記憶の技法
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記憶の技法

吉野朔実

まさかの先の選び取った訳ではない答え

ネタバレ
2024年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元になると思われる事件は現実に過去起きており、加害者側の置かれた立場からくる行動と被害者の取った行動がお互いの思惑とは真逆のどちらも望んでいない結末へと絡まりながら転がるように凄惨な終わりをむかえる後味の悪さがあります。その事件の要素が作者さんのフィルターを通してストーリーを構築して展開される作品の世界はミステリアスさや切なさや痛みや怖さに淡い希望や救いが織り混ぜられて絶妙な加減で物語として完成されている印象です。
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