泥沼
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泥沼

ともち

人間って弱い生き物だ

ネタバレ
2024年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ セールにて作者買いです。
1巻は『ビコーズアイラブユー』3話と『のまれた朝、ふるえる熱』の短編2作、2巻は『ビコーズアイラブユー』の続き5話+同人誌になった番外編?1話も入っているので必読!

初めに『のまれた〜』の短編から。
幼馴染同士の年下・コウちゃん×年上・優ちゃん。
高校卒業を機にコウちゃん告白したものの、キモいと言われ傷心の中突然優ちゃんが訪ねてきて体の関係が始まるお話。
いや、言葉が足りないどころじゃないんよ!笑
それぞれ思っていることを、全部じゃなくても少しでも素直に言葉にしていたら遠回りしなかったよね。でもそれが良い!!


そして、『ビコーズアイラブユー』。
女性と結婚したが関係を続けるつもりのクズ・光一×一途に待っていた充。
今の状況に踏ん切りがつかない充に声をかけた翔吾、だんだんと翔吾の優しさに居心地が良くなる充と光一、翔吾の三角関係ストーリー。
充に感情移入してしまい、初めから終わりまでずっと苦しかったです。クズな光一と別れたほうがいいのはわかっているけど、長い時間一緒にいた情もあるしまだ自分のことを好きだと言ってくれている。そんな中、新しく自分を好きだと言ってくれる優しい翔吾。ちゃんと向き合いたいと思って付き合うことになったのにまたな流されてしまう自分に自己嫌悪…。2巻で光一が以前よりもヤンデレ感が増し、よりヤバい奴に成り下がったことで充が負のループから抜け出せたのは良かったな。でも、光一もクズだけど充のことが好きで一生懸命なのがまた見てて痛いんです。離婚して母親からも怒られて、慰謝料も取られて充を選んだのに、充は自分と何をしても笑ってくれなくなるなんて辛い。光一には充しかいなかったのに。一緒にいると、傷つけあって良くない2人もいるよね…と悲しくなりました。まぁ、光一がクズだったのがいけないんですけどね。
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