フォロー

0

総レビュー数

136

いいねGET

267

いいね

3

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数5

いいねGET37

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • マギ シンドバッドの冒険

    大高忍/大寺義史

    MOA(マギ面白すぎ頭おかしなる)
    2025年4月29日
    面白すぎて時間が一瞬で溶けました。マギ、外伝があるのは知りつつも、外伝読む時間あったら本編ずっと読んでたい…と思って読むの先延ばしにしてたんですが、あのさあ!!!!!!!!!こんなに面白いんだったら先に言ってよね…♡マギなんだから面白いに決まってるか。
    いいね
    0件
  • 性癖ストライク【電子限定おまけ付き】

    三島一彦

    楽しいラブコメ
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 逆体格差が普及して久しいですが、自分の逆体格差の祖先は三島先生です。勝手に祖先にしてすみません。こちらの作品は、それ以外にも様々な性癖が詰め込まれた性癖ハッピーセットラブコメです。電車でとか体育倉庫でとか、縛ったり恥辱を煽ったり、攻めの部屋着は可愛いし受けは強面イケメンだし。元気なラブコメです。
    個人的にはやっぱり、攻めの長谷川さん、受けの瀬戸さんのギャップ萌えが、一番読んでいて楽しい部分かなと思います。自分は、恋愛もの、特にターゲット層に対してときめきで働きかけるタイプの作品では、ギャップ萌えのことを必殺技だと考えています。この作品では、長谷川さんの、普段は人が良くて見た目も可愛い人畜無害そうな人柄が、瀬戸さんに対しては少し強引な雰囲気で迫るところだったり、瀬戸さんの、普段は寡黙で怖そうな印象から一転して、長谷川さんの前では優しい心根を垣間見せたり隙のある様子を覗かせるところが、かなりぐっときました。具体的には、立ち上がってタオルを振り回しました。萌えどころがかなり分かりやすい作品なので、読んでいて楽しいです。
    いいね
    0件
  • 獣人お兄さんただいま発情中!?

    ねすお

    可愛い
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い×可愛いのハッピーエロラブコメ。アーチャルさんの心優しい清らかな純朴少年ぽさ、可愛い。ディルクさんの一途盲目全力感、可愛い。展開は襲い受けが多いのですが、ちゃんと同意の上での襲い受け(?)なのも好感が持てました。お二人の心情の変化に伴って、襲い受けの様相も変わっていくのがまた可愛い。
    アーチャルさんは流されているように見えますが、大義名分とかでなく本心から相手のことを思ってディルクさんに乗っかっているのが、本当にいい子で泣けました。その上、ちゃんと自分の気持ちに気づいて、前に進もうとする努力を怠らないのがかっこいい。きっとこれからもレベル上げ頑張り続けるんだろうなと思うと、偉い!偉すぎる!ディルクさんは、良い悪いというか、ひたすら可愛かったです。最初にアーチャルさんに惚れてからずっと尻尾振ってて可愛い。愛情表現も全身全霊で、わんちゃん。ディルクさんは、結構見た目がパッと見だと厳つめだと思うのですが、対アーチャルさんの時はとにかく一生懸命なのが可愛くてギャップ萌えでした。
    いいね
    0件
  • 恋愛体質 恋を知らない僕が君を愛するまで【単行本版】

    近藤旭

    恋愛の話
    ネタバレ
    2025年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 構成が完璧だなと思いました。第一巻、二巻、三巻、それぞれ一冊ずつ語られる内容が違って、テーマも割り振られていて、だからこそ最後の展開でそれらが全て一つに集束していって意味を成していくのを見るのが、すごく気持ちよかったです。
    特に三巻の、穏やかに感情を育んでいくパートが、個人的にすごく好きでした。それまでの物語がかなり息の詰まる内容だったというのもありますが、だからこそ少し休息を取れるような、本当に足りていなかったものが気づかず満たされていくような、そこからこの二人の本当の始まりに向かっていく、希望に続く流れを丁寧に見せられて、ボロ泣きしてしまいました。あの穏やかなパートは、本来の恋愛ものであれば二人の距離が縮まる過程の、最初の方に描かれるはずのものです。一宮さんと深山さんの場合は、始まりが複雑なので、そういう部分が飛ばされています。そしてそれを、物語としては最後半に持ってきて、丁寧に時間をかけて描かれて、〆の説得力を持たせています。恋愛ものは、ドラマチックなパートも見ていて楽しいですが、連続していく日常の中で育つ人間同士の関係性と感情、が一番見ていて楽しいです。
    一つ一つは些細でも、積み重ねられた確かさ、みたいなものが好きです。この作品を読んでいて改めて実感しました。登場人物の、過ごしてきた過去と経験による、現在の有様。登場人物たちが交わることによって起こる出来事と、それらによって生まれる波紋。この作品はそこら辺の塩梅が結構シビアで、堅実だなと思いました。その体現が一宮さんなのかなとも思います。魔法や特別な能力はないし、突然ものすごいセンスに目覚めたりしないし、失敗はなかったことにならないから、一つずつ誠実に向き合って、その時の全力を尽くして、努力を重ねていく人、そういう話。かっこいい。尊敬。
    いいね
    0件
  • 君がわるい恋の話

    大麦こあら

    面白いよ〜
    2025年4月25日
    読み終えての第一声が「どうなっとんねん!!!!!!」でした。面白すぎてブチギレ。面白すぎてどうなってんのこれ。面白すぎ税とか払わせてほしい。こんなに面白いなら、もうちょっと真剣に表紙とか帯とかあらすじとかに、面白すぎて気が狂うので気をつけてください、とか注意書きしてほしい。
    大麦こあら先生を信頼しているので、その信頼値も含めた期待ありきで読み始めたのに、それすらも上回ってくるこの完成度。どうして?舞台は現代、学生、青春、分かりやすく真逆の二人が主役。単純でありきたりな設定でなんでこんなに面白くなるんだよ!!!ごめんなさい、怒ってはいないんです。ただ自分は弱いから、圧倒的な力を目の前にすると混乱して動揺して、狼狽えることしかできない。俺は…弱い…ッ!読み終えた感想の〆が、己の弱さの内省になることある?
    いいね
    0件
  • good boy,花嫁くん【コミックス版】

    冬至冬

    可愛いの塊
    ネタバレ
    2025年2月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ カワイイ〜;;と啜り泣く妖怪になりながら読みました。ほんと…ッマジで…ッ可愛すぎる!!!キュンしすぎて正気を保てなくなりそうだったので、五回くらい頭を壁にぶつけて我を保ったシーンがあります。ねえ〜もぉ〜こんなん可愛すぎるって、大人になってからバージョンの解禁された二人も見たいよォ〜;;(汚れた願望)
    試し読みの時点で可愛いが爆発していたので即買いしたかったのですが、〇学生かーランドセルはなぁ不味いよな…と、一応人として迷いはしました。内容的には、性描写はないもののギリギリを攻めていると感じた部分もあるので、過敏な方は難しい作品かもしれません。ただ、グルーミングや犯罪に繋がりそうなやり取りはなく、かと言って過剰に庇護するだけでなく、二人が対等でいられるような歩み寄りの話だったので、その辺りの倫理観は、自分としては納得できる作品でした。
    健気一途いじらしい、振り回しているかと思えば従順、元気でわがままかと思えばしおらしい、そういう属性に性癖の命を握られているなと感じます。助けてください、この作品は自分にとって薬すぎて毒です。冒頭に記した通り、可愛すぎて啜り泣きながら読んだのですが、連続で二読目いったらときめきすぎて嘔吐きました。佑莉さん…佑莉さん;;;;;;可愛いよ佑莉さん、てぃくとくとかで流行りの可愛いダンス間違えながら踊ってほしい、上手くできたらやった!って顔してほしい、夏祭りで尚平さんと一緒にとった金魚大事に育ててほしい、舞い散る桜の花びらキャッチして嬉しそうな顔で尚平さんに見せてほしい、可愛いほんま無理愛おしい可愛すぎる頭おかしなる。春も夏も秋も冬も佑莉さん。枕草子って佑莉さんのイメソンじゃん。尚平さんもめちゃくちゃ良くて、歳の差があっても、尚平さんくらいのお年の方は世間的に見たらまだ若くて、ここまでしっかりしている方は珍しいと思います。自分の方が年上だからこその責任感、だけど相手を下に見るわけでなくあくまでパートナーとしては対等であろうとする心がけ。作中で様々な出来事があり、だからこそそうあろうと変わっていけた人、として描かれているのだと思いますが、尚平さんは根が善人です。善だからこそ、善の心持ちで変わろうと思えたのだと思います。じゃなかったら軟禁エンドしてたかもだし。不甲斐ないなんてことはない、しっかり考えて行動できる、優しくて強い人だと感じました。
  • ゴミ溜めのガーネット

    犬野まげゆいし

    啜るな
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一人だった二人が出会って、影響し合って変化しつつ一緒に生きていくようになるお話です。起承転結がしっかりしていて展開が面白く、かつ美しい絵に見とれます。すごくいい作品です。でも買った理由は、自分がネット人間なせいなのですが、ページをめくっていたら突然ラーメン咀嚼シーンになるところがあって、なにーっ!!これは…!?今まで読んでいたBLマンガは?になるのが面白すぎて、このネットミームを知っていたせいで試し読みで大笑いしたからです。最後まで読んで好みではなかったとしても、試し読みの時点で星五が決まっていました。
    叶瑛さんは、最後まで読んでからまた読み返すと、本当に別人のようで、その変化に驚くと共に感慨深くなります。沙羅さんも、何に脅かされたとしても、むしろその経験すらも成長の糧にして進んでいく強さを手に入れた。彼らの新しい門出に拍手を送りたくなるようなラストで、素敵な読後感でした。
  • 『行方不明。』【単行本版】

    kanipan

    共依存!スケベ!インモラル!
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初から恋に落ちている二人が、お互い以外の選択肢を消す決定打が殺人だっただけで、どう紆余曲折してもこの二人はくっついていたんじゃないかなと思います。離れていても、相手のことを考えていたり、心の支えにしていたり、要は心を配っているのって、恋じゃないですか?その度合いが二人とも深くて依存気味なので、共依存ものだなあと思いながら読みました。殺人の動機が二人とも、相手への正当防衛寄りなのも凄まじい。相手が死んだら自分が困るから、相手を脅かす人を殺した、という意味では、自己防衛でもあるけど。
    あらすじはサスペンスのようですが、漫画の内容は怒涛のエロなのもすごいなと思いました。〇薬みたいなsex、という言葉が作中で出てきますが正にその通りで、考えなきゃいけない現実の問題から逃避するような行為で、二人はお互いの思考回路を鈍らせる。でも、そうじゃない時に言葉を交わして知ったお互いの真意と心の一途さに、決心をつける。最後にやっと、その想いの増幅のsexに辿り着くのもすごい。交感神経と副交感神経のバランスのようで、綺麗な着地に見ていて惚れ惚れしました。
    あと本当に…本当に二人が可愛い…!可愛い二人の可愛いスケベがたくさん見られて幸せ。亮さんは見るからに闇属性というか、執着攻めみたいなメンタルと見た目をしているけど、人を殺した後には手を震わせて怯えていたので、人の心があるんだ!と狂喜しました。その後楓さんのことで思い悩むのも可愛い。楓さんは光属性みたいに見えて絆され体質なのが可愛いです、判断力はあるのに心と体が引力みたいに好きな人に向いてしまう。これは父親に対してもそうです。一途でずぶずぶで可愛い!たまらん!亮さんはしっかり自認して自称もしているクズですが、楓さんも中々なのがいいです、お互い様。二人とも毒親に心が縛られて生きていましたが、解放のきっかけがお互いで、惹かれた相手もお互いだったのは、災難と言うべきか運命と言うべきなのか。
    番外編の二冊も、最高!自分は特にスケベに対しての拘りはなくてシチュ重視派だと思っていたのですが、kanipan先生のスケベはストライクすぎる。なんか…リアルじゃないですか…?魅せる構図とか漫画的な表現とかより、sexの一部始終をただ見せてくださっているみたいな…。神、ありがとう、Thank you.
  • 心中するまで、待っててね。

    市梨きみ

    愛する人のいる世界でだけ息をする
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 買った当時一読して以来読み返していなかったのですが、勇気を出して読み返しました。久しぶりに読み返したおかげか、展開を知っているからか、前よりも冷静に読むことができた気がします。それでも涙は出ましたが。
    話を緻密に組み立てる構成力と、人間の執念への愛着が、市梨先生の描かれるお話の魅力だなあと思います。とりわけこの心中するまで〜は、パズルのピース一つ一つを拾って集めて嵌めていき、最終的に出来上がる絵の美しさに圧倒されました。きっちり内容に明暗の割り振られている上下巻完結なのも美しい。陰陽太極図か?芸術作品のようで見ていて心が震えます。
    心中についてのwikiをぼやっと読んでみたのですが、このお話の主役お二人に本当にぴったりな題材だったんだなあと思いました。途中で結婚、永遠の約束をしているから、心中という言葉に至るのも素晴らしい。お二人にとってはラストシーンこそが、永遠の誓いの場面なのかも。そうだといいなあという勝手な願いです。
    物語や感情における寒暖の差、緩急の差があってこそ、展開が映えると思うのですが、この作品は幸せな時間が本当に幸せそうに描かれているので、そこからのジェットコースターにかなり映えを感じます。これが狂おしいほど好きな人種、全員に見つかってほしい作品です。あなたも上巻をおすすめして釣った人を下巻で突き落としてみませんか?この快楽に病みつきになること間違いなしです。訴えられても自己責任ですが。
  • 砂漠の花に愛のくちづけ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    シロヒト梨太

    最高に可愛いラブコメ
    ネタバレ
    2025年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ インキュバスだの契約だの、不埒な設定のわりにめちゃくちゃピュアで可愛い関係の進み方をします。アシャムさんの性欲が極薄で性格がばっさりしているので、全然そういう雰囲気にならない笑。つよつよインキュバスのはずのリリンさんのキッスは何度も何度も袖でごしごし拭われます。面白すぎ、扱いが雑すぎ。コメディチックな展開も面白いし、お二人がお互いにかけがえのない存在になっていくところも感動的で、素晴らしい。あと、初恋同士で、一緒に気持ちを育てて自覚していくところもきゅんきゅんする!
    アシャムさん可愛いよ〜;;→うわっリリンさんぽんこつ可愛い!→アシャムさんカワヨ;;→リリンさんおもろ可愛い笑→以下無限ループで一生読んでられます。ちゃんとときめくのに笑いの絶えない神比率ラブコメ。上下巻で終わるのが展開としてはキリがいいのは分かっていますが、無限に読みたい…!二人がいつかお互いの願いを叶えるところまで読んでみたい!と思ってしまいます。読み口も軽く、飽きないため、何度でも読み返せる。本当に大好きな作品です、出会えてよかった。
    主役のお二方が、それぞれほんっっっとうに可愛くて大好きです。アシャムさん、クッッッ…アア…(言葉にならない呻き)。欲を知らなかった子が欲を覚えていってわがままや甘えを自分にだけ向けてくれるようになるのって、いいですよね、リリンさん。アシャムさん、見た目もかなり好きなキャラクターでした。ヘアアレンジのきくショートボブとか、無造作な出で立ち、本当に可愛い。可愛いといえばリリンさんの綿毛姿〜♡最初見た時からめろめろでした。あんなの可愛すぎて食べちゃいたい。ポメラニアンの綿毛の中に埋めたい。ラグドールの長毛の中に埋めたい。リリンさん、可愛いだけじゃなくしっかりちゃっかり芯が強いところも大好きです。アシャムさんもリリンさんも、過去が少し特殊で不憫なところがあるのですが、リリンさんがポジティブで、前に進む力が強いので、展開的にも救われていた部分があると思います。そういうところ本当好き。残念イケメンぽいところも好き。二人とも好き〜!
  • 【18禁版】真夜中の俺を見て【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】

    Luria

    生きるのって難しいから生きてて偉いよ
    ネタバレ
    2025年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 頑張り屋さん同士の恋なので、二人を応援しながら読みました。でも荻野さんはちゃんとした睡眠をとって休んでください。二度と床で寝ないでください。
    人は、人目がある時はある程度自分を演じているものだと思います。誰だって表面上の付き合いはあるし、忖度のない人付き合いは難しい。そう言い替えたら、真夜さんが感じる、自分のタレントと自分自身との乖離の苦しみは、誰にでも身近なものとして共感しやすいんじゃないかと思います。それでもまひるさんのために、引いては自分のために頑張る、そんな真夜さんが報われなくていいはずがない!でも何となくですが、まひるさんと真夜さんの乖離はテンション感の差が大きいだけで、心根の優しさや言葉選びの繊細さは同じな気がします。荻野さんが心を打たれたまひるさんの言葉は、真夜さんが自分に向けて言った言葉でもあるから。
    あの荻野さんの回想のシーンで、真夜さんが苦しみながらも頑張りますと必死に言っているところで、号泣してしまいました。周りは自分の物差しで勝手に測って、メンタルが弱いとか言うけど、彼は彼なりのキャパシティがあって、どんなに挫けそうでも頑張ると口に出して、既に頑張っているんだな、と思ったらもう駄目でした。荻野さんの歯がゆい気持ちが痛いほどよく分かります。そこからの荻野さん、しごできパワフルヒーローすごすぎる。そのためのエネルギーをまひるさん、引いては真夜さんからもらっているというのが、二人の相互作用として働いているのが素敵で、いい関係だなと思いました。でもだからこそ!独占欲が爆発してしまってド攻めになるシーンは最高でした…、普段から己を律することに長けている人が理性を飛ばす様は、受け攻め関係なく良いものですね。あらすじを見て公私混同…?と思っていたのですが、むしろこの頑張り屋さんの二人にはそれが一番ベストな仕事の形であることが分かったので、ずっと一緒にやっていってほしいです。マネージャーずっと同じ人ってありなんでしょうか。頼む、自分の心臓とか捧げるんで…お願いします…。
    Luria先生の作品を少しずつ読ませていただいているのですが、今作ってR18版出るくらいスケベなのか〜でもいつも圧倒される情感的な表現が削られていたら嫌だな…と思って読んだらいつも通り泣いてて自分のバカ!Luria先生を信じろ!!!今作も素晴らしかったです、続編も応援しています🎀
  • 箱庭の熱帯魚

