総レビュー数

10

いいねGET

32

いいね

198

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数0

いいねGET0

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 見せかけ俺さまくん

    あずみつな

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年9月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで日野の一途な健気さが可愛くて惹かれて、どう夜久が絆されてくれるのかと思ったら展開が想定外でした。夜久の元彼の浅野の存在とエピソードがモヤモヤしました。
    理由は、浅野が出張りすぎだと感じたからです。彼のエピソードは正直好きだし切ないです。でも丸々1話分いきなり浅野視点での浅野の恋が綴られていて、日野と夜久を追うために読み始め、2人の恋愛にフォーカスして欲しいのに浅野の苦悩や辛いエピソードが良いからこそメインが霞みます。
    この浅野のエピソードが夜久視点ならまだ主役2人の話として攻めの過去回想なんだなと云う当事者意識がありますが、私が追いたい恋に対して部外者な視点でかつ、過去では幸せになって欲しいと思えた浅野が最悪な立ち回りをするのも嫌でした。
    あの時を謝罪したい気持ちでの接触なら自己満として理解できるのですが、かつて浅野自身が傷つけて「恨んでいい」とまで言ったのにも関わらず同じ立場になったと言いたいが為なのか、引っ掻き回す行動は謎でした。しかも大事に読んできたメインの日野の気持ちを勝手に暴露するのが1番頭抱えました。
    著者の過去5作は読んでいるのですが惹かれるのにイマイチ、ピンとこない自分の感性が悔しいのです。それは攻めの愛を存分に私が感じきれないのが理由かもしれません。『愛なら〜』も本作も冷めている攻めがモテる受けをセ.フレ扱いするという流れでどちらも受けから攻めへの愛の比重が大きくて、攻めも愛情芽生えてきたというのは少しはわかります。ですが個人的に攻めが後悔してから溺愛展開や、執着攻め、お互いがお互いを大好き!というカップルが好きなのでその自分の中の必勝パターンから逸れるのだと思います。
    存在感あり過ぎる当て馬、浅野メインの作品かスピンオフ(あるなら正直読みたいです)があるならわかりますがそうではないのに、彼にページ数がありすぎて、夜久が日野を大事にしないと、と思ってもその大事にする部分の描写へ割くページが少なくて日野が報われた!と心から思いにくかったのです。
    しかし描き下ろしでは手料理を普通に振舞ってくれて、とろんとする酔い姿を見せてくれるようになった夜久は良かったです。
    冷めた攻めと健気一途で好きバレしないようにがんばるモテる受けの一進一退セ.フレ話がハマる人にはハマると思います。
    辛口になってしまい申し訳ありませんが一個人の感想です。悪しからずご了承下さい。
  • はやる手を握って【電子限定おまけ付き】

    玉川しぇんな

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年8月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的には色々決着がつき終わってない気がして、消化不良でした。もう少しページ数欲しかったですし、解決しきって欲しかったです。
    罪の件は家族内で解決することであって他人を巻き込んだ兄の陽人が最悪ですし、普通に犯罪であり、それが家族内にも周知されず第三者からの叱責もないので反省の無い謝罪に意味を感じませんでした。若気の至りでカラダだけ、気に入らない相手から寝取る、までは許容範囲内でよくある話の1つですが神職に犯罪者がいてのうのうとしているのが引きました。
    色々わかって当時の悔しさや恨みは理解はできましたが、時間が気持ちを収めてくれて完治し後遺症が無いのであれば、人の人生を左右させ心的外傷を負わせるには釣り合いが取れてなく感じました。
    最初の接触の仕方など、悪意に満ちていて、弟の大翔への歪んだ攻撃性と執着の矛先が恭司に向いていて嫌な気分です。
    悪に振り切って人の心を弄ぶ奴なら、そういうキャラクターだなとしか思わなかったのですが妙な小悪党感と制裁も贖いもない口だけの謝罪の流れが現実を感じて萎えてしまいました。
    更に膿を出し切るように被害者は加害者を糾弾する権利があると思うのですがそれも途中で止められてしまい…一旦この件は清算しましたという着地もあっさり。
    その後2人のトラウマは深いけれど、手を取り合っていこう!というのが伝わったのに初夜が残念。トラウマで恭司は最中に学生時代へ退行してしまい、事後は記憶喪失なのにポップに終わってしまい…何故…
    心理的にこれは未解決ですよね?読者の私と2人の本来望む様な幸せな初夜のイメージとは違いました。
    多分当時の悲しい記憶を塗り替えて、あの頃の両片想いの2人を結ばせる為のファクターが退行なのかな、とは思いましたが。
    絶対今の2人の幸せ初夜姿の方が見たかったです。
    退行した姿はかわい〜と思うか、トラウマを乗り越えたというよりその最中に未だいる恭司の姿が痛々しく感じるか意見が分かれそうです。
    もし入れるなら、退行H、今の2人のH両方あってこそ昇華されるかなと思いました。
    電子限定特典はイチャイチャしてくれているので楽しめました。
    私は兄の陽人のぎゃふんとするシーンがなく色々消化不良なのですが、再会ラブ、トラウマ美人、両片想いがお好きな人はハマれる可能性あると思います。
    辛口になってしまい申し訳ないですが、個人の感想です。悪しからず。
  • 君がいないと終われない

