暑い夏、ぼくらは。
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暑い夏、ぼくらは。

恋煩シビト

身体から始まる暑く狂おしい一夏の恋

ネタバレ
2024年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ オタ活の資金作りのために20歳の学生•榊丈一郎は1ヶ月で300万という破格のバイトに応募します。それは携帯の電波も届かない山奥の別荘に住み込み、美しい青年を抱くというものでした。別荘の主人は海堂湊斗といい、彼の前でその愛人である菜月冬真を抱くというミッションに丈一郎は果敢に挑戦しますが、男性相手は初めての上、冬真も未経験だと聞いて丈一郎はびっくりしてしまいます。2つ年上の冬真は知るほどに愛人というイメージとは違うのでした。人里離れた洋館に謎めいた当主と愛人として囲われる青年という湿度の高いイメージで始まりますが、冬真を思いやる海堂、海堂だけを見つめてきた一途で幼い冬真、オタ活に勤しむごく普通の学生丈一郎の関係は、どちらかというとカラリとしています。やがて海堂と冬真の馴れ初めや関係も明らかにされてゆきます。決して悪い人では無いのに色々と踏んだり蹴ったりな海堂先生にも幸せが訪れますように。
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