    Luria

    箱庭の外で笑う人
    ネタバレ
    2025年1月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 努力家で篤実なサラリーマンの乾さん×風俗店の男娼キャストのホワイトさん。源氏名オペックホワイトさん、日本人らしいです。マジかよ。
    Luria先生の作品を読ませていただくのはこれで二作目なのですが、こんなに読みやすかったっけ!?となりました。難しい内容ではないというのもあるかもしれませんが、すらすら頭に入ってきて面白くて読む手が止まらなかったのでびっくりしました。これは、乾さんとホワイトさん、今作の主役お二人の性格が、素直で誠実な性格であることも由来しているかもしれません。内面描写に難しいところがなく、拗れたりもしていないし、共感もしやすい。ちょっと設定は特殊ですが、恋のお話としては結構王道だと思います。気持ちに気づいて、受け入れてもらえるか不安になりながらも、勇気を出して一歩踏み出すお話。
    心に残ったシーンは、羽ばたく鳥の中で笑うホワイトさんを乾さんの視点で見るシーンです。自由の中で輝くホワイトさんの笑顔を見て、読者は乾さんに自分の心情を重ねてしまうんですよね。なんて美しくて愛おしいんだろう、と思いました。例えとしてちょっとアレかもしれませんが、ギャルゲーのスチルです。Luria先生の作品は、他だとまだ君純しか読んでいないのですが、君純を読んだ時にも似たようなことを感じたのを覚えています。読み手にエモーショナルを焼き付けるワンシーンを描くのが上手すぎる。
    乾さんがかなり好きです。真面目だし、正直だし、言ってることは甘くて綺麗事だと思われるかもしれないけど、こういう人が報われるべき人で、正しいと言われる世界であるべきだと思います。最初から最後まで尊敬できて信頼できる人でした。素晴らしい。ホワイトさんの、実は情が深くて心優しいところもすごく素敵でした。大人びているかと思えば世間知らずで無邪気で、芯が強そうに見えて脆くて弱りやすい、ギャップも魅力的。良いお話に良いキャラクター、出会えて良かった作品です。
  • カットオーバー・クライテリア

    大麦こあら

    笑顔で見守ってしまう話
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 能美先輩の弁明を読んでいて、この作家様のことが知りたいなと思ったので、少しずつ作品を読んでいくことにしました。結果……面白すぎる!!!!!個人的に、知らない世界の知らない仕組みや、効率的なシステムを知ることができるお仕事もののような作品がかなり好きです。こちらの作品、カットオーバー・クライテリアは、そこらへんかなり調べて取材して、詳細な道筋を把握してから描かれているのではないかなあと思いました。能美先輩を読んだ時も、もちろん調べたりもしただろうけど、作者の方がそもそもこの分野(作品のテーマの哲学)を好きなんだろうなと思いながら読んだので、同じような熱量を感じられて良かったです。大麦こあら先生への好感度と信頼が高まりました。
    ド光属性真っ直ぐ年下攻め…サイコ〜〜〜〜〜!!!痺れます、眩しい、カッコイイ。萩原さんの等身大でぶつかっていく感じ、しかも瀬戸さんがはっきり拒めないのを分かっていて踏み込んでいく感じ!うわっもうこれだからクソガキ攻めは最高だよ、となりました。そして、そんな萩原さんからのアプローチを受けて、適応せざるを得なくなり、心境も変化していく瀬戸さん。個人的にですが、体も心も変えられていくノンケ受けってエロいと思っているので、とんでもなくキショい顔で見守ってしまいました。一つも無駄のない瀬戸さんの部屋に上がり込んで、ずかずか家具置いていく萩原さん、へへ…(キショ笑顔)
    サブキャラもしっかり作り込まれているのが、世界の解像度高くて読んでいて楽しいです。今作だと磯山さんがいいキャラしていて、他キャラクターとの掛け合いが面白かった。というかどの登場人物も個性が濃くて面白いのがすごい。向かうところ敵無しみたいな作家様に出会ってしまった。
  • リセット地点でまちあわせ

    わが

    ゆるふわ甘可愛い
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく可愛い。インパクトのある激甘ではなく、苦いのから甘いのに変わっていく、みたいな味の変化がある内容でもなく、徐々にほんのり優しい甘みが足されていくような、恋のお話でした。ホットケーキ的な安心感のある物語です。
    二組カップルが出てきて兄妹で妹カップルと受けが仲良し←脳が萌えで焼ける!!!!!!!!好きな要素が詰まりすぎてて声にならない声で叫んじゃった。可愛い;;みんな仲良しなの可愛い…みんな可愛い。直生さんが、麗央さんから見た時「クール系」なのに、美祈さんに対してはベタ甘優男なのが、本当に好きなんだなというのが感じられて最高のギャップ!素敵!美祈さんも、どんどん変わって柔らかくなっていくのも可愛かった。本筋からは逸れる感想なのですが、若いっていいな、と思っちゃいました笑。
  • 君に降る言の葉は【単行本版】【シーモア限定特典付き】

    イズミハルカ

    春日向
    ネタバレ
    2025年1月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に小説を読んでいるみたいに胸に刺さってくる言葉の表現に、感情を揺さぶられます。話し言葉は自然で個性があって良いし、モノローグなどに出てくる書き言葉も真理をついたような表現で気付かされる。このお話、雪人さんと日向さんというお名前の二人が主役なのですが、初手でめちゃくちゃ放射冷却起きててウケました。
    日向さんの、正直で素直で感受性豊かなところ!大好き…娶ったら毎日ケーキ買って帰りたいです。毎日新鮮に喜んでくれそうで可愛い。途中から困って笑いながらもういいよって言ってきそうで可愛い。今度から和菓子にするね…。キショツイ失礼しました。雪人さんの心が徐々に熱を帯びていく様も美しかったです。自分は、人間味の薄い生命が人間味を纏っていく様が好きなのですが、つまりそれは人間を経験するからそうなっていくんだ、と雪人さんを見ていて気づきを得て初めて内実を言語化できました。あまり表情に動きのない雪人さんが、日向さんのことでは感情のままに身体を突き動かしている様が、温度がなく無機質だった彼の心が熱を帯びていく感じがしてかなりぐっときました。
    読み終えた時、物語としては満足感高かったのですが、もっとイチャイチャ見たかった…!となりました。雪解けの過程の後の春が気になる!絶対可愛い!
  • ロングピリオド【単行本版】

    古矢渚

    寒がりの寂しがり
    ネタバレ
    2025年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼なじみの片恋ものだからもっと重い読み心地を想像していたのですが、絞られた文章量と見やすい絵柄でさくさく読めました。すごく良かった!結構がっつり泣いてしまいました。
    佑征さんが樹さんへ抱く思いを漠然と諦めているのは、やっぱり同性だからという理由なのでしょうか。嫌われたくない、関係性を崩したくない、明言されていないのでいろいろ考えました。臆病さ故なのか庇護故なのか、正確には分かりませんが、そこを切り裂いてずかずか割り込んでくる樹さんの潔さが気持ちよかったです。この物語が鬱屈しすぎない内容に仕上がっているのは、佑征さんがじめついていると樹さんが引っ張り出してくれるし、樹さんが凹んでいると佑征さんがそばにいてくれるからだと思います。属性的には、ヘタレ片恋と天才型自由人、みたいな組み合わせ。
    孤独の話が好きなのですが、樹さんの誰にも理解されないであろう寂しさの傍らに、佑征さんだけが寄り添ってくれたのが、本当に温かくて優しくて、気づいたら泣いてしまっていました。佑征さんの優しさは、樹さんのためだけに考えて迷って施された慈しみです。裏表のない本心からの全肯定が、樹さんを癒してくれたのが、救いでよかった。天才は孤独だと言いますが、天才だろうと人間だし人間は孤独で死ぬ生き物だから…。最終的に佑征さんが樹さんにちゃんと向き合って結論を出してくれてよかったです。あと、お二人の触れ合いが本編内では最小限に留められているので、最後あたりの熱を孕んだやりとりだけで満足値が高い。ぎゅっと詰め込まれたきゅんを感じました。
  • チェイス・ユア・ハート

    わが

    反則きゅん…💗
    ネタバレ
    2025年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ッッッッッア〜〜〜〜〜ちょっとこれはメロすぎます…。年下光属性強気攻め。全人類を惚れさせる彼氏力を持ちながらも、その力を一途に想い人に向け続ける健気男子。「それなら依存する相手俺でよくない?」って、この世に生まれてくる人間の何パーセントが口にすることを許されてる言葉だと思いますか?これを躊躇いなく想い人に真っ向から言える自信、最高すぎるだろ。灯眞さん、正直見る人が見たら、小生意気だし不遜な態度が鼻につくかもしれませんが、灯眞さんの彼氏力は想い人である冴さんに一心に傾けられているので、他者から見たらそう見えるのは当たり前なんですよね。社会に出たら摩擦のありそうな性格をしているなと思います笑。でも、灯眞さんは、思い上がったり傲慢だったりするわけではなく、自分にも他人にも厳しい公平な性格をしているだけなので、そういうところが誠実に見えました。あと、感情を結構表に出すタイプだからよほど内面が幼いかと思ったら、周りも見えるし配慮ができる人なのも素晴らしい。からの年上彼氏冴さんに振り回されつつ追いかけて甘やかし甘やかされしてるのも可愛い!かっこよくてかわいい、すごい…年下攻めの神秘…。
    灯眞さんのことばかり書いてしまいましたが、冴さんも可愛いです、ガチで可愛い。この言葉があまり好きではない方に読まれていたら申し訳ないのですが、この作品の主役お二人の属性って、ショタおね的なものに被るなと思って読んでいました。冴さんの、意図しない無自覚な魔性ぶりというか、意図して相手を振り回すわがまま属性というか。これらは彼なりの甘え方で、それを喜んで受け入れてくれる灯眞さんへの信頼なんですよね。試しているわけではなく、信じているからありのままでいられる、というのが嬉しくてこの振る舞いになっている、というのが可愛くて、いじらしくて、めちゃくちゃきゅんきゅんしてしまいました。冴さんはきっと今まで、どこか自分を隠すような人付き合いしかしてこなかっただろうから、というのを踏まえてから読むと、もう抱きしめたい。二人とも抱きしめたいです。
  • 2世と器

    戸ヶ谷新

    お年玉あげたい
    ネタバレ
    2025年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 様々な要素が出てきて、可愛く言うとどったんばったん大騒ぎの後主役のお二人がちゃんと自分の未来を掴む話なのですが、その出てくる要素が商業BLジャンルにしては珍しくて嬉しかったです。そりゃ当たり前に、現実はこんなに上手くいかないし漫画はフィクションでファンタジーですが、こういうものがあるよ、と大衆に向けて声を上げてくださるのは助かります。知ってほしい思いが届くことが大切です。
    主役のお二人、春一さんと永真さんは高校生なのですが、本当にしっかりしていてすごい。環境が環境なので、しっかりせざるを得なかった、大人にならざるを得なかったというのもあるんだと思いますが、この歳でここまで深く自我を握って、そして他者を慮れる聡明さに感動しました。だからこそ未来を掴むことができたのだと思います。あとご学友の方々もわりと光属性メンタル強者で良かったです。最初読む前あらすじだけ読んだ時点では、結構救いのない内容なのかな、と勝手に思っていたので、計画会議の場面で前向きに進めているのを見た時、えっここからちゃんと抜け出すのか!と驚くと同時に嬉しくなりました。希望があっていいですね、世の中こうあってほしいです。そのためにやっぱり、この物語に出てきた要素もそうですし、それ以外のことももっと知りたいなと思いました。
    これはオタクの世迷言なのですが、正直最初永真さんのお名前を紹介された時、永遠の真実って…カッコよすぎ…!そりゃ神様にも相応しいよ!?と思ってしまったので、すみません自分も裁いてもらっていいですか?厨二病罪とかで。
  • 修羅場のワンサイドラブ【単行本版(シーモア限定&電子限定描き下ろし付)】

    藤倉レモン

    執着攻め〜〜〜サンキュな…
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっとも〜付き合い長めor再会系の執着攻め!あんたまだこんなとこにいたの!いるなら教えてって言ったじゃない!悔しいです、商業BL漫画を漁ってきて、まだこの作品に出会えていなかったことが。浅学の身が憎い。
    本当に見事な作品でした。こんなに華麗に、二人の中にそれぞれ積もった相手への情、じりつく関係性の変化、そして最後に爆発する全ての思いを、描き切る手腕。展開もすごく分かりやすくて、難しいところも噛み砕いて表現してある。分かりやすい部分に関しては、瑛二さんの竹を割ったような性格が由来しているところもあるかも。楓さんは結構、片思い歴が長い分感情の湿度が高くて、思いが拗れて分かりにくくなっているのですが、対して瑛二さんは楓さんに振り回されたり悩む場面はありつつも、仕事は仕事で割り切るし言いたいことははっきり言う。さっぱりしていてかっこいいです。
    自分が好きで心に残った場面は、すみません本編ではなく電子限定おまけページなんですが、一番最後瑛二さんのさっさと〜、のセリフからの流れです。うわっ残酷〜と思いました笑。でもこういうことを無邪気に言ってしまう素直さも魅力なんですよね。これから楓さんの思いの重さを身に受けて分かっていくのかと思うと、堪らんです。最高。
  • 能美先輩の弁明

    大麦こあら

    問答無用で読んだ方がいい
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に面白いです。普段ならこのレビュー欄、未来の自分に向けて感想をだらだらつらつら書いているのですが、そんなもんいらんくらい脳に焼き付いて離れない面白さだったので何も書きません。自分の貧相な語彙では言葉が出ないとも言う。レビュー欄をレビュー欄として使わない暴挙。読めば分かるからね、読もうね。
  • 春待ちうさぎは発情期らしい

    黒岩チハヤ

    でも作中で一番可愛いのはぬいぐるみです
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表現が難しいのですが、戌亥さんのちょっとリアルな沼系ノンケ感がかなり好みでした。BLで見がちな属性、スパダリ、執着、わんこ系、そのどれにも当てはまらない、少し無防備で優男っぽいノンケ先輩。なんか…いそうじゃない!?みたいな。無自覚に優しいから思わせぶりで、けどハイスペだったり陽に振り切ってるわけじゃなくて、自分で友達少ないとか言っちゃうし決めきれないちょっとダサい一面もあって、でも肝心なところではきっちり押しが強い。言葉が下手で上手く言い表せないのですが、戌亥さんにかなり萌えながら読みました。
    もちろん兎月さんもめちゃくちゃ可愛くて、こちらはノンケ相手への恋を拗らせた、ワンナイトを繰り返すbitchという、分かりやすいBL属性。遊び人ですがチャラくない、割り切って綺麗に遊んでいるタイプなので、結構しっかりしています。先輩を無邪気に慕う後輩属性も相まってとにかく可愛い。恋を知って、好きな人に大切にされる温もりを知って、寂しさを覚えてしまう様なんて、健気でいじらしくて甘やかしたくなります。
    黒岩先生の作品はいくつか読ませていただいているのですが、自分全部攻め萌えしているかもしれません…。適度なリード感がありつつも、相手の意思を尊重して、慈しんで愛でてくれる、信頼のおける攻めさんが多い気がします。きゅんとときめく部分もあり、絶妙さ加減にぐうと唸る部分もあり。職人技だ…。
  • やさしいひと【コミックス版】

