洗脳されかけていた悪役令嬢ですが家出を決意しました。【電子単行本版/特典おまけ付き】
燦河ミツル/谷六花/麻先みち
このレビューはネタバレを含みます▼
■作画はきれい、背景などの処理も丁寧ですし画面キラキラしてて雰囲気の作りは優れているイメージです。👍
■ただ主人公が父から洗脳受けている部分の描写が不足過ぎて、読んでる最中に「いやなんで?まぁ多分こうでこうだろうけど…」という読者自らの脳内補完する必要が出てきます。しかしこういう題材に慣れていない読者には通用しないし慣れていても地味に閲覧中のストレスになります。原作通りだからこうなのか気になりますので後で読んできます。
■ストーリー部分、主人公、家からは出たけれど思ってた家出ではなかった、このタイトルだから全部捨ててざまぁ展開になるかなと思ったらほぼ強制で婚約者がいる王宮に住むことになっているだけ。こればかりはタイトルによるミスリードかもですね……。😓それから好きとはいえあまりにも王子に振り回されすぎて、前世の記憶を思い出してからは殆どただただ流されていて1巻の時点では何も成せていないままでいます。恐らくこれは正ヒロインが黒幕でなんらかの陰謀があるパターンで、王子はそれを捕まえる為に主人公に黙ってて行動してると察せるだろうけど、自分の行動一つで周りからはどう思われるのかの今時の(?)高権力者ヒーローにしては想像が足りなさ過ぎだし、主人公へのケアの無さのせいで、顔がいい事以外は振る舞いに何一つ魅力が伝わって来ないただの能天気王子に見えます。なので主人公がこの男に執着する説得力がありません、前世の記憶を取り戻したんだからさっさと捨てしまいなさいと思わずイライラしてしまう。読んだからには続きがどう展開するか気になりますが、あまりおすすめできません。
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