イノセント ベル【コミックス版】
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イノセント ベル【コミックス版】

シリーズ集大成のような感動しかない作品

2024年8月29日
シリーズ3作目。1・2作と兄弟の話で、2作めにちょろっと出てきた伯父の朝陽の話でした…が、そんな単純な話でもなくて、読めば読むほどに兄弟編とアレコレ繋がってきて凄く読み応えがありました。1・2作の何でもないような事実が集まってくるに従って、点と点が繋がって線になる瞬間を見るような、ジグソーパズルのピースがピタッとはまった時のような、何とも言えない感動を何度も味わいました。今作の中だけでも伏線が幾つもあって、その引き方というか表し方というか…が、とにかく秀逸で、炙り出しやブラックライトに浮かび上がる何かを見る時のようなドキドキ感がありました。まるで芸術絵画の◯部作のように、「個」でも素晴らしいが「集」ならば更に何倍も楽しめます。ぜひシリーズで読んでほしい作品です。その際は『シークレットノート』→『ハイドランジアケージ』→『イノセントベル』の順番で読むのがいいと思います。漫画を読んででは、ここ最近なかったくらい感情移入しすぎて、泣けてしまうくらい良かったです。
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