    うづきあお

    自身にとっての優しい人
    ネタバレ
    2025年1月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく面白かったです。各人の思いや感情の流れ、それぞれに訪れる因果通りの結末も、物語としてすごくよくできていました。主要人物が三人出てくるのですが、どの人物もキャラクター描写がしっかりしていて、語られずともこの人物はこういうタイプだからこの選択をしたんだな、この選択をしなかったんだな、というのが察せるので、説得力があります。唯一納得いかないのがリクさんがぽんぽん出す金銭の出処ですね。元々家が太いのかヤバい仕事をしているのかは分かりませんが、自分も宝くじ当ててこれになりて〜って思いながら読みました。嘘です、そんなこと考える余裕のある内容ではありませんでした。
    つくづく、人間の語る「優しさ」という言葉は都合がいいな、と考えざるを得ません。完全に主観に依存した言葉です。でも、人には感情があるし、自分以外の人間にはなれないから、自分に向けられた優しさはその内実がどうであれ、相手からの愛だと感じられるんだよなと思います。イチさんの視点から見た、母親さんとリクさんがその対比だと思います。母親さんは作中以外の言動は分かりませんが、作中で表現されたイチさんへの態度は、明らかに自己愛でしかなかった。自身の世間体などの保身のため、に見える言動がイチさん視点では多かったです。リクさんは、裏でやっていることや腹の中で考えていることは、イチさんには分からない。悟られることすらなく、だからイチさんにとってリクさんは最初から最後まで優しい人だった。リクさんが手を回していたことを暴露されてさえ、揺らぐことのない信頼や依存を、第三者がどうこうできるはずもない。だってその人が優しいというなら、その人にとってはその優しさは本物なんだ…。
    つらつら書きましたが、素晴らしい作品でした。現代社会では優しい人というのは都合の良い人扱いをされたり、八方美人の代名詞として使われたり、散々ですが、タイトルである「やさしいひと」という言葉をこんなに柔らかく使えるのは、純粋でそれこそ優しい心の持ち主であるイチさんが、真心でリクさんのことを思っていらっしゃるからなんじゃないかと思います。
  • 夜明けの唄【単行本版】

    ユノイチカ

    ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!
    2024年12月30日
    面白すぎます、ありえない。ぜっっっっっっったい自分好きだから、最後まで一気読みできないのイライラしてしまうから、買うだけ買い続けて読むのは完結まで待ってようと思ったんですが、連休に浮かれて読んでしまいました。ふざけないでほしい、可愛いし切ないし悲しいし面白いしどうしようもなく続きが読みたい。なんなんですか?どうなるんですか?面白すぎ、世界の謎面白すぎるし、エルヴァ様とアルトさんめっちゃ可愛い、お二人の日常愛おし…。他のキャラクターの方々も一人一人に個性があって物語が見えて、みんな好きです、特にマニエリさんやスシュカさんが真っ直ぐで好きです。この作品がデビュー作なんですね、この先も追い続けたい作家様です。
  • ワールズエンドブルーバード【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    星名あんじ

    星五じゃ足りないですけど!?
    2024年12月30日
    面白すぎる頭痛くなるくらい泣きました。BL漫画も嗜むようになれて良かったです、こんなに素晴らしい作品に出逢えた…!すみません小学生並の感想文なんですが、もっといろんなこと、いろんな世界を知りたいと、改めて思いました。内容のジャンルはファンタジーやSFに近いものだと思います、恋愛然とした展開が苦手でも読みやすいです。ロマンチックな話や、人間学的なものが好きな方にもおすすめしやすいです。
    評価の星は、う〜〜〜〜〜〜ん、星五千兆!!!!!!(爆インフレ)
  • 三月の兎たち【極】

    凡乃ヌイス

    サンドイッチおいしい
    ネタバレ
    2024年12月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イカレ追突事故ってかんじです笑。面白すぎて、笑える展開ではないはずなのに笑うしかない。見た目はヤンキーっぽいけど性根が真っ直ぐで真面目な五十嵐さんが、麻也さんと圭吾さんというサイコパスドMに挟まれて、殴られ引きずり込まれ、歪んでサンドイッチされてしまうお話。サンドイッチもの大好きなので買いました。五十嵐さんが完全に被害者なので、可哀想なのが無理な方は難しいかもしれません。
    五十嵐さんが完全に被害者とは書きましたが、歪んだものはもう二度と元に戻らないから、これからもあの二人と一緒にいる選択を自分でしたのがいいなと思います。五十嵐さんの逃げずに正面から向かっていく姿勢がめちゃくちゃかっこいい。自分は、振り切っていてそれを自覚している人間が好きなので、麻也さんと圭吾さんもかなり好きです。圭吾さんは僅かに良心が残っていると自分で言っていましたが、それがあって尚、むしろあるからこそ、あの所業を楽しんでできるところが、人間味があっていい。人間を謳歌している感じがします。麻也さんには良心はなく、恐らくですが共感性や感受性などもあまりないと思われます。感性はあるけど、受け止める心がないように見えました。こちらはほぼ獣。人という生き物の本能に従って周りを貪り食らう姿は、見ていていっそ清々しい。当方社会に揉まれる大人、堕落して欲望のままに生きてみたい…赤ちゃんになりてえ…。
    BL的な恋愛ものではないですし、何なのかと聞かれると説明しにくいし、どういうのが好きな方におすすめすればいいのかも分からない作品なのですが、正しさ善さ明るさのようなものと正反対の内容なので、そういうのに疲れたり辟易した時に読むと爽快感のある作品かなと思います。
  • 少女マンガなら叶わない恋

    ほわこ

    現実なので叶います
    ネタバレ
    2024年12月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に大好きな作品で、感想を書く覚悟を決めるのに時間がかかりました。
    特に心に刺さったのは、主人公の澄直さんの気持ちの揺れです。この作品のメインどころでもある、周囲の人々の視線や勝手なイメージと、自分の心の相違。ありがちな思春期の悩みの一つでもあると思うのですが、澄直さんにとってはすごく重い悩み。周りの生徒たちは、というより学校は社会の縮図でもあるので、大袈裟に言えば世間的には、広臣さんとめいさんがお似合いに見える。日本のシスヘテロの夢のロールモデルは、このお二人のような組み合わせが近いからだと。それを周りは少女マンガ的だと言って憧憬して持て囃しています。広臣さんとめいさんと澄直さんは幼なじみで仲が良く共にいることが多いにも関わらず、そういった噂話を本人らの耳に入るところでしながら更に、澄直さんへの嫌味まで言える神経はマジで疑いますが、こういう世の中のちょっとしたおぞましさのようなものをポップに描いてアンチテーゼを表現するのが上手い作家様だなと感じます。全作品を網羅しているわけではないですが!それが澄直さんの心を蝕むんですよね、最終的には自分の気持ちが邪魔で、自分がいなくなればいいとまで言わせてしまうほどに。澄直さんは、元のハートが結構強めの人なのかもしれないと思います。人に言い返せる芯の強さがあって、我慢強さもある。だから幼なじみのお二人も、澄直さんは大丈夫だと思って、澄直さんの崩れかけの心に気が付かなかったのかも。一人でよく頑張ったなあと。もっとわがまま言いなさい!広臣さんに甘やかさせてよ!!!広臣さんはすごいですね、最終的に全てを一発で黙らせる手段を使って告白する大胆さ…。大局を見据えた一手、素晴らしい。武将だったら天下取ってます(?)。澄直さんを悲しませる声はもう事前に狩った方がいいですからね。つか広臣さんは別に王子様とかじゃなく武将だけど、澄直さんはヒーローでブレないのカッコよすぎる、すみません自分も澄直さんの下駄箱にRESPECT詰め込んでもいいですか?
    めいさんと香田さん!!!!!香田さん様子がおかしすぎる美女スタートからのめいさんの隣に行けたのすごすぎる、頑張ったねおめでとう…。自分、男女混合幼なじみと、薔薇と百合が隣合って咲いてるのが最高に性癖なので、本当に本当に感謝です。めいさんがかなり好きなキャラクタでした。優しくて友人思いで、無邪気で明るくて可愛い
  • 先生と僕の偏愛的育成指南 【電子限定特典付き】

    アラタアキ

    偏愛の理由
    ネタバレ
    2024年12月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 痛くて苦しい展開が結構続くのですが、最終的に純愛で収まります。すごい、ここから入れる保険ってあるんだ…と感動しました。歯に衣着せぬ物言いをすると、情緒がぶっ壊れてしまった人間たちが暴走した挙句終わってるやり取りの末まさかのハッピーエンドを迎える話なのですが、周りの巻き込まれた人々の犠牲がデカすぎてウケます。客観視しているからこんなことを書いてしまっていますが、恋愛というものは得てしてこういうものなのかもしれません。盲目。
    本編中のお二人の動機は、過去お互いに与えた原体験に基づいています。復讐、傷つけたい、やり返したい、から始まり恋に気づく怜さん。傷がほしい、支配したい、から始まり恋に気づく司さん。一番最初の出会いを辿れば二人とも恋が最初だったはずなのに、そこから願いが歪んでしまい、それでも最後に恋に気づく展開になっているのが鮮やかで面白かったです。そこからちゃんと昇華されて、愛の心を持って触れ合う二人までちゃんと描かれきっているのも、作品として美しい。これは自語なのですが、対等でいる関係性、相手と対等でいようと努力しようとする人が好きです。お互いに自分の意思でマッチャーでいられる関係が、気持ちがよくていいなあと思います。怜さんと司さんは、付き合えてすぐの今は反動もあってお互いに与えたがりで、それもすごく可愛かったのですが、今までのやり取りで恐らく、相手の本当の意思を汲む、技術の経験値が積まれているので、これからはきっとお互い折り合いをつけたり話し合ったりして落ち着いていくんだろうな、と思うとそれもまた可愛い!ここまでが激しかっただけに、分かり合ったお二人が長年連れ添った連理の仲のように以心伝心のやり取りをするのかもしれない、と考えるとめちゃくちゃときめきます。こそあどで通じる、みたいなやつ。本編の続き、ギャップのあるであろうその後が気になるお二方です。
    ただの萌え語りなのですが、最後の方に処女返りが出てきて、あっ処女返りだ!!!と読みながら叫んでしまいました。テンションぶち上がりました。
  • グルメな黒猫は甘えたがり

    黒岩チハヤ

    文字数!
    ネタバレ
    2024年12月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お互い恋にあまり積極的でない、単なる興味本位の体の関係から始まる二人ですが、恋を自覚した後すったもんだ浮かれたり悩んだり喧嘩したりして何やかんやくっつく話です。このあらすじ、ストーリーの大筋だけ見たら、自分では食指の動くタイプの作品ではないな〜と思うのですが、ありえんくらい抜群にキャラクターが好み!なので自分用にここに書き残します。
    受けの咲耶さん。わがまま世間知らず素直強気p活食いしん坊女装属性。お口はあまりよろしくないですが、邪気がないので嫌悪感は少なめでした。最初の振る舞いが破天荒だった反動で、自分の気持ちの揺れに気づいてからテンションが上下しているところは、すごく可愛かったです。相手を振り回す咲耶さんも無邪気で可愛いのですが、振り回されて戸惑っている咲耶さんも可愛くてGood。最初の方で要さんが、俺で一回痛い目みとけ、というシーンがあり、あの場面では咲耶さんは懲りていなかったですが、結果的には要さんに恋に落ちて痛い目を見ることになったので、因果応報の落とし所としてすっきりしていてよかったです。相手に出会って、経験して学んで変化していく人が好きなので、咲耶さんの人間的な成長には好感が持てました。咲耶さん、情緒が幼めだと思うので、無垢なところが眩しくて…、こういう前途の明るい若者の横にしっかりした大人がついてくれてるやつ、好き。
    攻めの要さん。本当にすごい、神がかった意地悪成分の配合。この人少女漫画だ!少女漫画に出てくる、ヒロインをからかって可愛いなあって遊んでるタイプの人です!イケメンにしか許されないムーブを平然とする!パッと見は冷たそうに見えますが、後腐れなくワンナイトを何度も繰り返せるのは、コミュ強だし人当たりも配慮も慣れている証拠だと思います。実際咲耶さんとの会話でも、相手をからかったり煽るようなセリフはありますが、諭すことはあれど決してバカにするような態度は取りませんし、ただ会話を楽しむようなやり取りの方が多いです。つまり要さんは、クールドS属性に見せかけた、努力型スパダリ属性なんじゃないかと思うんですよ…。自分はこのギャップにぶち抜かれました。間を持たせて駆け引きをするかと思えば意外と正統派な迫り方をするし、振り回す側で余裕がありそうと見せかけて実は全然翻弄されているところ。人間味良すぎる、味の深みが沼すぎる。恋愛に興味はなくても恋愛慣れはしてます。
    いいね
    0件
  • ラズベリーフィールドの魔女

    宮城とおこ

    大好きな作品です
    2024年12月7日
    様々なフェチを自覚させてくださった作品です。本当に大好きで、未だに年一くらいで読み返します。丸みを帯びて柔らかそうな頬、細く儚い指先、華奢で可憐な手足。宮城先生の絵柄はずっとお美しいですが、この頃が個人的にはピークで好みです。一コマ一コマが画集のように完成された絵の載っている漫画ですが、この作品の主人公であるアリスさんがまた、表情のよく変わる愛嬌たっぷりの可愛らしい子で、それがまたこの作品を美しいだけではないものにしています。もう本当にお転婆で可愛くて!この作品のおかげで、未だに自分は、好きな絵柄の基準が頬っぺたがどれだけ美味しそうか、に偏っている気がします。
    内容も、二巻完結なので深く込み入ったお話ではなく、御伽噺のような、ファンタジーと青春と教訓の入り交じったお話です。最後の方は少し雰囲気が重たいですが、全体的にコメディチックで読みやすい。メインの登場人物はほぼ女性で、シスターフッド的な関係性はありますが、恋愛要素はほぼ無し。軽く読めて、目の保養になる作品ですので、誰にでもおすすめできます。
    いいね
    0件
  • 進撃の巨人

    諫山創

    面白すぎ
    2024年12月1日
    面白すぎる…っ!難しい話なので途中で読むのを切り上げると、次読み始める時何が何だか分からん。でも面白すぎるから一気に読みたかったのですが、如何せん難しいので脳が疲れるため、小分けにして一週間くらいでシリーズ作品含め読み切りました。脳に情報が詰め込まれてもうめちゃくちゃ。読んでいると脳汁が出まくるので時間感覚が狂います。体も固まります。凄まじかった。人間の執念というか情熱というか、そういう重いけれど単純で実は根源的な何か、をずっと浴び続けている感覚。話の大筋も面白くて人間ドラマも面白くて訳が分からない、面白い!!!!!
    いいね
    0件
  • マギ

    大高忍

    今年一面白かったです出会えてよかった
    2024年12月1日
    今年やっと全巻読めた漫画の中でぶっちぎりで面白かったです、ほんとありえんくらい面白くて仕事してる時ずっと、こんなことしてる暇あったらマギ読みてえ!!!って思ってました。マジであの時マギを読む以外のことをしていた記憶が一切ない。結果三日間くらいで読み終えてしまってその後ロスで苦しんだんですが、そんなことよりマギ面白すぎる!!!!!まさか最初のこの立ち上がりから最後の展開読めますか!?面白すぎる、人間ってこれだから大好き。
  • わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

    みかみてれん/竹嶋えく

    💗
    2024年12月1日
    アニメになる!!!ありがとうありがとう 全人類王塚真唯さんの可愛くてかっこいい最高の攻め力にひれ伏していきましょうね(過激派)
    いいね
    0件
  • やがて君になる

    仲谷鳰

    自分になる人
    ネタバレ
    2024年12月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 世間的にはラブストーリー、恋愛もののジャンルに当てはまる作品なのですが、それだけではなくてもっと、人間の根源的な、人が人を思う気持ちの話だとも思います。紙の本も電子の本も何回も読み返しているのですが、読み終えるといつも、青春を見たな〜という漠然とした高揚感と切なくも爽やかな読後感に身を包まれます。それはこの作品の登場人物が皆、恋愛だけに囚われない相手への感情や、自分の孤独、願いや望み、未来について考えて決断しているからです。
    この作品のタイトルを最初見た時のことを今でも覚えています。この二人がお互いに似たような感情を共有し合い、同じ関係性を望むようになる話なのかな、と思っていました。人は、人それぞれに思いがあって、価値観は違って、歩んできた時間や道のりは誰とも被らない。隣合う人とずっと隣でいられるとは限らなくて、でもずっと隣でいたいと願って努力し続けることはできます。それが個人でいること、他人でいるということで、だからこそ今日も人は誰かを思い、誰かを好きになることができる。小糸さんは最初からずっと、本当は誰かを思い一緒にいたい、と思っている方だったので、その孤独が救われるシーンは、今までの彼女の諦念や罪悪感や抑え込んだ気持ちのことを思うと、もう涙が止まらなかったです。他の登場人物の方々にも皆さん物語や思いがあって、色々感じ入る場面はあったのですが、特に自分は寂しさが掬われるような話が好きなので、そこで毎回泣きます。他人でいるから寂しいし、個人でいるから人を好きになれる。人間って愛おしいね…
    いいね
    0件
  • 向日くんと葵くん

