このレビューはネタバレを含みます▼
一気に伏線回収しはじめましたね。
連載当時、子どもの頃に読んだぼくたまのドキドキ、スリル、哀しみ、どこか懐かしい気持ち、そして心を締め付けられる種の絶滅に際した苦しみが、この歳になってまた味わえるとは思いませんでした。
前作シリーズでは、それなりに面白いけれど、蛇足的に感じられる点もあったかもしれませんが、それも含めて伏線回収に入ってきました。
東京タワーの記念イベントに参加する事が出来たことも、満月の夜に一人でタワーの階段を降りたことも鮮明に蘇り、あの壮大な物語の中途半端に残っていた謎たちが解明される集大成が待っている気がしてゾクゾクします。
先生はきっと人生をかけて、彼らのストーリーを書き遺す、いや書かされているのではないかと思えます。
類をみない傑作シリーズ。
謎が解明されるのは嬉しいけど、少し寂しい気持ちもしてきました。