    篠崎マイ

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年8月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お互いがいるから頑張ることができる!という再会Loveだったのですが、学生時代に一ノ瀬は吉野に対して自分の特別だという認識はしていても、それが明確に恋愛感情であるという描写がないように感じます。8年振りの再会以来初対面という2話の間に恋人になってしまいました。8年前から両片想いで再熱なら分かるのですが、いつ恋愛感情に移行したのか…相手を特別視しているのは伝わるのですが、その辺もう少し丁寧な描写があって欲しかったです。
    そこからの展開や、カラー扉でも主役2人以外が出張ることがモヤつきました。その対象がレオというキャラなのですが、外野がとやかく言う事が苦手なので意図的に煽って刺激してきた第一印象が私の中でマイナスです。
    レオの存在で展開が動き内面をさらけ出して上手く事が運ぶのですが、当て馬ポジションかと思ったら事の原因なのにあっさり理解示して退場したので拍子抜けです。その後のレオのオチもだるかったです。関係性に言及するなら恋敵などのポジションかと思ったらそうではなく。プライベートにおいてそんなこと言う立場にないように感じました。余計に事を荒立てた存在に感じるのに結果誤解だったのでお互い仲良くしよう!というのが合いませんでした。
    逆転した立場のような2人、当て馬にページ割くなら、過去話や2人の背景の掘り下げがもっとあっても良かったのかもしれません。
    くっつく過程を期待して読んだので、想定と違って上手く馴染めなかったので、私の作品を楽しむ努力不足でした。
    王道でライトに読めて、相手が下がっている時に気持ちを救いあげるのがお互い様という素敵な関係性です。
    結果的にレオと一ノ瀬、吉野も人間関係として丸く収まって良いことだとは思います。
    辛口で申し訳ありませんが、一個人の感想なのであしからず。
  • モデルスケッチ【単行本版】