    木丈ですく

    ありがとうございますありがとうございます
    ネタバレ
    2024年11月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SNSで最初に拝見させていただいた時、こんなの無料で見ていいの!?と慄いてしまったので、お金を払って見ることができてすごく嬉しいです。名作を無料で見てしまうと、有り難さより恐縮が勝ってしまうので…。何より、手元に置いて読み返しやすくなったのが助かります。
    本編だと描かれなかった部分が明らかになっていて、この後に本編を読み返すとより一層楽しむことができます。二人の出会いから再会するまでの、郷さんの視点が多く、最後に現在の二人のシーンで幕引き。最高めろきゅんバチイケ彼氏こと宮島郷さんが最高めろきゅんバチイケ彼氏になるまでの葛藤や心境の変化が物語の主軸です。なるほどこういう成長を経て、最高めろきゅんバチイケ彼氏になったのだな、と感慨深く読ませていただきました。パッと見は生まれつきの最高めろきゅんバチイケ彼氏のように映る郷さんですが、内心は年相応に悩みがあり、臆病さがあり、後悔がある。だけど、それを全て自身の糧にして、優しく逞しく朗らかに成長してきたところが、最高めろきゅんバチイケ彼氏たる所以なのだなと感動しました。小学生の時に葵さんと出会って、歳の差を感じさせないくらいに相手を楽しませよう、と頑張って話術を磨いた結果、あのお茶目で明るくて配慮のできる最高めろきゅんバチイケ彼氏になったのかも、と考えると、可愛すぎて萌え脳汁が出ます。表ではしっかりして見える人の、裏での相応の努力に感動するので、郷さんのことをもっと知ることができて嬉しかったです。間違えた後、ちゃんと凹んで悔やんで、先に進む糧にできる前向きさを郷さんにくれたのが、葵さんです。そりゃ太陽だよ…。このシリーズの好きなところの一つが、お互いにお互いが光なところです。日本が何故日出ずる国と呼ばれているか知っていますか?それはこの国に、宮島郷さんと嘉村葵さんがいらっしゃるからです。
    いいね
    0件
  • ないまぜな熱情【単行本版】

    沖田有帆

    矢印はあればあるだけいい
    ネタバレ
    2024年11月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 相手に向ける感情の名前が多すぎてぐちゃぐちゃに絡まっている人が好きです。恋や兄弟愛だけじゃない、表裏一体の憎悪すら抱えて相手に執着する、ないまぜの熱情に焦がれる様子を、攻めの絢人さんと受けの伊織さん、両者の視点から拝むことができます。ないまぜになりすぎて自分でも自分が整理できていなかった伊織さんが、絢人さんとぶつかったり話したりしながら一つずつ分かっていく過程が、すごく人間らしくていい。個人的には絢人さんより伊織さんの方がヤバいじゃんって思いながら読み終えました。
    最初は読者としては、二人のことが全く分からないまま読み始めるので、義弟も怖いが義兄もそこはかとなく危ない気配がする…と怯えながら読み進めるのですが、中盤絢人さんがデレ始めた辺りからの可愛い攻め萌えが脳天劈いてきます。そしてそれをマッハで追い抜いていくラストのわがまま魔性受け。結果、どちらも怖いし危ないけど、二人でやってる分には可愛いからOKです、になってしまう。この義兄にしてこの義弟あり、という感じです。割れ鍋に綴じ蓋とも言う。絢人さん、精神的に若干マゾが入ってませんか?あと他のツッコミどころは不問にするにしても、流石に人様の家の窓は割るな!!!あのシーン景気よくて大笑いしてしまいました。大好き。
  • イルカの耳骨

    君の星になりたかった
    ネタバレ
    2024年11月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初っ端から萌語りなんですが、宝さんかなり好きなクソガキで最高でした…。あまりにも前途が眩しい子どもすぎてめちゃくちゃときめいてしまった。絶対これから自立して自分の可能性切り開いてくバチ強大人になるじゃん、メロ…。アイドルとかになってたら推しちゃうかもしれないです。
    恋焦がれると言いますが、恋の感情というのは往々にして望みが混じるものだと思います。相手にこうしてほしい、こうされたい、こうであってほしい、など。相手に求める感情の根本を恋と呼ぶかどうかは、もっと違う点で判断されるのでしょうけど、焦がれるほどの情を描き分け、人物ごとに様々な視点とアプローチで表現されているのは、本当にすごい。この作品を読んでいて一番楽しかったのは、三者三様の感情が、漫画ならではの表現で描かれているところです。文字だけ、絵だけだったら、こう鮮やかにはいかなかったでしょう。
    一番根本の願望をストレートに言えないから、恋ってもどかしくて切ないんですよね!星になんか願わなくても目の前の相手に言…えない!浅見さんの願いが健気で可愛くて、恋が溢れていて、悶えました。千晃さん…千晃さん〜〜〜〜〜〜;;千晃さんありがとう、最初無キャじゃんとか思っててごめんなさい、スパダリですよこの攻めさん。千晃さんの一途さも本当にきゅんでした、一生一緒にいてくれや…。
  • 不可視の愛を知る

    一色いち

    目に見えなくても触れなくても
    ネタバレ
    2024年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本来二人が一緒にいる理由は、お互いが一緒にいたいと思いあっているから、でいいんだよなあと思います。それをこうも繊細に、何一つ蔑ろにせず、作品として成立させて、しかもこんなに読みやすく素晴らしい書物として手元に置かせていただいている!それだけで感謝の念に堪えません。いつも考えるんですが、確かに世間から見た関係性や感情なんかの「名前のつくもの」は大切です。それを元に法律に当て嵌めたり、大切にする理由にもなります。だけど本当はそれだけじゃなくて、名前のつかない、その名前の中に入りきらなくて取りこぼしてしまうようなものだって、大切な関係性や気持ちなのに。ただ一緒にいたい人だからという理由だけで一生一緒にいられるような、行政や世間体からの保証が、どうして夫婦にしか与えられないのか。どんな理由でだって、病める時も健やかなる時も相手を愛することを誓えるなら、二人の間での愛の名前が違ったって、関係性がどうだったって、一緒にいてもいいじゃん。結婚しとけ二人!!!と言うとまた名前に当て嵌めてしまうのですが、こうして何とか書き出してみても、文字にできないものを漫画という作品で読ませてくださってありがとうございます。何度でも言いたい。
    牧緒さんの、飄々としているように見えながらも情が深くて熱いところ、めちゃくちゃかっこよくて好きです。人としてかなり好き。その強さの裏に弱さがあるところも、人間味があって奥深くて素晴らしい。いえ、心を病んでしまうほどの傷なんてないに越したことはないですが。侑さんの柔らかくて甘いような、人たらしめいた人懐こさも可愛くてとても好きです。きっと、人が好きだからこそ今まで距離感にずっと悩んできたんだろうなと思います。侑さんは逆に、弱みがあるように見えて、そこを受け入れて立ち上がる支えをもらったら、どこまでも強くなれるところが、二人の対照的な点として描かれているのかなと思いました。あとこの作品の好なところ、本編がシリアスめだからか、たまに出てくる二人の柔らかい笑顔や温かいやりとり、デフォルメ絵の可愛らしさがすごくいい!愛おしくなって抱きしめたくなります。大好き。こういう感じです、自分は生涯一緒にいたいと思う作品には、結婚してえと思っちゃうタイプです…。
  • 俺が好きって言ったらどうする?

    くもそく

    ベストアンサーを読んでください
    ネタバレ
    2024年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 伝えきれなかった思いがある人には刺さる物語なのではないでしょうか。情景心情描写がとにかく丁寧で、読んでいて痛いほど苦しいです。昔と変わらず無邪気に接してくる幼なじみと、自覚している自分の思いに葛藤し幼なじみへの接し方に悩む子のお話です。
    読んでいて、一歩さんの時緒さんへの切実な思いが伝わってくる度、自然と涙が零れました。一挙手一投足全部意識して、友だちでいるための距離感を測って、今まで通りでいるために思いを押し殺す。幼なじみとして培ってきた全てが瓦解する恐怖と隣り合わせで生きてきたんだろうなとか、そういうことで悩んで泣いた日もあったかもしれないとか、想像してまた泣いてしまった。溢れ出した臆病な恋心と、勇気を出して踏み出した一歩に、拍手を送ります。開き直った後の、伝えた後の、自分の気持ちに振り向いてほしい気持ち、癇癪のような我儘のような自我に気付いてほしい気持ち。時緒さんはわりと、鈍感めというか、誰に対しても同じ温度で接するような性格に描かれていると思うのですが、一歩さんへの態度は他よりも少し温度が高めに、繊細に設定されているんじゃないかなと思います。それが伝わるから、一歩さんも背中を押されたんです。
    例えばなんですが、大事な友人が片恋で悩んでるとして、その相手が時緒さんだったら(?)、無責任に友人の背中を押すことができると思いませんか?時緒さん、振るにしても酷い振り方しなさそう。時緒さんへの信頼がヤバい、この歳で人間が出来すぎている。そういう目で見ることのなかった、幼い頃から共に過してきたマブダチから、ちょっと情緒不安定気味に当たられて、ぎこちない距離感を空けられて、挙句の果て訳分からん告白をされて、あんな誠実な対応ができるか!?人生五周くらいしてますか?カッコよすぎるだろ、全人類結婚するならこの男にしとけランキングトップランカー。一歩さんから「俺にしとけよ」を引き出すの、難易度高いと思う…。付き合ってないのに彼氏として100点なんだから、付き合い始めたら彼氏として5000兆点になってしまうのでは?はやく続き読みたいです、一歩さんの難しめ繊細ムーブと時緒さんの最強彼氏ムーブ、はやく最高のホコタテ見たい。素晴らしい作品をありがとうございます。
  • おやすみ、またね。ましろくん。【電子限定漫画付き】

    カトウロカ

    💋💋💋💋💋💋💋💋💋💋
    2024年10月25日
    本当に可愛くて大好きな作品です。雪峰さんの薄幸感のある不眠属性、王子谷さんの二面性のある溺愛属性。組み合わせ最高です。内容本編、青春感あって読んでいてとても面白いのですが、自分が今回ここにレビュー書かせていただいているのは、どうしても叫びたいことがあったからです。
    二巻の年齢操作おまけ漫画、ましろくんの「たべないで」可愛すぎる!!!!!!!!!頭おかしなる!!!!!!!!!可愛すぎて泣ける、食べる!!!!!!嘘だよ食べないよ!!!!!悲しき化け物なのでキュートアグレッションを己の内に抑えきれませんでした。食べないけど、頬っぺたとか口に含みたいです、…ち、違います…味見です、味…?いや、食べません、猫吸いの感じです。ましろくん吸ったらセロトニンとか分泌されそうだし。いいですよね?頼むよ!先っぽだけだから!
    いいね
    0件
  • テンカウント

    宝井理人

    触れることは怖い
    2024年10月21日
    今読み返してみても面白すぎて頭が痛い。先の展開を知っているのに、本人たちの気持ちを考えると胸が痛い。重たい独白や張り詰めたやり取りに息が苦しくなる。もちろんBL漫画として、それなりのファンタジー性をもって描かれている部分もあるのですが、感情描写のリアリティが凄まじくて、細部に行き届いた残酷さと柔らかさに驚きます。あと、扉絵の美しさ、圧倒されます。よくある二人の絡み絵だけではなく、二人を取り巻く状況や状態の暗喩、描き込まれた背景、抜群の色彩センス。絵に詳しいわけではないのですが、テンカウントの扉絵は温度のあるものというより、主役二人をモデルにして撮影された、撮り手の意思で作られた世界観の絵のような気がします。
    相互救済の再生の物語ですが、ただ癒されるだけではなく、痛みを乗り越えて進むお二方のお話です。何回も引っ掻いて瘡蓋剥いで嘔吐して泣き喚いて、それでも互いが希望に見えたから立ち上がろうと思えた。静かなように見えて骨太な内容が好きです。
  • ふたりあそび 【電子限定特典付き】

    あがた愛

    二人きり…すぎるよ💗
    ネタバレ
    2024年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ちょっとインモラル系。無知をいいことに…みたいな流れが苦手な方は苦手だと思います。囲い込む覚悟までは決めてなくて、いつか自分の手から逃がしてあげられるつもりで夏稀さんにずるずる依存している廉さん。まだ若さという免罪符が機能する年齢なのでいいですが、中々狡い。夏稀さんの心根の清さと意外な強かさに感謝した方がいいです。こういう、駄目な年上×光の年下って、マジで年下が全てを救いがちで面白いですね。年上攻めも、受けからの蜜にはすぐ飛びつくくせに本人のスペックは高くて、そこがまた厄介で面白い。エロ以外のやり取りはピュアな幼なじみっぽくてそこは可愛かったです。延々攻めの廉さんをこき下ろしていますが、可愛いとは思っています!あんだけ言っといてもしバウムクーヘンエンドになってたら廃人同然になってそうなところとか!メンタル弱そうで可愛いですよね!
    いいね
    0件
  • どうしようもない、ぼくの初恋。

    よも灯

    初めてのcнϋ♡
    ネタバレ
    2024年10月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一途健気って最高なんですよね。この世で一番好きな属性です。この作品は一途健気なピュアわんこ系が受けです。柚木さん、神がかったバランスで属性を成り立たせている人物造形をしているなと思います。一途で健気、純粋で率直で、少し自己肯定感が低くて、そこが危うい魅力の要因になっている。何となくですが、傍から見ていてもこれは確かにモテそうかも、と思いました。庇護欲をかき立たせるような雰囲気の説得力が半端ない。武内さんに目を光らせてもらうしかありません。武内さんも、物語の途中までは頼りない印象でしたが、自覚してからの覚醒パートで一気にスパダリに。番外編で進路のお話もされていましたが、まだどんどん成長していくお二人なんだろうなと先が楽しみです。柚木さんの色気が爆発して武内さんの過保護が暴走しそう…笑 へそピなんすよ!ああ!脳が壊れる!可愛い一途健気にピアスつけるな!垂涎の川ができてまう!!!
    いいね
    0件
  • はだしの天使

    野ノ宮いと

    地を歩く人へ
    ネタバレ
    2024年10月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 胸が温まる優しい物語で、何度も読み返させていただいている作品です。冬の寒い時期のストーリーですが、だからこそ隣り合う体温の温もりが愛おしい、というのが絵柄から伝わってくるのが素晴らしい。内容も、様々なキャラクターが持つ様々な愛の形がテーマで、それらは時に苛烈に見えたり、愛に見えなかったりもするのですが、最終的には彼らなりの愛し方で落ち着いてエピローグを迎えるところが、読後感を柔らかくしてくれています。
    このお話が大好きな理由なんですが、主役のお二方、ターナーさんとベンジャミンさん以外に登場する方々も、自分の意思と目的があって物語に関わってくるところです。恋愛絡みではない関わり方をしてくるあたりが、他のBL漫画とは少し違う点なのではないか、と思いました。群像劇じみていて、読んでいて映画を見ているような気分になります。劇中の言葉も、無駄を省かれた量で語られるは多くなく、相手と伝え合うコミュニケーションより、表情や回想で綴られる思いが多い部分もあります。これを絵だけで伝えきる表現力や画力には感服の限りです。個人的にフィクションのジャンルでは、ファンタジーやSFに多く触れてきたので、この作品のような作風が合っているのかもしれません。
    はだしの天使、なんて素朴で可愛らしい作品タイトルも素敵です。幼い印象と、寒々しい連想をさせるタイトル。人に興味を持つ、というのは、人間の第一歩だと思っています。人との間に感情や関係性をもたせることを、人間と呼ぶのだと。無垢で幼気だったはだしの天使は、その足で歩き人を知って世界を知って、きっと裸足の形も変わっていく。ミカエルさんが最後、そうか、と一言だけ言う場面に、読者である自分の心情も重なりました。
  • やさしくなんかできない

    茶渋たむ

    優しくしたい気持ちのこと
    ネタバレ
    2024年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他人に優しくする方法が分からない依澄さんが優しくしようと頑張ってくれる、それが伝わることが泉美さんにとっての依澄さんの優しさなんですね。それが実際に優しさがどうかではなくて、優しくしたいと思ってくれる心が嬉しい。という優しさの解釈なんじゃないかなと思います。
    依澄さんのご家庭の環境について詳らかに描かれている訳ではないので推測なのですが、ご家族から多く愛情を受けて育ったのは泉美さんなのかもしれません。だからご自身の中で受け取れる愛情や優しさの方向性が決まっている。そういう指針がないのは不自由なく育ったはずの依澄さんの方で、依澄さんはそういう意味で、これから泉美さんについて人間というものを学んでいくのだと思います。コミュニケーション頑張ってください、応援してます!
    個人的な願望ですが、やっぱりお二人のデートシーンは見たかったー!いや、毎日デートしてるみたいなもんですけどね…可愛いね🌷
    いいね
    0件
  • 愛だなんて言わないから

    日暮くれ

    怖いと思いながら手を伸ばしてほしい
    ネタバレ
    2024年10月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読んで、表紙を改めて見て、じんわりと涙が出ました。人の思いは、人を思うというのは、難しいようでいて実は単純で、簡単かと思えば複雑です。どの登場人物もそれぞれ思いを抱えていて、相手への思いがあって、それは願いや祈りやエゴのようなものもあれば、誠実の証明としての愛もある。どんな人のどんな思いも考えも共感できるところがあって、だからこそ彼らの選択、物語の展開、感情の流れに違和感がなくて、ノンフィクションを読んだ時のような読後感でした。
    確かにそれが、焦がれる、という感情なのかもしれない。身を焼くような熱情と呼ばれるものなのかもしれない。本当は気持ちの名前や正体なんて最初から分からずともいいんですよね、相手を知って、触れて、自分の中で確かになっていく感覚のことは自分にしか分からない。そのために相手に一歩踏み出したいと思う心ですよ。
    いいね
    0件
  • 退勤後、卯坂さんを脱がしたら~ツンデレ先輩のえっちなヒミツ【単行本版/電子特装版小冊子付き】

