誰にも愛されないので床を磨いていたらそこが聖域化した令嬢の話(コミック)
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誰にも愛されないので床を磨いていたらそこが聖域化した令嬢の話(コミック)

皐月文/ひだまり

心が救われます

ネタバレ
2024年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのステラは正当な侯爵令嬢なのですが、母親が嫁いで来た日に短時間盗賊に囚われてしまったことから、父親がその貞操を疑い、娘(ヒロイン)の血筋にも疑心暗鬼になってしまったところにうまく入り込んだ女が正妻になりすまし、自分が生んだ娘(フィオナ)を侯爵令嬢ステラとして、ヒロインはメイドとして扱ってたんですが、瘴気まみれになっている第一王子の元にお掃除に出向いたところから、どんどん事態が変わっていきます。

第一王子の瘴気を祓い、神官長の元で聖女と認められ、第一王子とのタッグで魔獣を聖獣に浄化していく中で、国王夫妻にも認められ、ヒロインの生家マーブル侯爵家を断罪する準備も整っていきます。

虐げられていた令嬢が見出だされ認められて幸せになる作品はいくつも読んできましたが、この作品は悪役側とも言えるヒロインの父(今は自分の愚かさに気づいている)や愛人・愛人の娘が影が薄くなってしまうほど、ヒロイン側のキャラが濃くて強いんです(笑)
国王は可愛い物好きで、王妃は「もう女王にしちゃいなよ」と息子に言われる程の女傑。第一王子は王太子になった弟の頑張りを応援している良き兄でヒロイン大好き。
ヒロインを取り巻く様々な事情は辛く哀しいものもあるのに彼らのおかげで明るく楽しく読めているなぁと、しみじみ思います。3巻以降で早くステラが聖女として公表されて、小悪党な愛人はさっさと叩き潰されてほしいです。
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