このレビューはネタバレを含みます▼
この作品の序盤で、ヒロインの遥菜は、会社の同僚で婚約者の清貴を浮気相手の香里に略奪されて婚約破棄して、会社を辞めてしまう。しかし遥菜の気立ての良さを見込まれて、遥菜は、取引先だった綾瀬グループの御曹司の理人の身の回りの世話をする為、また理人の個人的都合の為に、理人と期間限定の契約結婚をすることになる。
ところで、元婚約者の清貴と香里はどちらも似た者同士の根性悪だった。二人は遥菜を貶めようとして、結果、ボロが出て、天罰が下り、会社中の笑い者となり、会社を去ることになる。ざまぁみろ、溜飲が下がる。清貴と香里の地獄堕ちは自業自得。スカッと痛快なのだ！
一方、謙虚で優しく穏やかな遥菜は健気に理人に寄り添い続け、無表情で頑なだった理人の心が柔らかくなり、理人と遥菜はお互いに惹かれ合うようになる。ただ、契約結婚という前提の手間、素直になれず、また、お互いに相手の立場を思いやり過ぎる余り、二人とも想いを打ち明けられずにいた。 そして、結婚契約の終わりが近づいた頃、理人が記憶喪失になるというハプニングが起きる。最悪な事に、遥菜と過ごした記憶が消えてしまう。理人は、ずっとそばに寄り添ってくれていたのが、理人の元彼女の梨香子だと勘違いをしてしまうのだ。
ここへ来て、この仕打ち！何とももどかしい！！ 自分勝手な都合で理人と疎遠だったクセに、よりを戻そうとする元カノの梨香子が腹黒の曲者だから余計胸糞悪いのだ。そして、遥菜がいい子過ぎるのよ！ つくづく時に運命は残酷だと思う。
理人には、自分が心から愛したのは、そしてまた自分を心から損得無しで献身的に愛してくれたのは、梨香子じゃなくて遥菜なのだ、と一刻も早く思い出して欲しい！！ 切なすぎる､､､
一刻も早い遥菜の真の幸せを心から願わずにはいられません！！
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