    花森玉子

    エロカワの化身
    ネタバレ
    2024年10月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めが受けの弱みを握って脅して体の関係から始まるタイプの序盤の展開運びがあります。エロ漫画のテンプレの一つではあるんですが、苦手な方もいらっしゃると思いますので気をつけてください。
    敬意を表するレベルで、受けの卯坂さんが可愛らしいです。ツンデレとクーデレのハイブリッド、とにかく二面性とギャップが魅力的な方なのですが、本音のうさぎちゃんな部分がとにかく可愛い。うさぎをモチーフに卯坂さんのデザインをされたのか、卯坂さんの人物設定があってそこにうさぎを当てはめたのか、分かりませんが、どっちだとしてもここまでうさぎ的な可愛さを卯坂さんのキャラクターデザインに落とし込んでいるのはすごすぎます。卯坂さん、サンリオのキャラクター大賞とかに出ても違和感ないんじゃないですか?いや…エロすぎるか…
  • ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    理原

    プレイシチュ的な作品ではないです
    ネタバレ
    2024年9月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 研究者攻め×被験体受け、地獄決定。最後までほんのり終末世界感ありますが、主役二人の恋の物語としては収まるところに収まっています。道中は地獄ですが。
    まず最初に言いたい。当て馬フェチというか負けヒロイン好きというか不憫な間男みたいなキャラクターが大好きで仕方ないので、悠心さんが不遇な扱われ方をするシーンでは毎回声を荒らげてしまいました。おい!!!悠心が何をしたって言うんだよォ〜;;しかし悠心さんはBSSではなく、NTR展開すらない。だから好きなんだよな、そういうとこが好きなんだよ、マジ絶対幸せになってください。
    似たようなタイプのシナリオの作品は何本か読んだことがあるのですが、こちらの作品は上下巻でBL的にまとめられていて、すごく読みやすいし触りやすい。複雑な要素や扱うのが難しいテーマ、端折るところと活かすところの構成が上手すぎて惚れ惚れしました。漫画表現に落とし込む部分も絶妙です。
    一貫して、凪冴さんには夢や希望がない。これは研究所に入る前の回想からずっとそうなのですが、彼の縋るところは隼仁さんの比重が大きいです。一番彼をギニーピッグたらしめているのは本人だと思います。だからこそ、隼仁さんに再会して大きく変化していく…そこが、とても、エロい。読む度思うんですけど研究員の方々はこんな凪冴さんを見せられてモブ棒になってしまわないんですか?お仕事手につかなくないですか?トイレ満室になったりしません?さておき、彼の夢と希望になってみせた隼仁さんの漢気には頭が上がりません。結婚の決め手となるのはその人との未来が見えるかどうか、とかよく聞きますもんね、ご結婚おめでとうございます。
  • 恋知らずの神様に捧ぐ

    滝端

    ハグ一つの重み
    ネタバレ
    2024年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ やっぱ一途健気、好きだな〜〜〜としみじみ思いました。思い続けて振り積もった思いが崇拝に近くなっていて、その思いに気づいた神様が感化されて人間になっていくやつ、大好きです。
    一途健気さんの、気付いてもらえなくても振り向いてもらえなくてもいい、と隠していたり割り切っていた思いが、まさか暴かれてあまつさえ触れられるなんて、となった時の慌てよう恥じらいようは最高ですね。普段しっかりしている方であれば更に、ギャップがたまらない。今作の佐後さんはまさにそのタイプで、お仕事でスイッチを入れている時と、浮津さんに翻弄されている時の、仕草、反応、表情、態度の違い!この差、整います。それに影響を受けて変化していく浮津さんも素晴らしくて、彼もお仕事とプライベート、即ち攻める時でアプローチを変えていくのがとても賢い。読者側から見たら浮津さんも一人の人間で神様ではないことはすぐ分かるのですが、佐後さんの中にはフィルターがあってやはり中々その殻を自分で破ることが難しい。しかし最後に浮津さんの変化や成長、手を伸ばしてくれた勇気を掴むことができて、佐後さんの勇気にも拍手です。
  • 猫とベッド【コミックス版】

    東条さかな

    可愛いの本質
    2024年9月8日
    じゅわっと浮き出るような血色感のある絵と、優しいミルクの中に少しだけコーヒーを混ぜたようなお話。雰囲気や作中時期もあいまって、寒い季節に合う作品だと思います。
    デリのスパダリ攻め×本番が苦手な受け。スパダリもの見ると、相手方の意思の強さにいつも感動します。何でもできる人が隣にいてよく、相手に全部任せきりにせず、自分で考えて行動できるよなあと。よほど自分がしっかりしていて、相手を思いやれる思慮の深さがあるんでしょう。そういうところにきっと救われるから、お互いにかけがえのない人になるんですね。この作品の攻めであるハルさんの過去の恋人さんが出てきますけど、なるほどと思いました。スパダリって失敗するとああいう人を生み出す可能性があるのか。だからこそ、今回のお二人の強さが、互いに支えになっているという展開は、思慮という優しさを得た人間の希望の証明だなあと思いました。
    巻末に入ってくる別カプの話もめちゃくちゃ可愛いくて大好き。この一冊は通して可愛いという言葉が多く出てきますが、このお二方のやり取りはぎゅっと詰め込まれている分可愛いの質量も詰まっている。疾走感のある可愛いです。
    いいね
    0件
  • キャント・ヘルプ・フォーリンラブ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    kanipan

    ちょっと距離置こうぜ⟵共依存ものあるある
    ネタバレ
    2024年8月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ああああアアあああ〜〜ーー〜〜〜ー〜ーッッッ…久しぶりに全身で悶え苦しむほど萌え散らかしました…ありがとうございます…ときめく度脳から指先まで痺れました。この作品買ってから一ヶ月くらい、この作品ばかり読み返してしまっています。
    共依存と言っても色んな形がありますから、どんなタイプのお二人かな、と思って読み始めました。「俺なしで生きていけなくなればいい」という独り善がりが、相手と思いが通じあってからは「もう絶対逃がさない」という誓いになるのが感慨深い。嵐さんは咲人さんの優しさ強さに対して尊敬と好意を抱きつつ、その強さに自分の存在は適わないと諦めを抱いていた。だから自分なしでは生きられないところまで弱くなってほしいと思っていたのが、最終的には相手に適う強い自分になる選択をした。強くなって相手に選んでもらえる自分になろう、と考えて行動できる思いの芯の強さ。相手のために頑張れて、目標があって、そのために走れるなら、依存って素晴らしいだろと思っているので、それを体現したこの作品に出会えて良かったです。人間の強さ、気高さ、かっこよさが詰まった成長物語で、自分も頑張ろう、と思える要素もあり素晴らしかった。
    基本的には嵐さん視点で話が進んでいくからかもしれませんが、咲人さんが本当にいい…最高…かっこいいしかわいい…非常に魅力的な人物として描かれています。嵐さんにとって咲人さんは世界の中心で、自分の全てで。支配したい、頼られたい、幼い独占欲が大きくなった結果、奉仕欲に昇華されていく。自分、攻めの奉仕属性大好きです。離れてほしくないから自分なしでは生きていけないようにする、という意味合いの奉仕が、ただ愛おしいから何でもしてあげたくなる、意味の奉仕になるのって最高に愛じゃん!依存属性ものの醍醐味です。
    好きなシーンたくさんあるんですが、情けない攻めが好きなので、嵐さんが告白成功して気が抜けちゃうとことか、鈍器で殴られた心地になるとことか、鼻血出るとことか。いや情けない攻めが好きっていうか、無自覚の可愛いで攻めをボコボコに攻めてる受けが好きなんです。気が付かないうちに攻めを沈めてる受けが好きなんです。そういう意味で受けに勝てない攻めが大好きなんです!ありがとう、ありがとうございます。あと、最初が片恋始まりなので、付き合い始めてから、咲人さんからも好意が表れるようになるところ、きゅんっ…!❤
    いいね
    0件
  • 愛せよ坊ちゃん

    はなぶさ数字

    二作ともよかった
    ネタバレ
    2024年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無知で無垢で世間知らずで甘ったれで素直で純粋で可愛いね棗さん…。これで大学生、18歳になれるのだから、本当に大事にされてきたんだろうなと思います。ネットが駄目でも本を読んでいれば知っているだろうというようなことも知らないので、本ですらも検閲されて渡されていたのでは。恐ろしいほど幼気な彼ですが、一念発起して自立を決意、一誠さんに影響を受けて頑張り始めます。はじめてのおつかい見てる気分でした。転ぶことは失敗でも恥でもない、立ち上がることが大事と言いますからね。棗さんにはその根性がある。真っ直ぐで歪みないからこそがむしゃらな努力ができる。書いてて不安になってきました、棗さんには現実の汚い部分とか見てほしくないですね…、いや彼なら折り合いつけられるのか。応援したくなると共に、自分も頑張ろうと思える、勇気を貰える表題作でした。
    もう一つ、俺のミスターへ、という上下編の短編が入っているのですが、めっちゃいい!これが本当によくて!一途で切実な恋愛の話で、それも好感ポイントなんですが、個人的に主役のお二人が一歩も引かず言い合える仲というのがよかったです。気が強くて自分を蔑ろにすることがない。鳴海さんが長い片思いをしているという設定だったので、鬱屈したような自意識の展開が入るかなと杞憂してしまったのですが、そこの片付け方も思いきりが良くてよかった。卒がなく堂々として見えた取手さんが、鳴海さんの心情を気にしてしおらしくなったり、顔を赤らめて必死になっているの見たら、ああ…ってなりますよねえ。自分の思いは自分だけのものなのだから、誰に文句を言われることではない。
  • 嫉妬は愛を曇らせる【単行本版】

    汀えいじ

    太陽を抱きしめている
    ネタバレ
    2024年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 寂しがり屋の幼い子どものまま大人になってしまった人、桐野先輩はそういうアダルトチルドレン的な側面を持ったタイプかなあと思います。ただ、自分の置かれた状況や心境を異様に達観しているというか、客観視できているのに心と体が言うことを聞かない、みたいな描写が多いので、頭がいい分余計に罪悪感や苦悩で潰れそうになっている。
    嫉妬は愛を曇らせるなら、曇りのない愛情を一途に傾けてくる高瀬さんは、妬み嫉みのような後暗い感情を持っていない。だからこそ、信者に近いような狂愛が感じられて、個人的には最後まで高瀬さんがちょっと怖かったです笑。強くて真っ直ぐな愛、すごいですけどね!穢れのない無垢な愛は、薬です。今回は浄化作用を担ってくれたけれど、いきすぎるとやっぱり毒だから、桐野さんが自分をしっかり保って物事を俯瞰して見られる方でよかった。いらん杞憂ですけど。お二方ともタフで自立していて、しかも相性が良くて最高だった、ということです。自立できる人同士の共依存がいっっっっちゃん健康にいいんだから!不穏な雰囲気に反して、愛で救済する王道の結末で、読後感は温かかったです。
    カスみたいな感想なんですけど、序盤で明らかにはなるんですけどそれまで受け攻めが分からんくて、でもリバでも良いな〜と思いながら見てました。
  • 割れたカップを戻すには【単行本版】

    ヲリコリコ

    足湯とは正にその通り
    ネタバレ
    2024年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 切なくて優しくて暖かい、じんわり染み渡るような良いお話でした。今の自分はどうしたいのか、相手のことを思って考えて、答え合わせをして、歩幅を合わせて歩いていきたい。最後に二人がずっと一緒にいたいと、同じ望みで歩き出せたところに感動しました。
    人前で嬉し泣きはするけど悲しい涙は一人で流すって…そんな、寂しすぎるよ、幸せにしたくなるだろ;;読んでいてもう絶対絶対圭太さんのことは抱きしめたってくれよ桔平さん!と思いながら読んでいたんですが、最後かましてくれて助かりました。二人とももう一人で泣かないで…抱え込まないでね…。最後の嬉し泣きは可愛くてときめいちゃいました。
  • 雨がやむまでふたり【電子限定描き下ろし付き】

    幾田むぎ

    可愛い二人
    ネタバレ
    2024年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受けの黛さんの人柄がよすぎる。友だちになりたい。圧倒的光属性。めちゃくちゃ徳を積んでる方なので、絶対に幸せな生涯を送っていただきたいですね。
    村瀬さんと黛さんは、知り合い始めというか、過去に面識こそあれ、保護者仲間のような形で距離を縮めていきます。ここがすごく好き。友人のように仲良くなっていきながら、自然に相手に好感を抱いていく過程を見ている感じ。小さい子たちのわちゃわちゃも相まって、平和な雰囲気がして好きです。あと、恋を自覚してからの黛さん、素直で頑張り屋で、めちゃくちゃ可愛い…!村瀬さんも、一途なところが応援したくなります。純粋にきゅんきゅんしながら読める良い作品でした。
    いいね
    0件
  • 次の空白を埋めよ。

    新本浦子

    無自覚の色気
    ネタバレ
    2024年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めは白崎さん、受けは黒川さん、覚えやすいですね、白黒。作者様のことを知ってからずっと、作者様のこの性癖への熱量にウケてたので、一冊にまとまって発売されてからすぐ買いました。
    身体を許す行為というのは本来、弱点を晒すこととイコールなので、隙を見せてもいいと思える相手を選んで行うのが人間界では一般的です。卵が先か鶏が先かみたいな話で、隙を見せてもいいなら理性も緩めていいだろうと行為に至るのか、ふと理性が緩む瞬間が繋がってそのまま身体の関係に至るのか、その過程は人それぞれだと思うんですが、黒川さんの場合はそれがちぐはぐです。黒川さんは、弱点を晒している間も、行為に至っている間も、理性を失うことがないから、相手が「体を許すと懐を開いてくれる」理由が分かっていない。ところで自分の性癖は理性と本能のせめぎ合いなんですが、黒川さんは自分が理性的であることすら自覚していない。傍から見たら理性が本能に押し倒されてるねニコ…なんですけど、本人は何が起こっているのか分かっていない!そもそもこの発想が出てくるのがすごいです。そんな…行為に慣れていて、言葉遣いや人とのやり取りを見ても大人びていて、賢くて、理知的なものの考え方ができる人なのに…自分の恋愛感性に対して幼すぎるというギャップ。あの、例え悪いんですけど、幼子にエッなこと教え込むアダルト作品的な、そういう背徳感があるな〜と見ていて思います。
    続きがあるそうなので、自覚し始めてからの黒川さんも是非追わせていただきたいです。そしたら理性と本能のシーソーゲーム見られるかな〜
  • 穢れのない人【コミックス版】

    虫飼夏子

    人には
    ネタバレ
    2024年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で後日譚があることを読み終えた直後に知ることができてよかった…。上下巻二冊の内容だけでしたら、いい意味でフィクションチックというか、テーマに沿ってプロットがたてられてその通りに話が進む、その内容や意図について分かりやすく読み取りやすい物語を読んだなあ、という読後感でした。テーマは重いのに、登場人物のキャラクター性がはっきり確立されていて、話で示したいことが分かりやすいので、難解さや読みにくさがない。登場人物のやり取りと話の流れに重きを置いて、それ以外をばっさり切ったんでしょうね。手が止まることがないというのは、本を読んでいてストレスがないということなので、個人的にはすごく大切なポイントです。その反面、これだけ大仰な要素を盛り込んでおいてここまでか〜、みたいな拍子抜け感も拭えなかった。いろいろ掘り下げてたら何巻続いても足りない要素が多かったので、納得はして読み終えました。
    単話の後日譚がよかったですね、人間の業を見ました。綺麗に〆られた後に、もう一次元上の世界で〆るような技だった。作者様の胆力はすごいですね!作品の扱いについての覚悟が決まってます。間引くべき要素の取捨選択について潔いというか。そうして研ぎ澄まされて出来上がったこの作品の形は、十字架なんかじゃないですよ、紛うことなき人間の形をしています。美しいとか醜いとか、悲しいとか優しいとか、そういう話じゃない。私たちは病める時も健やかなる時も、いついかなるときも人間でしかいられない。
  • ばかの恋

    ツブキ

    ハッピ〜⤴👍☀
    2024年8月16日
    めっっっっちゃいい〜〜〜読むと超元気出ます。ギャグが振り切っていて、この路線で行くと決めたのだからやり切る、みたいな覚悟が見えます。カッコイイ。それでいて真面目な話もちゃんとあるし、だからこそ萌えポイントはギャップで可愛い。お祭りみたいな漫画で、読んでいて楽しかったです。個人的に、気分がしんどい時に読むと、笑えるからしんどいこと忘れられて良いんですが、体力的にしんどい時は文字が頭に入ってこないから逆に訳分からんかも笑
  • バカで弱くて無様でも

