このレビューはネタバレを含みます▼
一気読みしたタイミングでのレビューです。個人的に私も端くれながら音楽やっている身、大切な人を亡くした事がある身として、結構しんどくなったり、心が震える程グッとくるシーンがあったし、音楽的な部分とか突っ込み所もあったけれど、素敵な作品に出会えて良かった!と思いました。ただ読み終えた直後最初に思ったのは、立夏と真冬のラブシーンが足りないってとこ!まさかのメイン2人がキス止まり。他にもサブカプ出てきてそちらはよろしくしてるのになんてこと!と笑 あと、前半に比べて後半内容が薄く感じたのは事実です。9巻の最後で真冬が文字だけで"ずっとこのままでいたい"という描写で、あぁ、真冬の心には一生ずっと由紀がいるんだろうなぁと…。由紀の事が好きだし忘れたくない、けど立夏の事も好きで愛したい。真冬にとっては由紀も立夏もどっちも好きで大切で特別で、"ずっとこのままでいたい"というのは心からの本音なのだなぁと。だけど最後、真冬の方からえっちしようって言う所、私はここ明確に線引きをして立夏と向き合い幸せになりたいって意味かなと捉えたんですが。ただ最後立夏にキスされながらの"きっとこの一瞬を忘れちゃうだろうから、音楽を作り続けよう"っていうのは、色々と含みを感じますね。たとえこの恋が終わったとしても、音楽にだけは残したい…ではなく、立夏との思い出を忘れないために音楽に残したい、だと良いなぁと。真冬の心にきっと由紀は居続けるだろうけど、それを包み込めるのが立夏だと思う。10年後のストーリーが楽しみ!個人的には雨月推しでした(^^)とにかくまだまだ沢山読み返してみたいなぁと思った作品です。