このレビューはネタバレを含みます▼
動物擬人化BL。クズ感のある放浪雄鶏オット(通称)と養鶏場で雌鶏として育てられ、肉にされるのを恐れて逃げ出した雄鶏コッコのお話。コッコは箱入り雄鶏で無知なところが多いけど夢である卵を産むことを叶えるためピュアで健気に励む姿がとても可愛らしくて好感。ただ、きれいな世界ばかりではなく、初めの頃、オットはコッコを騙そうとしてたし、無精卵のくだりとか現実はそんなに甘くない部分があることで、ピュアさとのバランスが丁度よく、いい空気感で読めてとても好きでした。だからこそもっとこの3人の日常を読みたい!足りない!という気持ちになったのも事実。想い合ってからのオットとコッコをもう少し欲しかったし、この先の家族BLが読みたかった…。エロはあるんだかないんだかってところ。