    千代崎

    手放せなかったもの
    ネタバレ
    2024年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルで買いました。人間味のあるいいタイトルですね。お話もすごく良かったです。拗れてしまった年上攻めが、純粋な年下受けに溶かされていくタイプのカップリング。
    歪まず真っ直ぐ芯を貫いたまま生きている人を、正面から受け入れられる人って、同じように歪まず真っ直ぐ生きてこられた人だと思います。ありのままで生きられなかった人は、ありのまま生きて愛されてる人に、羨望なり嫉妬なり抱くのではないかと。どこかで歪んで自分に正直に生きられなくなった人は、自分が自分のままでは満足に生きられないような、何か摩擦があってそうなったわけです。バカで弱くて無様なままじゃ生きられない、大切なものを守れないから、本当の自分を隠して、蓋して、必死に生きてきたのに、大切な妹さんをぽっと出の得体の知れん男に弄ばれたら、そりゃブチギレますよね邦之さん…。しかもその相手、菊丸さんは、邦之さんから見て圧倒的に弱者。という序盤の印象から、菊丸さんの強さがどんどん分かってくる展開が面白かったです。なんかこいつやべぇぞ…ざわざわ…みたいな感じで見てました笑 菊丸さん、信念を貫き通すためなら、その他の何をもかなぐり捨てても構わない、みたいな捨て身の怖さがありますね。強さというか、危うさに近いんですけど、人間生きるか死ぬかだったらそういう判断力が一番大事じゃん(?)。簡単な話、大事なところ折れなきゃ、それ以外全部負けてもいい。このタイトルは、そういう二人の形容詞なんだなと思いました。
    マヤさん…………………………………オ……ア………………え〜〜〜〜〜〜そういうことさ〜〜〜〜〜〜〜〜はやく言いなよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ギャル) マヤさん、聡明すぎる、みんなもっとマヤさんに感謝して。マヤさんがこの後幸せにならなかったら俺がそんな世界ぶっ壊してやるから。俺んとここないか?
  • 紙の舟で眠る【単行本版】

    八田てき

    🎥📷📚
    ネタバレ
    2024年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 感嘆。言葉が出てきません。鮮やかで艶やかな筆致、緻密でいて奔放な構成、熱量の籠った文章。一頁捲る毎に情報の濁流に押し流されそうになるんですが、物語の芯がしっかりしていて骨太なので、見失わず読み切ることができました。すごいですね、圧巻でした。
    何を言っても自分の中にある言葉だけだと陳腐になってしまう、けれど言葉にする努力を放棄するのは不誠実なのではないかと思ってしまって、書かなきゃと思って書いてるんですけどな〜〜〜〜〜んも書けることないわ。ウワーッスゲーッオモシレーッ!くらいですね。感想文なんですが自分にちょっと引いたシーンがあって、序盤の方に三上さんの写真を見て”生きている”と感じて北原さんが涙するシーンがあるのですが、自分もまだ最初の方なのにここまでで既にこの物語の生命性に圧倒されていて、感受性が爆発して同じように泣いてしまったんです。どんな物語にも生命の息吹が吹き込まれていますが、ここまで共鳴させられるものに出会えると、一瞬恐怖するんですね、驚きました。
    あと読んでいて、小説みたいで写真みたいで映画みたいな漫画だな〜と思いながら読めるくらい、色んな媒体のエンタメ性が詰まっていると思います。だから読んでいてすごい楽しいんですけど、読み終えると疲れます笑 遊園地かもしれん。大はしゃぎでした。
  • 俺の恋心が弄ばれています

    黒岩チハヤ

    ぴゅあかわいい
    2024年8月13日
    ファンタジックな展開と可愛さが好きな方はハマると思います。ご都合展開なところはありますが、それがいい!心底純粋で優しくて、とにかくいい子な主役お二人を愛でる物語です。安心して萌えられる。
    個人的に、この著者様の描かれる登場人物のお口が、感情豊かで可愛くて大好きです。つんってしてたりむにってしてたり。そんなに可愛いとキスしちまうぞ…💕
    いいね
    0件
  • ハレとモノノケ

    契る覚悟
    ネタバレ
    2024年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 母国語が日本語でよかったな〜としみじみ感じながら読みました笑 いやあ面白かった。お味噌汁みたいにじっくり染み渡るような、絶妙な読み心地。題材が題材だから、もっと不穏な物語かと思っていたので、いい意味で裏切られた気分。小説のように行間を読ませるではないですけど、コマ間を想像してしまうような、風情ある構成が読んでいて楽しかったです。
    読み終えてまず思ったのが、えっラブストーリー…。でした。これが、いい意味で裏切られた、の意です。長命と人間の絆ものだと分かっていたので、もっとわあわあすったもんだを想像していたんですけど、全然そんなことはなく。いやすったもんだはしているけど、普遍的な恋愛のお話をしているなと思いました。真摯で誠実で、真っ直ぐに相手を思う気持ちのお話。とても温かくて脆くて優しい、人の心を持ったお二人が、少しずつ距離を縮めて、相手のことを知って、恋をして、変化を受け入れて、愛し合っていく。そのアクセントに、少し不思議な要素が噛まされている。その塩梅が、自分にはちょうどよかったです。あとヒーリングものが個人的に好きなので合ってました。しっかり者の寂しがり屋さんに甘えることを覚えさせるやつ、一生好き。
  • ノンクラシック・スクール【単行本版特典ペーパー付き】

    新本浦子

    結構青春を感じました
    ネタバレ
    2024年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 新本先生の作品は、先生の情熱や描きたいものがはっきり描かれていて、読んでいる側としてはああこの作品はこういうところを楽しめばいいのか、と指針が分かりやすいので、すごく楽しみやすいです。今回の作品もテーマがはっきりしていて、まどろっこしいところがなく、読後感がすっきりしている。いろんなカップリングが出てきて、問題を通して様々な騒動が繰り広げられる。ジャンル的には群像劇ものでしょうか。
    面白かったです、読んでいて楽しかったし、物語に謎を残した部分は意図的なんだろうなと想像がつくので不満はないんですが、ほんっっっっっっっとに個人的な願望を言うなら、同室のお二人のお話がもっと読みたい……!青野さんの爽やか好青年っぷりがド執着に染まっていく過程を是非、拝みたくて!あと会長と副会長の百合描写が大変性癖でした。涎垂らしながら見てました。
    いいね
    0件
  • 秘め恋【シーモア限定おまけ付き】

    三ツ矢凡人

    狐が可愛いすぎ。星五億
    2024年8月11日
    因習村だ〜!因習×ファンタジー設定タイプの因習村です。深く考えるとこれ詰んでね?みたいな鬱設定な気がしなくもないけど、おめぇらが幸せならOKか!
    個人的萌えポイントなんですが、受けの彼方さんの危うい色気というか、清純で凛としているけど守りたくなるような、可憐な美しさがたまらなかったです…。こんなに心を奪われる受けさんに会うのは久しぶりで、読んでいる最中無意識にうちに嫁にこいと呟いていました。見事に失恋しましたありがとうございました。可憐なだけでなく、九朗さんと一緒にいる時の年相応の男の子としての無邪気な姿!素晴らしい。拍手。
    あと、こういう…なんていうんですか、シャッ!てした線と柔らかみのある曲線の絵?技法に疎くて上手く言えないのですが、とにかくこの絵、すごく好きでした。局部表現が好み。美味しそうな感じが好きなんです。
    狐!狐可愛い!現実の狐は危険だけど、この作品の狐!可愛いね!抱きしめたい!埋もれたい!お日様ぽかぽかの中で狐と一緒に日向ぼっこしたい!原っぱとかでピクニックして一緒に追いかけっこしたい!もふもふだね!お腹に顔うずめて息吸いたい!買ってから一番読み返してる部分、間違いなく「九朗さんに告げ口してる狐さん」のシーンです。あそこ可愛いすぎてでっかい声出た。
  • どちら様が愛を告ぐ

    仁嶋中道

    待っていた相手
    2024年8月6日
    思慮深くて慈悲深い、優しい人たちの救済の話だと思いました。主役のお二方の中にあった蟠りや、難しい感情なんかが解かれていくのももちろんよかったのですが、この物語には他にも重要人物がいて、その方々にも思いを馳せざるを得ない。読後感は、ラブストーリーを読んだというより、人間ドラマを見た感覚に近いです。
    人はいつも、信じたいものばかりに目を向けがちです。嫌なものは見たくないし、残酷な真実なんて知りたくないですよね。そうすることが上手く生きる方法だったりもするので、その選択が間違っているとは言い切れないのですが、そうせずに立ち向かえる人、受け入れられる人、そうしてまた一歩前に進める人の勇気や思いやりを、尊敬します。自分でも何を書いてるんだ?って感じなんですけど、こういうタイプの、人の在り方を考えさせてくださる作品が好きなんです…
  • 清く正しく優しく暴いて

    ほわこ

    暴いて暴かれて
    ネタバレ
    2024年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これあらすじや試し読みでは分からないんですけど相互救済ですね。この世で一番好きな関係性が相互救済なので、思いがけぬところで会えて良かったです。恋愛ものは結構相互救済に出会いやすくて助かる。
    寂しがり屋故に軽薄女たらしな狗井さん×家族から女性を大事にする価値観を刷り込まれてきた堅く真面目な藤永さん。要素は正反対、最初は特に藤永さんが狗井さんに対して反感を抱いていますが、どんどんお互いに影響を受け、反感が情に変わり、二人の関係性は二転三転。流れだけ見るとよくある、ちょっとドラマチックでロマンチックなBLものの話だな、と思うのですが、藤永さんのモノローグがすごく細かくかつ分かりやすくて、心情と関係性の変化が入ってきやすい。モノローグだけでなく、場面描写や人物の表情、一つ一つの要素に丁寧さが感じられて、読んでいて流れだけじゃない楽しさがありました。個人的に感情移入しやすかった、というのがまとめです。大事にしたいのも分かる、大事にできるかどうか分からない不安も分かる、大事にされなくてもいいと思うのも分かる。好きだから大事にしたい、大事にされなくても好き。好きの気持ちがどこにあるかなんですよね。自分を犠牲にしてでも藤永さんに幸せになってほしい狗井さんと、狗井さんを犠牲にせず二人で未来を探したい藤永さんの対比が良かった。最後に表紙下の描き下ろし読んで、泣きそうでした。もう何が好きって、相互救済も好きなんですけど、人が誠実になっていく様が好きなんですよ…!
    こういう登場人物の心情ものだと、尊敬や憧れの気持ちで読み終えることが多いのですが、マッッッッッジでこれエッ………………とろとろの顔とか声とか、あと男性向けに近い表現とか、ちょっと!素直にご起立なんですけど!そういうシーンが己の癖に刺さりすぎて笑っちゃった。この作品のR18ブックとかあったら買っちゃうよ〜
  • いとしいぼくら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    自己改革
    ネタバレ
    2024年8月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は、よくあるカースト上位×カースト下位、幼なじみね、と思って読んでいたのですが、それだけではありません。この内容は、この漫画をBL漫画とだけ分類してしまうには惜しすぎるくらい、現代社会のルッキズム問題、自己肯定について向き合っています。問題への取り組み方、そしてストーリーラインへの組み込み方へのあまりの上手さに感動しすぎて、漫画の画面に投げキッスしました。この星五はBL漫画としての星です。自己啓発本としての星も付け足したい。ここまでの完成度でまとめあげた著者様の手腕に感服。
    萌え語りをします。りりあ!!!!!!!!!!!最高…ッッッッア〜りりあ…竜って呼び捨てにしてた…気安いの最高…恵麻さん周りの方々が竜さんに落ちていくの、本当に可愛いくてたまらん。特にりりあん落ちパート(勝手に愛称で呼ぶキモ)脳に薬ぶち込まれたみたいに気持ちよくて、この先のBL展開に一瞬興味失っちゃった。りりあん、しかも姉なの良すぎる、良き姉やってんの良すぎる。
    思春期的な悩みや迷いに足を取られて、他人を傷つける選択をしてしまったり、思い詰めて暴走してしまったり、逆に考えが及ばなくて間違えてしまったり、というのはあっても、完全に悪いだけの人というのは出てきません。そしてこのお話のいいところは、そういう人に対して安易な救いや許しの描写がないところです。当たり前なんですけどね、現実でだって、こうしたら正解とか、謝ったら全部帳消しなんてありえない。そういうシビアでリアルなところがありつつも、ロマンスものとしてロマンチックでドラマチックな部分も内包しているのがこのお話のスゴイところ。その体現が恵麻さんなんだな〜と読んでいて思いました。そしてそれを自分の感性で考えて言葉にして噛み砕いて読ませてくださるのが竜さん。お二方とも素晴らしい方です。尊敬。自分も見習わせていただきます。
  • この男、腐れ縁につき【コミックス版/シーモア限定おまけ付き】

    三角すみ

    面倒な二人
    ネタバレ
    2024年7月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 素直になれず、こんがらがって拗れて、面倒なことになっている二人の話です。幼なじみの二人、実は互いに思いあっているのに、いつからか一歩進んで二歩下がるコミュニケーションしかできなくなってしまい、そこに訪れる転機。
    健気さ一途さに、思春期の暴走が合わさったような作品。見てると胸が苦しくなってきます。そのもだもだ感を耐えて、最後に報われるカタルシス。両片思い幼なじみの醍醐味。
    いいね
    0件
  • 恋をしたらこんな顔【電子限定描き下ろし付き】

    たつもとみお

    青春を感じる
    2024年7月29日
    少女漫画っぽい、柔らかく爽やかな筆致と雰囲気。主役のお二人からしたら山あり谷ありの四年?五年以上?の恋路のお話なんですが、そんなに密度が濃く詰め込まれていないので、肩肘張らずにさらっと読めます。その分物足りなさは感じますが、好みによりますね。二人とも一途で可愛らしかったです。
    いいね
    0件
  • 愛さないで触れないで【コミックス版】【シーモア限定描き下ろし漫画&電子限定描き下ろし漫画付き】

    吉川冬果

    可愛い作品でした
    2024年7月26日
    攻め萌えかな?と思って買いました。二人とも可愛らしかったです。攻めはギャップ萌え系ですね。
    個人的に、ポップな絵柄がとても好みでした。デフォルメ絵がとてもキュート。キャラクターごとのセンスが現れたファッションも、設定が作り込まれていて良い。頬から顎にかけての曲線フェチなんですが、かなり好みの頬の曲線に久しぶりに出会いました。
    表題作と、もう一つ短編連作が入っているのですが、そちらも可愛い内容でした。ラブコメチックな作風がレトロポップな絵柄に合っていて、二作品どちらも良かったです。お話としてはオーソドックスなBLなので、万人受けしそう。
  • お前のほうからキスしてくれよ【単行本版(電子限定10P有償小冊子付)】

    やまやで

    両片思い
    2024年7月22日
    積み重ねの描写が丁寧な物語だなと思いました。だからこそ告白シーン、二人の両片思いが決壊するシーンで、自分も涙腺決壊してしまった。どちらの目線に立って見ても、どちらの気持ちも共感できるくらい、心理が細かく描かれている。どちらの寂しさも、どちらの恋も、どちらの意地も、分かる〜ってなります。読み終えた時の満足感、充足感たるや。大人の純粋な「恋愛」ものを読んだな、という多幸感に酔えました。個人的に好きなのは、理性がぐらついている時の表情です。嬉しくてにやけるのを我慢している時とか、泣きそうなのを耐えている時とか、大人の体裁を取り繕いたい状況の時のお二方の表情が何とも絶妙で、それが心理の理解をまた一歩深めてくれています。表現力が素晴らしい。
    最後の方の付き合ってからの二人のイチャイチャが…最高すぎる…っ!今まで抑えていた分が溢れてるんだなっていうのが!両片思いくっつきハッピーエンドの良いところ爆盛り!自分の気持ちを素直に言葉に、行動にできて、相手にぶつけられる幸せを噛み締めている二人に……乾杯。ありがとう。末永くお幸せに。
  • スリーピングデッド

    朝田ねむい

    面白かった〜
    ネタバレ
    2024年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 在り来りなことを言いますが、特別な人間はいないんですよね。誰にでも平等に感情はあって、孤独があって、心の耐久値が存在する。個人的になんですけど、人間の道徳心とか倫理観とかが欠け気味の、俗に言う人の心がないタイプの人が、人と関わって人間性を得ていく話が好きなので、読んでいてすごく楽しかったです。作品を通して、人が結構死ぬし、悲劇的な出来事は多いし、ろくでもない展開が続いたりはするんですが、収束するテーマは愛なのがすごい。ちゃんとラブストーリーなのがすごい。別に希望的、感動的な意味合いではなく、愛はただそこにあるだけなのですが。
    話変わるんですけど、様々な所以や理由がありますが、天才は孤独、みたいな話あるじゃないですか。そもそもの話が情から始まってるのでありえないifなんですが、もしかして情を寄せなかったら、彼は研究を成功させていたのかもしれませんね。
  • 雷々来世

