこと。そこはとても良かったなと思いました。だからこそ、あえて受けを突き放して苦しめて、その才能を開花させようとした攻めには腹しか立ちません。そのまま吹っ切れて違う男と結ばれてくれてよかったと、個人的には思うほど。
また、2巻も読みましたが完全な蛇足でした。2巻は攻めの関与しないドラマ作品が主な話の軸なので、攻めはただちょくちょく登場して嫉妬してるだけ。また受けも1巻で吹っ切れて俳優として自信をつけたはずなのに、またうじうじモダモダしていて嫌になりました。当て馬くんも正直内面的に格好いい男性では無いですし、またこのドラマを作り上げていく話がほとんどだったため2巻は読まなくても良かったです。
1巻で酷い男ぶりを発揮した攻めなので、2巻ももう少し主軸として登場させて2人の話が読みたかった。結局当て馬くんの方が活躍していた2巻に思います。
この作品とあまりにも似ている過去作品の方は現実味が無さすぎた&受けが逃げてしまった後に攻めが追いかけもしなかったため非常に苦手でしたが、それに比べると受けは自立して向かい合ったため好感が持てました。しかしそれ以外は好きな話ではありませんでした。作者さんのファンとなって過去作品漁ってますが、この作品はそこまでハマりませんでした