君がいないと終われない
」のレビュー

君がいないと終われない

篠崎マイ

素敵なところもあるが合わなかった

ネタバレ
2024年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ お互いがいるから頑張ることができる!という再会Loveだったのですが、学生時代に一ノ瀬は吉野に対して自分の特別だという認識はしていても、それが明確に恋愛感情であるという描写がないように感じます。8年振りの再会以来初対面という2話の間に恋人になってしまいました。8年前から両片想いで再熱なら分かるのですが、いつ恋愛感情に移行したのか…相手を特別視しているのは伝わるのですが、その辺もう少し丁寧な描写があって欲しかったです。
そこからの展開や、カラー扉でも主役2人以外が出張ることがモヤつきました。その対象がレオというキャラなのですが、外野がとやかく言う事が苦手なので意図的に煽って刺激してきた第一印象が私の中でマイナスです。
レオの存在で展開が動き内面をさらけ出して上手く事が運ぶのですが、当て馬ポジションかと思ったら事の原因なのにあっさり理解示して退場したので拍子抜けです。その後のレオのオチもだるかったです。関係性に言及するなら恋敵などのポジションかと思ったらそうではなく。プライベートにおいてそんなこと言う立場にないように感じました。余計に事を荒立てた存在に感じるのに結果誤解だったのでお互い仲良くしよう!というのが合いませんでした。
逆転した立場のような2人、当て馬にページ割くなら、過去話や2人の背景の掘り下げがもっとあっても良かったのかもしれません。
くっつく過程を期待して読んだので、想定と違って上手く馴染めなかったので、私の作品を楽しむ努力不足でした。
王道でライトに読めて、相手が下がっている時に気持ちを救いあげるのがお互い様という素敵な関係性です。
結果的にレオと一ノ瀬、吉野も人間関係として丸く収まって良いことだとは思います。
辛口で申し訳ありませんが、一個人の感想なのであしからず。
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