富士山さんは思春期
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富士山さんは思春期

オジロマコト

まばゆいとき

ネタバレ
2024年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中学2年生の大きめ女子の富士山さんとどこにでもいそうな普通の中坊男子、上場君。着替え姿を見てしまった勢いで告白する上場君と結構安易にOKする富士山さん。でもそこからが、凄くすごーく可愛い2人。
昭和の少年漫画を彷彿させる豊満女子のチラ見えやボディタッチも全然いやらしい感じが無くて、むしろ微笑ましい。初めの方に描いてあったけど、結局、上場君は大きな富士山さんが自分のタイプなんですよね、癖な訳です。誰もが華奢な女子が好きと言う訳じゃないのです。最初は幼さ残る不純だらけの上場君が少しずつ男前になっていくのも良い!そっか、男の子も恋するとかっこよくなるんだ、なんて改めて思ったり。そしてこの作品は何より季節描写が素晴らしい!都心からちょっと離れたどこにでもある街の景色が、美しくて尊い。夏のシーンなんて清涼飲料水のCMか!っていうくらい爽やか。言葉が少ないけど1コマ1コマに作者先生の入魂ていうのかな、思い入れを感じます。
中学2年生から3年生までの短い期間だけど、2人の姿とそれを取り巻くクラスメイトや学校行事とか、ごく普通の日常が本当にかけがえのない時なのです。キラキラ眩しくて、最後の方は可愛くて何度も涙出ました。どうやら10年くらい前の作品のようなので、今なら2人は24?23歳?くらいかな、富士山さんは体育の先生とか?上場君は結構優秀なサラリーマンになってそうだなぁ、とか想像して。。。大人になった2人が仲良く過ごしていて欲しいなぁなんて思いました。
それと。。。副校長のスタンプあったら欲しいなあ
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