    野白ぐり

    何度も読み返します
    ネタバレ
    2024年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すっっっっっごいですね。何年も、何百年も、溜めて耐えて抑え続けた、孤独と愛が溶けて結ばれていく様が、丁寧に鮮明に描かれていく。読み終えた時のカタルシスが凄まじい。マジでなんかしらの病に効きそう。
    自分は浅学の身で、野白ぐり先生を最近知って読み始めたばかりなのですが、何で知らなかったんだよと過去の自分を殴りたいくらい素晴らしい作品を次々見せられるので、もう既にメロメロです。特に今作は、悲劇要素があってドラマチックで、でも最後は幸せなハッピーエンドで…。最高じゃないですか。自分がBL漫画読みたい時に求める要素が全部入ってるじゃん、ハッピーセットじゃん!アホみたいな感想文書いてるんですが、前世でのお二人の姿が描かれるシーンはことごとく泣いてました。割り切りたいけどやるせない、仕方ないけれど苦しい。そういう過去があるからこそ、今の幸せが尊くてまた泣く。
    基本的に主役のお二人のみにフォーカスを絞って物語が進むので、人が覚えられないことはないし、難しい展開もないし、とにかく読みやすかったのもよかった。何度も読み返したくなる作品でした。
  • くりかえしあいのおと

    野白ぐり

    先生可愛いね〜
    ネタバレ
    2024年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めで阿住さんに好感が持てる方、いないんじゃないですか?(暴言)だからこそ、物語が進むにつれて、修さんに解かれて柔らかくなっていく阿住さんの変化に、めちゃくちゃときめきました。こんなに可愛いことがあるのか?至高のツンデレ受けでした。
    お話自体も面白いし、主役以外の登場人物も作り込まれているし、読む手が止まらなかったです。切なくて暖かくて、可愛らしい作品でした。上手い言い方が思いつかず恐縮なのですが、BL漫画として満点だと思います。相互救済要素あるし。相互救済要素あるし!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!
    いいね
    0件
  • 初恋が牙をむく

    英数字

    じんと痺れる
    ネタバレ
    2024年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読後感は、余韻に浸ってしばらく呆けていたい感じです。ゆっくり、一つずつ、丁寧に解かれていく糸のように、二人の間で過去が消化され、今に繋がってくる。同著者様の他作品もいくつか読ませていただいているのですが、物語の構成力にいつも圧倒されます。とにかく丁寧で無駄がなくて、登場人物の作り込みもしっかりしている。遊びがあまりないので合わない方はいらっしゃるかもしれませんが、私はすごく好きです。
    切ない終わり方をした初恋を引きずる二人の話。すごく長いスパンで互いを想い合っていた上で、ちゃんと最後向き合って、箍が外れて、結ばれるところ、本当にいい。これ書いてて気づいたんですが、この著者様の作品が好みなのって、自分がテトリス好きだからかもしれません(は?)。あるべきものがあるべきところに収まっているのが好きというか…A型なので…(???)。
    個人的な萌え語りなんですが、最後の方で過保護が逆転してるの良すぎるだろ!脳が壊れるかと思った…。
  • イヤしてオトす【コミックス版】

    doji

    タイトルと帯の通り
    ネタバレ
    2024年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ よくある感じの作品だとは思います。美形年下溺愛執着攻めに押されて好きになっちゃう社畜平凡受け。少女漫画的な夢のあるストーリーでした。王道だからこそ、こういうのが好きな人は絶対に好きです、読んだ方がいい。萌え所外さないし、安心感がすごい。職人技を見ているみたいでした。
    読んでいて、安心院さんがギザ歯なのが唯一、職人の遊びという名の性癖なんだろうな…と思って、個人的にはすごく好きでした。しかもつり目に普段マスクしてるとなると、体格の大きさも相まって、相当厳つく見えると思うんです。そんな安心院さんが、受けの杉浦さんのことで悩んで唸って、杉浦さんの前でだけ相好を崩して愛おしそうに笑ってるのが、すごく可愛い。性癖すらもギャップ萌えという王道に組み込む手腕、お見事でした。
  • つむぐ婚【単行本版】

    黒岩チハヤ

    本当に可愛い
    ネタバレ
    2024年7月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たくさん出てくる狐さんたちが、優しい絵柄も相まってとても可愛らしいです。けどお話は可愛いだけじゃなくて、お家柄についてや、主役のお二方の抱えるコンプレックスなんかも交えて語られており、ギャップも含めて面白い。
    萌え語りなんですが、最初の方はつむぎさんの健気さが愛しくてときめいていたのですが、三さんの思いが紐解かれ始めてから表情や感情の移り変わりが表に出てきて、あの面倒そうなポーカーフェイスの下に純愛が隠れていたのが最高すぎてフロア熱狂しました。そういうの大好きです、何年も一緒にいて憎まれ口も慣れ親しんだ間柄の二人、片方はただならぬ思いを抱いていて共に過ごすうちそれが暴かれていくやつ。そしてもう片方もその思いを知り今まで通りではいられなくなっていくやつ。性癖発表してしまった。クーデレ一途×健気従者、二人きりの同居から始まるやつ。ありがとうございます。
  • 午前2時まで君のもの

    奥田枠

    明日も明後日も、これからずっと
    ネタバレ
    2024年6月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この結末だからハッピーなエンドだね、と言い切れるような作品ではないです。ファンタジーな恋愛漫画ではない。けれど確かに、希望があって、未来があって、夢のある内容でした。主役二人が互いを思い合い、そしてそれを続けていく覚悟のある終わりだった。それだけでとても救われたような気持ちになりました。
    気軽に読める内容ではないことは知っていたので、読むタイミングをはかっていたのですが、誘惑に耐えられず読んでしまった。号泣。もう今日ここから家の事とか、明日の準備とかできない、どうでもいい。
    どうしたって世界は理不尽で残酷だ。全部投げ出させてほしい、一日くらいくよくよさせてほしい、そう思う日だってあるだろうに、時間の流れはどんな時でも平等で。どんな人の人生だって上手くいくばかりじゃないことは分かっているけど、ここまでの厳しさを叩きつけられる時って、信心深くもないのに神頼みしたくなりますね。いやまあこれは自分の受け入れる力が弱いからなんすけど、だからこそミチさんの受け入れて前に進む力、が本当にすごいなと思いました。そんな簡単にメモで言うけどさ、それでそうするしかないのもあるんでしょうけど、でもそれでも毎日を必死で頑張れるって、すごいことです。自分はどうだろう?あなたはどうですか?今を生きられるのは今の自分しかいません。泣いてる場合じゃないのは分かってるけど、余韻に浸らせて……
    いいね
    0件
  • 向日くんは高校生

    木丈ですく

    ちゅきめろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ネタバレ
    2024年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読みながら何回「めろ〜!!!」と叫んだことか。凄まじい。めろが凄まじい。何言ってんだこいつと蔑まれてもいいから言わせてくれ。めろい!!!!!
    攻めの郷さんの、絶妙な青さと雄みと幼さと強さと明るさ真っ直ぐさ可愛さかっこよさ恋しさとせつなさと心強さと…、彼氏力激強ド陽キャ。眩しすぎて目潰れる。こんな人に出会って好きにならない方が無理だよね、と葵さんに全面同意です。受けの葵さんもすごい!まっっっすぐに郷さんを好きなんです、どんな郷さんも好きなんです。自分にとって唯一無二の人だから、夢へ踏み出す一歩目の勇気をくれた人だから、ただそれだけで一途に好き。この一途さ、思い続ける強いところ、すごくかっこいいです。芯の通った人なんだなと思います。葵さんも郷さんも、お互いがお互いのことをハチャメチャ大好きだから、お互いが太陽と向日葵みたいに輝いて見えてるんだよね。この二人のいる方角を夜明けの方角としませんか?
    郷さんの絶妙な萌え属性バフ攻めが好きというのはもう言ったんで、他の個人的萌えポイント語らせてください。ルミさん!!!こういうの大好き、読みながら頭狂いそうなりました。郷さんとルミさんはこのまま、何となく悪友というか腐れ縁みたいに関係が続くのかなと考えるだけで、雄叫びが止まりません。自分がこの二人のクラスメイトだったら、仲良く喧嘩して♡の団扇作って振ってます。あと、第三者から見た二人。例えば、他の同居人の方々や、郷さんのお姉さんからの視点なんかも、この作品では描かれています。第三者から見た攻めor受けと、攻め受けがお互いを見てる時のギャップ。これです、白米が無限に食えるやつです。悪魔のおにぎりなんです(?)。それこそ、ルミさんから見た葵さんってきっと優しくて穏やかで、大人びててかっこいい印象なんだろうなと思うんです。ちょっと鈍感なところがまた可愛い、みたいなかんじ。郷さんから見た葵さんの印象とは全然違う。葵さんはルミさん相手には一線を引いて、ちゃんと子ども扱いしていました。そういうギャップで飯が食えるからカプ厨やってんすよこっちは。あと、郷さんのお姉さんから見た郷さん、おいおいおい……弟すぎる(当たり前)。あんなんもうだめでしょ、葵さんの彼氏やってる時とのギャップで整ってしまう。全人類、郷さんで交互浴キメちまう。
    こんなの書いてる場合じゃない、早く第二浴キメないと!!!!!
  • 恋するあさはか

    森世

    青春ってやつ
    2024年6月1日
    個人的に、間違いながら失敗しながら、努力して成長して、自分の見つけた道を進んでいく人が好きで。人生って紆余曲折あるもんだし、人間ってみんなそうだろって言われたら何も言えないんですけど!恋愛ものというだけじゃなくて、キャラクターが一人の人間として成長していくBL漫画が好きです。
    こちらの作品は、最初もっと軽い読み口のものかと思っていました。表紙の感じや帯文、あらすじを見ても、ドタバタラブコメ系なのかなと。全然そんなことはない!いや、最初はそういう感じなんですが、本筋はそこじゃない。自分を見つける話なんです。何のために生まれて何をして喜ぶんだよって。後半にいくにつれて涙が込み上げてきてしまい、とあるシーンで号泣してしまいました。自分の本当に好きなもの、好きな人、大事なもの、大切な人。間違ってでも失敗してでも、何度でも立ち上がってそのために頑張れる何かがあるなら、きっとあなたはいつまでも強くなれる。
  • 察しが良すぎる小野センパイ

    羽毛

    読後感最高
    2024年5月28日
    祐川さんがもう、一生懸命で努力家で健気で可愛くてかっこよくて最高…。小野先輩に激しく同意しながら読ませていただきました。愛おしいよ祐川さん
    頑張り屋さんな祐川さんに惹かれて猛アタックする小野先輩、そして祐川さんも小野先輩のことが気になっていき…。というような王道のラブコメ展開なのですが、冒頭にも書きました通り受けの祐川さんがとにかく最高に最強に愛おしい。応援したくなるんです。小野先輩はいろんなことがスマートにできてしまう所謂スパダリタイプですが、祐川さんのことを過剰に庇護したり、手助けしすぎたりすることはありません。彼は彼なりの視点から祐川さんの背中を押してあげるに留めます。小野先輩は頑張り屋さんで、チャレンジ精神のある祐川さんが好きで、そういうところを尊重してくれる。素晴らしい関係です。二人とも大好き…すごく前向きになれる、ハッピーな作品でした。
  • 幕が下りたら僕らは番【単行本版】

    ざらめ鮫

    攻めさんが可愛い!
    ネタバレ
    2024年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直内容とか展開は言ってることヤバ…が多くて引き気味だったんですが、攻めさんの可愛さには屈しました。あまりにも可愛いすぎる。食べちゃいたいよ…
    ツイッテァーで作者様のこの作品の落書き及び神絵をお見かけし、耐えきれず買いました。攻めさんの可愛さと受けさんのいじらしさが神マッチ。これだからかけ算は最高だぜ!
    いいね
    0件
  • 恋愛偏差値回想録【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    しなちゃそ

    一途はやっぱり可愛いなー
    2024年5月14日
    物語の起承転結、切るところと締めるところが上手くて、頭に入ってきやすく読みやすかったです。絵柄も、デフォルメが上手くて人物の描き分けが分かりやすいし、お話のとんとん進む感じと合っていて本当にいい。漫画がお上手な作者様だな〜と思いました。
    しかもちゃんとキュンキュンする!二人とも一途で、ちょっとずつ向き合って真剣になっていって、二人のペースで進んでいくのが微笑ましい。千鶴和さんがかなり好みの可愛さでした。積極的だけど控えめなところもあって、逆に押されるとしっかり照れるところが良すぎる。二人とも可愛いし大好きです!登場人物の方々に嫌味なところがないので、ストレスなく読めるのも良かったです。
  • ここは天国じゃないけど

    majoccoid

    天国でも地獄でもない場所で生きていく
    2024年5月6日
    一人ぼっち同士が寄り添いあって二人ぼっちになる話、好きなんですよね〜〜〜
    寒い季節、二人の境遇、周りの目。寂しくて冷たい雰囲気の漂う内容と、細くて繊細だけど芯の強い線で描かれた絵がすごく合ってます。問題は何も解決してないんですけど、心向きは前向きになれるお話でした。
  • 冬知らずの恋

    夏野寛子

    雰囲気
    ネタバレ
    2024年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 言葉の多い作品ではないです。その代わり、限りある散りばめられた言葉一つ一つが大切で、重みがあります。繊細な絵柄と相まって、じんわりゆっくり心に染みる作品です。
    儚い筆致、じりつくような間、団地、真夏の日陰、やり場なく鬱屈した思い。とにかく雰囲気のある要素で構成されています。だからこそ、最後二人が結ばれて実った時の爽快感、整う〜!主役のお二人が学生さんで、まだこれから変わって成長していく途中というのもいいですね。お互いに影響し合って、相手に合う形に変われる。重めの読み始めからの、読後感は結構爽やかでした。
    いいね
    0件
  • ドアの向こうにはロマンス【電子限定描き下ろし付き】

    Hiカロリー

    狡い大人
    ネタバレ
    2024年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 始まりは最悪です、加賀美さん駄目な大人すぎる笑 でもそこから年上攻めの加賀美さんが手練手管を使って、マイナスのイメージをプラスまでもっていき、年下受けの南斗さんが加賀美さんのことを好きになっちゃって、セフ関係に。加賀美さんの方も南斗さんのことがタイプで口説き落としたわけだから好きなんですけど、南斗さんが純粋で自分以外を知らないから、いつか自分以外を視野に入れた時飽きられるかも、と怖気付いて自分の気持ちに蓋をします。加賀美さん、南斗さんに殴られても仕方ないですよ。相手からの好意にかまけて、自分は勇気出すの渋ったんですから。最後はちゃんと覚悟決めてますけど、その間のこともっと南斗さんは怒ってもいいです。
    でもこういうやり取り、年の差ものだとテンプレですね。年上の方がずるくなりがちというか、経験値多い方が勝手にビビって線引きしがちというか。いやこんなネチネチ言う必要ないんですけど、この作品はセフ関係によって相手の気持ち踏み躙ってる期間が長すぎて笑 でもそういうところ、リアルでよかったです。南斗さんみたいな方がいないとそういう沼から出られないですよね。加賀美さんが自分に嘘つくのやめて、正直に生きられるようになったこと。南斗さんが変えたんです、誇ってください。
  • 狼くんの愛はちょっと不機嫌【単行本版】

    二目

    理想のツンデレ攻め
    ネタバレ
    2024年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 美形×平凡のテンプレですね。心の声が聞こえる設定が少し変化球ですが、これに関しては本当に設定であるだけです。能力の謎については、一番最後にワンシーンだけきっかけっぽいカットがあるだけで、能力についてが主軸になるストーリーではありません。でもこのワンカットだけ見せて終わるのかっこよすぎてエエッこれで続編やってくれよってなったので、頼みますよ〜お願いしますよ〜💕
    この作品の良かった点は、キュンの魅せ方です。この作品のキュンシーン、全部ドツボでもうほんと、キュン死ぬかと思いました…。最初つっけんどんな攻め、鳴さんが、受けの陽斗さんのお人好しっぷりに絆されて、気になって、ほっとけなくなって、どんどんめろめろになっていくところ!といっても完全に甘々になるわけじゃなくて、言葉足らずなところもあるし、あんまり表情に出ないから態度が冷たく見える時もあるし、デフォルトでちょっと意地悪なところもあるから、ツンデレの比率が最高。個人的理想のツンデレ攻め。受けの陽斗さんも、ちょっと自己犠牲的なところはいけませんが、そういうところも含めてきっと守りたくなるんですよね。素直でお人好しで、普段は押しに弱いのに人のためだと押しが強い。弱ってる時に裏のない善意で優しくされたらそりゃ落ちちゃうよなあ。
    悪い点なんですけど、言う必要ないと分かってても言わせてください、ビジュが強すぎてそれだけで押し切られるほどの登場人物のビジュの良さです!ほんとこれ結構ヤバくて、正直構成自体は悪くないのに、感情が追いつかないまま場面が飛んだり展開が駆け足だな、と思うところが読んでて何点かあったんですけど(自分の読解力不足のせい)、作画がめっっっっっちゃ…好みで…!まあ顔良いから許すか、で流したところあります。自分は、絵がどんなに苦手だろうと話が面白ければ全然星五評価するのですが、逆のパターンは初めてでした。
  • スノーホワイトの毒に染む【電子限定漫画付き】