    どうざき

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙そでの著者コメントにあるように「ふにゃふにゃした攻めとキリキリした受け」のお話でした。
    あらすじにある、学が「男前高校生」という所が読んでいくうちに少し印象がずれていきました。確かにしっかりしていて自分の芯を持っているのですがクリエイティブな職業を目指しているのも納得な、少し我が強くて柔軟ではないなと感じました。臣がモデルであることを願っているけれど、押し付けちゃダメだと自制するのはいいのですが、奮い立たせようとしたり突き放したり行動が自分本位にチグハグで…恋愛と目標への揺れ動きや反省できる良い子で、そこも高校生としての未熟な部分という所だと納得はしました。
    意固地だなと学に対してネガティブな気持ちがよぎる私には両片想い好きなはずなのに、頑なに好きバレしたくないという学がハマらなかったんだと思います。
    また初めは学の前でふにゃっとした姿を見せる臣はオンオフがハッキリしていて好ましく感じていたのですが、中盤からの予想外の展開にはびっくりして、そこからのふわふわしたスタンスもハマらないと気付いてしまいました。理由は自分もそうなので単なる同族嫌悪です。
    臣の秘密が分かってから、引っ掻き回されたりして盛り上がるかと思っていたのですが流れが肩透かしでした。作中ずっと波はあるけれど山場を感じることが出来なかった私の敗因です。主役2人しかほぼ出てこないのでこのカップルに注力した作品だからかあっさり終わってしまいました。
    実際本当に2人とも普通に良い人で悪い要素は殆どなく平和です。お互いを支え、想い合えるカップルだと思います。私が無理やり穿ち過ぎてマイナス要素に捉えているだけで、また違うタイミングで読んだらポジティブな感想に変わる余地がありそうです。今回たまたま臣の秘密について私の思ったような波乱がなく個人的にはスッキリしない状態だったので辛口になってしまいました。個人の感想なので悪しからずご了承下さい。
  • 兄のことがわかりません!

    藤原旭

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 購入当時、試し読みをして気になったから買ったはずなのに、今改めて読んだら全く合わなくてビックリしてしまいました。
    冒頭からデリカシーのない作文で頭を抱えてしまい、そのページ自体試し読みで読んでいるはずなのに何故今こんな感情になるのか自分でも不思議でした。多分、兄×弟で兄が長年…という構図にピンと来て買ったと思うのですが。
    とにかくキャンキャン系の嵐がアホで考え無しなのが苦手で刺さらず2話まで苦痛でした。2話のラストで漸く可愛いなと思えたのに3話でいきなり了承なしのアウティング?!と思って逆戻りしてしまいました。
    初めは身体が反応して気持ちが引き摺られているのか?と思うくらい唐突で、感情の振れ幅も極端で置いてけぼりになり、Hの流れも最中も嵐が青葉の地雷踏み抜き過ぎて私も心中穏やかじゃありませんでした。でも色々あってもお互いを知り尽くした2人、青葉は嵐のことがバカ可愛くて仕方ないのは分かりました。ただ青葉が自覚したシーンはあれど、どう長年好きなのかが出てこないので説得力に欠けます。
    一応、ニヤリ顔についても解決したのが微笑ましかったです。5話は私の気持ちも彼等の気持ちも落ち着いていたので前回よりベッドシーンは楽しめました。
    今回自分を見誤った作品選びが敗因で、私のストライクゾーンでは無いことに加え、苦手ゾーンにヒットしまくってしまったというだけです。兄×弟BLがお好きでピュアかわおバカワンコ系弟、好きな子ほど…な一途兄がお好きな方なら合うかもしれません。
    私にとって萌えるポイントが少なく辛口になって申し訳ないですが、一個人の感想です。悪しからずご了承ください。
  • 交際0日、つがい婚から始めます

