茨木さんと京橋君
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茨木さんと京橋君

椹野道流/草間さかえ

病院売店が舞台の日常系BL

ネタバレ
2024年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日常系BLを読みたい時に手にする椹野先生、加えて草間先生イラストが見事にマッチしていて目でも楽しい作品でした。
大きな市には1つはあるでかい病院の売店が舞台、また売店店長と医者という組み合わせも斬新。店長の茨木さんはスマートで紳士的、医者の京橋君はウブで素直で可愛い系。1巻はあまりに日常すぎてほのぼの通り越して若干中弛み、2巻ではちょっとした衝突があり概ね楽しめました。
中でも、茨木さんの「好きな人にはかっこいいところを見せたい」気持ちと京橋君の「好きだからこそもっと自分を頼って欲しい」気持ちにどう折り合いをつけるのか。カップルにありがちな相手を思うからこそのズレと妥協点を模索する場面はリアル感があって読み応えがありました。
ちなみに今作に出てくる京橋先生の同僚、楢崎先生は「右手にメス」シリーズ(未読)にも登場するそうなので、右手シリーズがお好きな方には朗報、なのかな?ご興味があれば是非。スピンオフは「楢崎先生とまんじ君」
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