恋したがりのブルー
」のレビュー

恋したがりのブルー

藤原よしこ

想いが色褪せない素敵な作品

ネタバレ
2024年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 10年以上も昔の作品なのに何度も読み返してしまう貴重な恋愛物語です。
まず心理描写が素晴らしい。読んでいて心がギュッと締め付けられる、自分まで泣きたくなる。メインキャラ4人が一生懸命恋している。
何よりも私、スパダリよりも不器用男子が好きなんです。スパダリは結局ヒロイン以外の女性の存在を匂わせているので、読めるけれど深くは入り込めない。この不器用男子・陸はただ必死で、ただ一途で、道を迷いながらも泣きながら蒼を求める、ある意味スパダリよりもカッコいい男子。しかも最近ではほとんど見られなくなった正真正銘の一途男子です(途中でヒロインのお膳立てにより他彼女を作りますが、中身はヒロインに一途、だから不器用男子)。だからついつい応援してしまいます。
「恋をするってこういうこと」、表面的な恋愛モノではなく心理的に揺さぶられる恋愛モノをお探しの方に強くおすすめします。
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