    井伊イチノ

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雑談をしたことがそんなにない常連と店員なのに…弱っている時に声をかけてくれた顔見知りだとしても…と思いつつも全てはオメガバースの世界観だからな。と、惹かれた理由付けがこの設定だけで出来るのは良くも悪くも便利だなと思って読み進めました。巷でも交際0日婚や、一目惚れは存在するのでおかしくは無いですもんね。
    千尋が悲しい身の上なのは分かるけど利他的で自分で幸せを掴みにいくバイタリティがなく、与えられたものに浸りたいというのがネックでした。前述の通り境遇的に弱々しい性格でも不思議じゃないし展開上そこから変化するんだろうな、というのもわかるのですが好みではなかったです。
    真面目そうで図書館によくいた千尋が、配偶者、ペペロンチーノ、カルボナーラ、ペスカトーレが何かわからないというのが変でした。
    また配偶者の意味を聞いて事務的な言葉、って思った後に金婚式という単語が出たのですがこれはスルーだったのでこっちは知ってるんだ?という気持ちでした。(情報を省略したのかもしれないですが)
    お弁当作りに関しても夕飯と同時に作っておけば朝詰めるだけで済んで、すれ違わないで生活できると思うのだけど。
    執着や依存系のお話が好きなはずなのですが千尋の思考が幼いからか、まず自立してほしいなと思ってしまいました。
    「信じることはすごく怖い」というモノローグから「身体が、本能が求めてる」という流れで完全に合わない事がわかりました。
    信頼をお互いの感情や会話で結んで欲しかった所をHって!安易に感じてしまい…オメガバース設定を読み過ぎて今食傷気味なのもそれが理由です。Hが先行しすぎていて心が全く着いて行きません。恋愛が分からないと言っていた千尋は発情して関係を結んで、山場にも気持ちの整理がついていないのに発情してH。逃げ続けて自分から向き合わないところが苦手で、でもその性格パターンもやはり生き方や話上、納得でしたが只苦手です。
    日比谷はグレーだけどBLファンタジーのオメガバース設定で両想いのHappyならありかな。執着攻めと利他的受けの相性抜群の2人で、結婚に大事な教訓は詰まっていた作品でした。一緒に住むにあたっての荷物の取捨選択、不満を溜め込まず気持ちを言葉にする事、相手の理由をきちんと聴く事、嘘をつかない。参考になりました。
    辛口になりましたが個人の感想なので悪しからず。
  • 狼くんの愛はちょっと不機嫌【単行本版】

    二目

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サトリ系のお話が実は好きなので試し読みでワクワクして読んだら、そこまでがピークで後は私の中で下降してしまいました。
    お互いに沼っている所は可愛いくて、王道少女漫画チックなキラキラでキュンとするBLも好きは好きなので絵もシーンも展開もまさに!なのですが何かが引っかかって私の中で盛り上がりきらず。
    たぶんそれは私がドジっ子属性が苦手なのと、トラウマがある健気な子かと思ったら暴走しがちでちょっとズレている陽斗の行動が謎で私の心が置いて行かれてしまったからかも知れません。
    陰口やうざい奴に関しては不快だったのですが、それはそれとして解決しないまま青春シーンだけ切り取って提供されている様な気がして地続きな感じがせず断片的に感じました。
    また、サトリの理由が不明瞭でラストに答え合わせ風に出されたシーンも説明がなく唐突だったので、この情景で察してねということなのでしょうか。伏線(私が気付かなかっただけかも?)などあれば余韻をもってそのシーンを楽しめた気がします。
    タイトルの『狼』は嘘などの比喩かな?と思ったら話に特に出てこないので…クールでオオカミぽくて今は一匹狼みたいな彼の印象のこと?
    クールでツンとした攻めの分かりにくい部分を心の声が聞こえた受けが分かってくれる設定、普段なら私はすごく好きなはずなのですが惜しくもハマれず…辛口になってしまい申し訳ありません。個人の感想なので悪しからず。
  • 手も足も出ない! 【電子限定特典付き】

    春日絹衣

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ムチムチな絵もフェチな設定も好みなのですが、何故か現実が過ぎり上手くハマれませんでした。(現実を感じずのめり込める作品もあるのですが、今回は奇しくもそうではありませんでした。自分の思考のせいです)
    ガムテは絶対肌痛めてしまう、という思いが強くて好みのシチュなのにそっちが気になってしまいました。身体はまだしも、皮膚の薄い顔は…と心配になりました。プレイ用テープにしてあげて欲しい。でも本人はガムテの性質やカラーなど拘りが強く、コタも痛い、脱毛されるなどと言いながらもライトなやり取りなのでこれはファンタジーとして楽しむのがいいですね。
    もう1つ、隠カン系好きな筈なのですが本作の職場エッチも現実を感じてしまいバイトテロみたいになったら…と考えてしまいました。これは展開として必要だったのでこちらもファンタジーとして脳内処理しました。
    拘束エロや体.位、構図、性器にガムテぐるぐる巻き、などバリエーションの豊富さは良かったです!
    個人的に惜しいのがメインとサブの攻めは好きなのですが、受けのコタが好みの範囲外なこと。フリー同士なら自由ですが、最初の方に彼女がいてもワンナイトできるならヤりたい!という思考が苦手で。(後に実は一途な人だと分かるが)その初手で躓いたのが上手く入り込めなかった要因かもしれません。
    エロのシチュやフェチを楽しみたい方、基本イチャイチャしているので明るいエッチを好まれる方、ネコ×バリタチを見たい方は合うかもしれません。辛口で申し訳ありません。一個人の感想ですので悪しからず。
  • レファレンス・ブルー 【特典付き】

