ゴミ以下だと追放された使用人、実は前世賢者です ~史上最強の賢者、世界最高峰の学園に通う~
夜分長文/矢部利恩/蔓木鋼音
なべ
さん
(男性/60代~)
総レビュー数:106件
このレビューはネタバレを含みます▼
いわゆる追放系なんだけど、設定が無茶苦茶。仕えていた伯爵家を盗みの冤罪で追放されるが、伯爵令息の偽証だけで窃盗の事実を確認もせず、証拠もないのに一方的に断罪して追放するなど、高位貴族としてあるまじき態度。追放後に主人公が魔法で王都に転移し、「貴族は平民に手出しできない」と平民から絡まれている貴族の女性を助けるが、主人公は伯爵令息から魔法攻撃を受けていたし、魔法学園の入学試験では貴族から平民と馬鹿にされ、蔑まれている。最初から設定が矛盾だらけ。平民に絡まれていた貴族の女性も、能力が低く親から虐げられていたとしても、貴族女性が供もつけないで一人で町を歩き、チンピラに絡まれるなんてありえない。試験で圧倒的な力を見せつける主人公に対し、貴族の子息が歯向かっていっては一蹴される。いやいや、彼我の力の差くらいわかるだろうに、馬鹿なの?転生無双系は嫌いじゃないけど、もう少ししっかりしたストーリーでないと、早期撤退になると思う。2巻を見て☆1にマイナス。平民にも平等に、を謳ってる魔法学園なのに、学園長自らが差別をしているってなんなの?実力のレベルが桁違いなのは明らかなのに、権力を笠に主人公を虐げるってよくあるストーリーで、既出の漫画と比べても工夫もひねりも感じられなかった。次を読みたいとは思えないので撤退します。
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