このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルで買いました。人間味のあるいいタイトルですね。お話もすごく良かったです。拗れてしまった年上攻めが、純粋な年下受けに溶かされていくタイプのカップリング。
歪まず真っ直ぐ芯を貫いたまま生きている人を、正面から受け入れられる人って、同じように歪まず真っ直ぐ生きてこられた人だと思います。ありのままで生きられなかった人は、ありのまま生きて愛されてる人に、羨望なり嫉妬なり抱くのではないかと。どこかで歪んで自分に正直に生きられなくなった人は、自分が自分のままでは満足に生きられないような、何か摩擦があってそうなったわけです。バカで弱くて無様なままじゃ生きられない、大切なものを守れないから、本当の自分を隠して、蓋して、必死に生きてきたのに、大切な妹さんをぽっと出の得体の知れん男に弄ばれたら、そりゃブチギレますよね邦之さん…。しかもその相手、菊丸さんは、邦之さんから見て圧倒的に弱者。という序盤の印象から、菊丸さんの強さがどんどん分かってくる展開が面白かったです。なんかこいつやべぇぞ…ざわざわ…みたいな感じで見てました笑 菊丸さん、信念を貫き通すためなら、その他の何をもかなぐり捨てても構わない、みたいな捨て身の怖さがありますね。強さというか、危うさに近いんですけど、人間生きるか死ぬかだったらそういう判断力が一番大事じゃん(?)。簡単な話、大事なところ折れなきゃ、それ以外全部負けてもいい。このタイトルは、そういう二人の形容詞なんだなと思いました。
マヤさん…………………………………オ……ア………………え〜〜〜〜〜〜そういうことさ〜〜〜〜〜〜〜〜はやく言いなよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ギャル) マヤさん、聡明すぎる、みんなもっとマヤさんに感謝して。マヤさんがこの後幸せにならなかったら俺がそんな世界ぶっ壊してやるから。俺んとここないか?