    千萬億

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 設定が凄く好みで絵も好きなのですが、最初の印象での受け攻め認識が真逆で最後ハマれませんでした。これは単純に私の調査不足で試し読みの範囲のお話も好みで買ったので仕方ないのですが。
    読了後他の方の感想を拝見したら逆とありましたね。先にチェックすればよかったです。他のサイトも拝見したら私と同じような感想の方が結構居たので自分だけがそう思った訳じゃないんだ、と少し安心しました。
    また、よく見ると本編100〜ページ前後で短い!おまけページが挿入される位置が違和感で確認したら20ページ〜近く描き下ろしがありそこで受け攻めがわかりました。個人的に蛇足に感じ、それがなければ内容は丁寧でピュアでキュンとしました。そこまでは好ましかったので本編で受け攻めハッキリしないままとして、この本が終わっていれば好み通りなので気持ちは☆5だったのですが残念ながら私との相性が上手くいかず…
    おまけがなければ「そっちじゃない!逆!」という意識が芽生えず個人的に楽しめたと思います。
    100〜ページ以降の後半駆け足気味だな、と思ったら本編じゃなかったんだと気付いたのはずっと後で、話を詰め込んだのかな?と今迄段階を踏んでいた分、残念に思いました。後日こうなった、というコマもありますが後に描いてくださる方が良かったなと思ってしまいました。
    今回たまたま短さと逆という所が合わなかっただけで、私の好みの問題です。先入観とは逆でも楽しめる方、そもそも先入観ない方、ピュアで優しい恋愛がお好きな方なら合うと思います。辛口で申し訳ありませんが一個人の感想なので悪しからず。
  • ラスボス予定の聖騎士に求婚されています

    村崎 樹/サマミヤアカザ

    素敵なところもあるが合わなかった
    ネタバレ
    2024年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 著者の『人生七周目〜』が好きなので拝読しました。
    本作の世界観は大好きです。でもごめんなさい、結論主人公の織人が合いませんでした。
    自称コミュ障、人見知りという織人の言動、認識がとにかく幼稚に感じてしまいました。設定が10代ならまだ社会に出ていなくて経験や考えが未熟故、と理解できるのですが「小さい子扱いするな」と言うのに24歳の社会人がするには子供っぽい言動が多いと思いました。
    卑下しがちな言動も現実世界での成功体験のなさからかと思えば、この世界で成功体験を経ても変わらず。そう簡単に性格は変わるものでは無いとはわかりつつも具体的にこういう経験により傷ついた、や、家庭環境に何かあれば理由付けとして納得もできたのですがそうでもないので、モヤモヤしました。
    なによりもひっかかるのが織人がずるいこと、でした。相手の好意に胡座をかいて自分の好意は明確な言葉にせずとも伝わっているだろうと思い込むこと。この世界の過程、結末などを知っているのにそれを生かすことが出来ず相手を傷つけること。反省はあるけど自分はそのアドバンテージがあるから無意識の安定がある、そのずるさを自覚していないところ。それらをずっと無自覚でやっているのが苦手でした。
    お相手のシルヴィスについては二面性とされていましたが、それはちょっと大袈裟で、見た目とのギャップくらいの印象でした。
    今回たまたま自分に合わなかっただけで、好みの問題です。主人公の織人のもだもだが焦れったくて可愛い!と思えるかで評価が変わるかもしれません。コミュ障からの成長と、成長しても変わらないところのリアリティや親近感を覚える人、溺愛攻めが好きな人なら合うかもしれません。辛口になって申し訳ないですが、一個人としての感想です。悪しからずご了承ください。