世田谷シンクロニシティ
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世田谷シンクロニシティ

本郷地下

シンクロニシティとは

ネタバレ
2024年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 心情描写の繊細さが大好きな作品です。恋をするのは女の子、欲情するのは男の子の高史は、自分のせいで人を傷つけてきたことでずっと自分を責め、変わらなくちゃと思っています。そんな彼自身も深く傷ついていることを気づかせてくれ、そのままでいい、変わってもいいし、変わらなくてもいいと受け止めてくれた深町くん。深町くんにとっても、人を遠ざけてきた孤独な彼にむき出しで関わってきた人の良い高史は、凍りついた心を溶かしてくれるような存在だったと思います。普通ならご都合主義になるような数々の出会いがシンクロニシティというテーマで許され、それが深町くんの言葉で違うものに変わるところがすごく良かったです。ネットで読める後日談も最高でしたが、ここで終わるのもまた素敵だと思う。絵もストーリーにぴったりで大好き、とくに深町くんの女装が最高です!
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