『行方不明。』【単行本版】
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『行方不明。』【単行本版】

kanipan

出会ってから楓しかいない世界で生きる亮

ネタバレ
2024年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 殺人犯と殺人犯の逃亡BLって一体どんな仄暗いんだろう…と身構えて読みましたが案外大丈夫でした。しかもちゃんとハピエンで嬉しい。感情皆無な感じで母親の言う事を聞いてれば問題ないだろうと学生時代を過ごしてた優等生に擬態してた亮と、クズな父親を持つピュアな楓。接点がない2人が偶然出会い、次第に心の拠り所になっていったが最後。亮(攻)が予想以上に楓(受)を求め、過ちを犯してしまう。楓は亮を守るために姿を消すけど、8年もの歳月が流れたのち亮のド執着依存で再会。その後も許されないことをして逃亡するんだけど、2人にとっては過去も今も救済とも言える過ちで。ずーっと2人だけの世界で物語が進んでいきます。亮のやっと会えた喜びと2度と離れたくない殺意にも似た執着愛が堪りません。楓は駄目だとわかってても亮に触られるとグズグズになっちゃって結局流されちゃう。でも、いけない事をしたら警察に…(というか、亮を愛してるからリセットせねばという思いもある)という、楓のピュアな良心のお陰で仄暗さから脱却できます。当初はあまりにも楓を愛しちゃってて目がいっちゃってるヤバい亮も、最後にはちょっとだけマトモになってるのもホッとした(楓への愛は変わらずですが…)。番外編はコスプレエッチとパラレルワールド(バニーちゃんエッチ)が見れます。ずっと楓がとろとろのグズグズに溶かされちゃってる。
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