このレビューはネタバレを含みます▼
恋って美しく儚くとても素晴らしくてなんて残酷なんだものなんだろう。そこに勢いあるバンドのストーリーと高校生の揺れる心までトッピングして好きなもの全部乗せました!って感じです。ちょっと大人の拗れた心もついてきます。
最高。
9冊、長いなぁ、大丈夫かな。と1冊目読んだ時は思ったけど…3冊めあたりの春秋雨月のお話を挟みつつ、ゆきと真冬と立夏の対比で一気に引き込まれてしまいました。
女性って上書き保存って言うじゃないですか。
過去の忘れられない相手や恋に執着することってあんまりない気がする。(わたしだけだったらごめんなさい…笑)だからこそ、忘れられなくて好きで好きで堪らなくて苦しむ呪いのような関係にめちゃくちゃキュンとするのかも。。。と改めて思いました。
梶さんも雨月もお別れしたけれど…それぞれ心の中にずっと仕舞われて死ぬまで思い合っていくんだろうなと感じてしまった。そこで春樹との日常が何気ない愛に溢れていて恋との対比になって描かれているところにリアルを感じたり…。記憶は薄れるけれど、忘れない描写がキーとなる歌詞や回想に出てくるたびに重なります。
真冬の心の中にもこの先ゆきがずーっと居続けます。でも立夏は心にゆきがいる真冬に色々思いながらもずっと隣にいるんだろうなって安心感。立夏を推したら真冬にイラついてしまう人もいるかもしれないけど、でもそんな立夏だからいいんだよなぁ〜〜!!!高校生の未完成で不安定な気持ちの動きの中であの行動がとれる立夏…10年後の話が俄然楽しみー!!
男性ばかりのCPが不自然ってレビューみて最初はわたしもそう思ったけど!
それは漫画としての質があまりにも高すぎてBLじゃなくても良いんじゃない??って思ったってことかなと思ったりしました。
いや!!これはBLだからこそ。BLじゃなきゃ説明がつかない感情だ!と思ってます!
最高。(二回目…笑)