    緋汰しっぷ

    綺麗可愛い系片恋拗らせ妹溺愛劣等感兄受け
    ネタバレ
    2024年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 綺麗儚可愛い受けが好きな方に刺さりそうな…というかそれに特化した作品だなと思います。それに加えてそもそも全てのパラメータが平均値以上なので、文句の言いようがない。
    妹のことは世界一可愛いと溺愛しているが自分に関しては評価の低い雪弥さん、叶わないと分かりきっている片思いを拗らせている雪弥さん、人付き合いが苦手故に初めて仲良くなった拓海さんにすぐ懐いていく雪弥さん…。受けの雪弥さんは、見た目は綺麗で物静かなのに、中身は無邪気でどこか危うくて、妹思いで真面目で一途で、とにかく魅力に溢れた方です。フェチを感じました。対して攻めの拓海さんは、正義感強めでコミュニケーション能力の高い、いわゆる陽キャっぽい要素のある方。ですが思いやりや配慮に溢れていて、自分の考えを押し付けるようなことはせず、相手の正義や思いのことも汲み取ろうとする賢明さもあります。故に、雪弥さんの片思いのことも止めることができなかったり、相手を強い言葉で諌めることができなかったりします。でも、これがいいんです。例えば拓海さんがすごく強くて一人で何でも出来る人で、勝手に雪弥さんのことを影から救って全部自分の思い通りにできてしまう人だったら、雪弥さんは自分で片思いに決着をつけることはできなかったし、そうして強くなることもできなかった。雪弥さんが自分で選んで一歩踏み出す勇気をくれたのは拓海さんです。そういう意味で間違いなく拓海さんは雪弥さんのヒーローなんですよね、きっと自分では気づかないだろうけど。
    いいね
    0件
  • 25時、赤坂で

    夏野寛子

    表現力の鬼
    2024年4月29日
    読んでいる最中、とにかく感性が悲鳴をあげ続けます。凄まじい。一コマ一コマ、一つ一つの絵に意味があって、魂が籠っていて、人が生きている。漫画の表現、人物描写で衝撃を受けすぎて絶句しました。
    勢いで読めないんです、密度がすごくて、噛み砕いて飲み下すのが楽しすぎて、続きが気になりはするけど今目の前の情報に夢中になってしまう。自分は基本的に一読目はウワーオモシレー!つって何も考えず勢いのまま読んでしまうことが多いんですが、この作品は一読目から圧倒されて手を止めることが多かったです。見て楽しい、読んで楽しい、咀嚼が楽しい、飲み下して消化するのが楽しい。全ページ全コマこれだから、全然読み進められなくて今も二巻までしか読めてないです。フルコースのディナー、オーケストラコンサート、美術館とか芸術展覧会とか、そういう類の上品で繊細で贅沢な情報を浴びまくる感覚。お腹いっぱいになるけど頭が疲れます、幸せです。これがまだ続くんですか?!舌が肥え太ってしまう…ありがとうございます!!!!!
  • アバウト ア ラブソング【単行本版】

    夏野寛子

    誠実でありたいと思う気持ちが一番誠に近い
    ネタバレ
    2024年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的に、誰かのためになら頑張れる、強くなれる、成長できる、優しくなれる、努力できる、というような人が好きで。特に、自分のためだとやる気が出なかったり、変な意地を張ってしまうような方が、そういう相手に出会って変わっていく話が好きです。
    好きな人に対してしっかりしていたいとか、頼られる人でありたい、というような、気概のようなものってあるじゃないですか。並び立てる対等な相手でありたいというような、気持ち。この作品のお二方にも、お互いにそういう気持ちがあって、それが二人を引っ張り上げています。私が感銘を受けたのは、特に星名さんの変化ですね。本能とポテンシャルだけで生きてきた典型的な快楽主義人間が、このままじゃだめだと、せめて誠実であろうと、考えて我慢して努力して、指先一つ触れることすら躊躇って。それが伝わるんですよね、瀬戸さんに。どういう形であれ、それが相手の望まない強さへの変化や成長だったとしても、相手のために自分がそうなったのなら、伝わることが一番報われる形だと思います。
    紆余曲折ありましたが、やっっっぱね…お互いに好きなんだからさ…結ばれんのがいいってことよ。洗脳やグルーミングには気をつけてな!
  • 上全

    ozet

    元気になります
    2024年4月23日
    漫画はもちろん良かったんですけど、レビューの方々も漫画の内容に負けじとテンション高いの面白すぎるでしょ
  • 親友の「同棲して」に「うん」て言うまで

    ろじ

    こんなん好きに決まってる
    ネタバレ
    2024年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みであ〜ハイハイ分かったよ分かった好き!!!となって買いました。結果好きでした。両片思い親友の付き合う付き合わないもだもだ騒動なんてド王道で大好きです。しかしこちらの作品、ああ見飽きてるパターンね、とは一切ならなかった。お二人の距離の取り方が絶妙だったからなのかな、と思います。元々親友で同居もしていたからこそ、相手への接し方が分かっているんでしょう。そういう、二人の積み重ねた関係値が節々から伝わるので、こちらも安心して読める、というのが、両片思いものとしては新しく感じました。特に湊さん、すごいですね。覚悟が違うわ。航さんと絶対に一緒に居続ける覚悟があるからこそ、航さんから目を逸らさない、手を離さない。一途な強さ、好きです。
    このお二人、作品の内容にあるような衝突も、先に付き合ってたとしてもやっただろうから、どうせ遅かれ早かれ付き合うんだからよ〜という気持ちで読めたのが本当に助かりました。
    いいね
    0件
  • いけにえもんぜんばらい

    加藤スス

    気持ちええ〜〜〜〜
    2024年4月21日
    読んでいてめちゃくちゃ気持ちいい漫画でした!話のテンポも気持ちいいし、会話のノリも気持ちいいし、登場人物も気持ちのいい性格の人ばかり。しきたりやお家関連の重い話はさすがに爽快な評価はできませんが、それも全体を通してのいいスパイスになっていて、バランスがいい。一日で三回くらい読んじゃった。個人的に、受けさんのオモシレー男具合が大好きです。
    いいね
    0件
  • 職場のイケメン営業は理想の飼い主様【単行本版】

    nocori

    優等生な作品
    ネタバレ
    2024年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ テンポ感が好みでした。柳瀬さんの陰キャ吃りムーブと、三谷さんのそれをぶった切り手綱を握る陽キャのコミュ力。実在の会話っぽいリズム感というか。あと三谷さんの人間力の高さにもリアリティあって好きでした。フィクションじみた完璧スパダリみんなの人気者、って感じではなく、相手を見て少しずつ対応を変えて臨機応変にいなしている、みたいなところ。柔軟性のあるところ、すごく好感が持てます。いい意味で人間的というか、人の間で生きることが上手な感じがしました。だから飼い主に徹するのが上手かったり、リバできたりするのかな。
    職場では本当にやめてくれと思ったんですけど、それ以外のシーンでの駆け引きや心理テクニックは、散りばめられた伏線を回収していくミステリを読んでいる時みたいな気持ちよさがありますね。変な強引さやデートレ○プがない。個人的に恋愛漫画で散見される、無意識にモラルや倫理観のないああいった行為に嫌悪感があるので、そういったストレスが少なく二人のやり取りを楽しめたのは良かったです。
  • その世のどこか、蒼天のゆりかご【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯛野ニッケ

    激情を秘める従者攻め×奔放主受け
    ネタバレ
    2024年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主従だ!!!従者攻めだ!!!ヤッタ!!!!!走り回って転げ回った後、腰を据えて重たいストーリーに向き合い涙しました…。シリーズの中ではこれが一番、現代に通ずるテーマ性を持ったお話だと思いました。
    様々な世界、価値観を知るというのは、大切ですが難しいですよね。人それぞれに日々の営みがありますし、優先順位も違う。だからこそ、書き物や映像、音声なんかのメディア媒体に溢れた情報社会に生きられる有難みを感じます。ここにいながらも、ここではない世界のことも知ることができたり、自分ではない誰かのことを知ることができる。常に学び、無知に向き合い、優しくありたいものです。
    シリーズを通してずっと思っているのですが、シンさんは優しすぎるんですよね。世界を知りすぎているが故に、様々なものに目を向けることができてしまう。そして、そのどれもを取りこぼしたくない。傲慢で欲張りですが、だからこそ向上心があって、人に好かれるのだと思います。こういう方は定石で早死というか、身を滅ぼしがちなので、リアンドロスさんというストッパー兼帰る場所があってよかったなって本当に…助かりました…命が。それに振り回されるリアンドロスさんも難儀ですが。そりゃ愛憎入り混じるわ、いとしいとしというこころですわ。
    あのォ!シンさんが!こんな色っぺ〜枠だなんて!聞いてないですよ!ギャップが!リアンドロスさんも、今まで心情が読めなかっただけに、今作で爆発してるの良すぎる…。好きな主従あるある発表します、クソデカ感情抱えがち!!!それが恋情でなくても、忠誠や信頼が混ざるともう人間めちゃくちゃになっちまいがちなんですかね。いいよ、もっとめちゃくちゃに乱れな。個人的最高シーンは「あなたの熱した心が〜」のところです。こんな素晴らしい台詞…指先まで痺れました。あとシンさんの流し目です、何回か見られます。一つに絞れん、全部最高ってことで。
  • その世のどこか、常夜の楽園【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯛野ニッケ

    光属性わんこ年下攻め×穏やか薄幸年上受け
    ネタバレ
    2024年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 爆萌…なんスワ…。前作と同じく成長する年下攻めです。そういう癖のある作者様なんですか?だとしたらありがとうございます!めちゃくちゃストライクです!感謝感激謝謝THANK YOUですけど!
    物語の前半と後半、つまり伏線張りの段階と伏線回収の段階とで、攻めのアマルさん、受けのヤシュムさんの印象が大きく変わります。成長する年下攻めがツボなんですが、アマルさんに付与された光属性によって更にドツボにハマりました。最後の方一緒にいるお二人の尊さに溺れ死ぬところだった。真っ直ぐだから、まっさらだから、間違えることもあるし、その間違いから学ぶこともできる。アマルさんは素直で聡明で強い方です。そしてその強さを支え、時に照らされるヤシュムさん…、ヤシュムさんが善人でよかった…これで裏で糸引く野心家とか、謀略家とかだったら救いがなかった…。年齢や経歴的にもきっと様々な清濁を併せ飲み、経験を重ねてきたであろうヤシュムさんが、アマルさんの前ではそんなの形無しとばかりにうぶな反応をなさるのが可愛らしかったです。そういえばアマルさん、ヤシュムさんに出会う前は遊び歩いていたとのことでしたよね、初恋童貞…ってコト!?…へえ、いいじゃん…。
    シリーズ全てのカップリングに言えることなんですが、みんな相互救済的な側面があって素敵です。今作のお二人はその面が特に強めなところが好き。
  • その世のどこか、地図にない国【電子限定描き下ろしマンガ4P付】【ペーパー付】

    鯛野ニッケ

    成長する少年主攻め×不憫美人従者受け
    ネタバレ
    2024年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BL作品として満点です!爆萌…。悲恋…からの超絶ハッピーエンド!みんな好きでしょこんなの!
    シリーズ中、最も好きなカップリングがメインの作品です。す…好きすぎる…七年後のお二方、萌えすぎて脳が溶けるかと思いました…。大人びて真面目な少年×忠誠を誓う不憫な美人、主従!年の差!命を懸けた愛!フロアが沸きすぎてヘヴンです。メインストーリー上ではほとんど命と国がヤバすぎてオイオイLOVEってる場合じゃねえよ!って感じなのですが、落ち着いてからの七年後!二人とも国と命のためならなんだってできるのに、自分の恋のこととなると不器用なの可愛いすぎるだろ、ッッッカ〜年月を経て熟成された思いが実る瞬間…しかも普段禁欲的な二人がお互いを求め合うことを許された瞬間…。今冷静になって考えてみたら、ムスティア様って自分の好きな攻め属性乗り乗りかもしれない。いやノネさんもそうかも。心も体も強く逞しく、理性的で聡明で、だからこそ少し不器用なところのある攻めさん。そんな攻めさんを心の底から尊敬していて信頼しているが故に、身も心も全てを委ね捧げる覚悟のできている受けさん。そういう攻め受けが好き、という性癖の体現じゃん、ムスティア様とノネさん。こんな最高が具現化されてていいのか?このお二方のイチャイチャを延々見られる素敵ブックが欲しい。ノネさんの前でだけ理性が僅かに弛むムスティア様は最高だし、それが自分にだけ許されることにハッピーハッピーハッピー!!なノネさんは可愛い。ウ…一生萌え語りし続けていいですか…?
  • 運命的ラブメーター

    美山薫子

    強面圧つよ…
    2024年4月2日
    一途な圧が伝わってくるんですよ…画面からもう…めちゃくちゃ強くね…。
    最近、作者様である美山先生の作品を少しずつ読ませていただいているのですが、今作の攻めである篠塚さんの絶妙な外し加減には舌を巻きました。篠塚さんは、外見や寡黙さ故に他者から遠巻きにされている、誤解されやすいキャラクターです。しかし実際に話してみると、一途で健気でちょっと天然っぽい。先輩からも可愛がられている描写があります。しかも受けである甲斐さんの強めのファンであり、その愛がいきすぎて少し気持ち悪いような部分もある。これ作中ではギャグっぽく片付けられていますが、ストーカーじゃんキモッ!て思っちゃいました。とにかくそういういろんな要素が神バランスで釣り合って、何だか微笑ましいキャラクターになっています。美山先生はこういう、清濁合い混ざった印象を与える人物構成がお上手ですね。最終的には何だか憎めない、結局可愛いな、と思わせるのもすごい。まあ、二人が幸せならオッケーか!
    いいね
    0件
  • その2人、解釈違いです!【電子限定描き下ろし付き】

    美山薫子

    ラブとコメの神バランス
    2024年4月2日
    くすっと笑えて萌えられる、ラブコメディです。主役のお二人が同人作家までやっている筋金入りの二次元好きということで、メタ的な視点でも面白いです。
    水瀬さんの、喜怒哀楽がくるくる変わって分かりやすくて、素直で打算のないところ、すごく好きです…!美山先生の作品を少しずつ読ませていただいているのですが、今のところ個人的には水瀬さんが全作品の中で一番好きな登場人物です。この方ガチ恋枠では?作中に出てきていないだけで、もしくは水瀬さん自身が気づいていないだけで、人に好かれるタイプですよね?光属性の人望あるタイプですよね?伊角さん、今までよくヤンデレ化せずにやってこられたな…と思ってしまいました。幼なじみで長年想っているとなれば、煮詰まる思いもあるでしょうに。
    とはいえ物語は二人に焦点が当たって進むので、安心して読めました。多少ぶつかったりすれ違ったりしても、いい感じにコメディオチが挟まってきてくれるおかげで、こっちも息を詰めずに読み進められます。本当にラブとコメディの塩梅が自分にはちょうどよかった。
    いいね
    0件
  • 明日、きみのものにして

    美山薫子

    カワヨ…
    2024年4月1日
    こんなん見せられたらもう、ニッコニコなってしまいます。それくらい青春。純度の高いきゅんを食らって倒れてしまいました。
    話としては王道、あらすじに書かれている以上の詳細を語る必要はないかなというくらい、内容にてらいはないです。安心して読めます、これすごく大事。安心してきゅんできる。少女漫画も真っ赤になるレベルのきゅんです。花に例えるならね、この作品は秋桜です。薔薇とか向日葵ほど絢爛じゃない、蒲公英や白詰草みたいな生命力を感じるドラマもないけど、ふとした時に可愛いなって癒されて和む雰囲気…。イメージです。
    ピュワ〜なんですけど、ヤるとこまではいきます。そこにいたるまでがまた、男女ではなくBL読んでる感のあるやりとりがあって、良かったです。
    いいね
    0件
  • 君は純愛にふさわしい

    Luria

    大好きな作品です
    ネタバレ
    2024年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバース設定が苦手で避けていたのですが、この作品をきっかけに色々手に取るようになりました。それくらいターニングポイントになった、思い出深い一冊です。
    個人的に、攻めの津賀さんをすごく尊敬しています。自分と向き合い、相手と向き合い、学び、成長して強くなっていく姿に、ひたすら感動拍手称賛。現実と重ね合わせたらそりゃこんな上手くいかないかもしれないけど、彼を見習いたいなと思いながら読みました。本当にかっこいい人です。これだけの勇気、覚悟、思いやりのある人に愛されたら、幸せになるしかないよ柚季さん…!
    受けの柚季さんも、健気で切なくて、胸を打たれます。普段軽々しく振る舞う時と、二人だけの時に見せる影のある言動のギャップ。手を伸ばさずにいられません。無意識に死に近づくほど絶望を抱えているのに、無理に笑ったり家族を庇う素振りを見せる様は、いじらしさを通り越して痛々しい。だからこそ彼が、やっと向き合えた時、心の底から泣けた時笑えた時、たまらなく愛おしかったです。
    人にすすめる時は、ギャルゲーとかラノベの主人公とヒロインって説明してます。ヤレヤレ系の主人公と、抱えてる事情の重い不思議ちゃん系ヒロイン。
無料会員登録でもっと見る