教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち
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教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち

石井光太/鈴木マサカズ/ワダユウキ

子どもを所有物にするな

2024年8月7日
「愚かな人は『私には息子がいる』『私には財産がある』などと言ってそれで思い悩むが、自分自身がそもそも自分のものではない。ましてどうして、息子が自分のものであろうか。財産が自分のものであったりしようか。」

仏陀の言葉である。

親どもは、自分の子どもを己れの所有物にしている自覚がほとんどないから、無意識にも将来を強要するものだ。

この作品のコンセプトは、その問題の最たる例だ。
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