魔法使いの娘
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魔法使いの娘

那州雪絵

怖すぎないオカルティックストーリー

2024年9月11日
父親が非常に珍しい職業に就いてる為、まわりに占い師と思われていることに乗っかり本当の所を秘密にしながら、なんとか平穏に暮らしたい主人公。親の職業故に様々なトラブルをに巻き込まれる娘として、また当人も親の能力みたいなものを受け継ぐ運命にあるが、複雑な家庭事情が横たわる。
セールにて全巻買い込みまだ完読していないが、勿論読破のつもり。続編のほうも直後の別の機会に手を伸ばしていて最後まで一気買い、楽しみにしている。
第16話の最後のコマの描き方にゾゾ~ッとして、途中だがレビュー書きに来た。
那州先生はやはり才気走った漫画をお描きになる。それなのに大上段に構えた勿体ぶりがなくて、むしろある程度脱力の雰囲気でもって、オカルティックな展開に主人公が仕方なく付き合っている様子の構成によって、保たれる明るさ。反面、主人公の普通(でありたい)の日常を、その傍らによく居るまたは出没してくる“それら”が関わってくることで侵されている不気味さ。
続巻のレビューも追記予定。
18話(前後編形式)は冒頭から那州先生のこれまでの白めの感じを、変えてきた。それまでは背景を余り描き入れずあっさり人物だけのコマが多かったのに、冒頭から随分ベタ?多用で全体黒っぽい印象。
途中出場の超ホーリーパワーの持ち主、面白い。
少し唐突気味登場の人形関連の草壁さん関連エピソード辺りが、判りにくかった。また、秘密の多い無山、本部の登場も唐突感はあった。
しかし、親子編を区切らせ、そして次第に結びつきが強まっていく初音と兵吾との関係、次に繫げられる余地を残しつつ大胆な終了で全8巻楽しませてもらった。
2002年7月号~2009年12月号 (ウィングス)
33話、最終話で計34話と各巻おまけマンガ付き。
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