慰愛 下僕の花嫁
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慰愛 下僕の花嫁

しみず水都

沙居視点があったらよかった

ネタバレ
2024年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ あきが幼い頃。公家の血を引く母亡き後、母の妹(叔母)が居座る九条家で、あきの遊び相手として選ばれた沙居は、あきが寝た後に叔母の折檻を受けていた。表向きの理由はあきが予定通りに学びを進めなかったからだが、裏の理由は、自分の夫が実の妹と通じてできた子が沙居だったから。叔母は沙居を見るたびに嫉妬に狂っていたのである。あきが父にとりなして叔母の折檻をやめさせても、次は兄が沙居に性的な奉仕をさせていた。それらを目撃しながらも止めることができなかったあき。ある夜に天変地異が起き、沙居は行方不明となる。18歳になったあきは、兄の命令で出向いた英国商館の館主となった沙居と数年ぶりに再会するが…。◆まさに下剋上ですね。でも、もっと執拗に九条家に復讐するのかと思ったら、そこは割とあっさりで。気持ち良いことしかしてないし。九条家を潰すとか、兄に鉄槌をくだして欲しかったなぁ。沙居にしてみれば、欲しかったものが向こうからやってきたわけですから。チャンスは逃さないでしょう(笑)終始あきの視点で語られていて。最後に沙居の告白がありますが、できれば沙居視点も読みたかったです♪
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