「魔法使いの娘」続編の本作が洗練されてる





2024年9月14日
俗にシリーズ化は最初の作品のインパクトよりイマイチになる、というのが此には当てはまらない。むしろ洗練されてる。小さくあちこちばら撒いているエピソードの欠片、これらの出し方も上手いし、それらを拾い上げさせて最後まで連れて行ってくれるつもりなのだろう。やはり構成力というのか、語りの引きの強さが頁を捲る手に汗?握らせる。
視える人には視える、見えない人には見えない、その怖さ。そして「魔法使いの娘」の時の親子編の一区切り、あれからどうなっただろう?とのこちら読み手の疑問に時折小出しで打ってくる思わせぶり戦略に私は見事に弄ばれる。とある話では、ある決定要素を最後までかわしながら、最後近くになり、ここ、そこ、と切り札のように見せて来ていい緊張感で引っ張ってもらった。その1話完結的な部分をメインに置きながらも、同時並行的に「魔法使いの娘」の続き物としての興味をそそるように、「アレ?この人は?」「いやもしかして!?」、こちらの疑いが次第に膨らんだところで「おめぇには関係ねぇ話だ」とJr.に言わせる、それが逆説っぽくて匂わせてる!なんと鮮やかな煙の巻き方なのだろう。そして初音にそのタイミングで「(今は)会わない」と言わせる絶妙なオチ。見事に次回以降に私の心はついて行ってしまう。
まだ読了まで時間かかると思うが、一旦レビュー書かざるを得ないほど手応えを感じている。
しかし初音が指原莉乃(サッシー)さんに見えることがあるのは私だけ?
残りを読んだら後日追記。
「手伝ってあげたら?」と自分では席から立ち上がろうともしない男が女の子に軽く言うシーン、少し前まであったあった!これは既視感強い。世の中への婉曲メッセージ?
166頁(170/212)の「個建て」は、「戸建て」なのでは?
狐が化けるというのは幼いときに自分の祖母も話していた。占いも信じないような人だったけれど、子供の頃夕暮れ時の帰り道、後ろをついてくるように歩く女の子が居て、気になってまた振り返ったら狐が道端へ走って行ったと言っていた。
作品ではいろいろ化けたり化かされたり。それらの世界がすぐ傍にある設定。
「逐電」とは、逃げて行方をくらますこと、と初めて知った。
兵吾、とてもいい奴になって初音に都合よくなりすぎてなんだか可哀想。運命か?
2010年4月号~2017年2月号、付属小冊子。Wings誌。
30話にスペクタクルな感じの最終話で計31話。前後編物は1話でカウント。
視える人には視える、見えない人には見えない、その怖さ。そして「魔法使いの娘」の時の親子編の一区切り、あれからどうなっただろう?とのこちら読み手の疑問に時折小出しで打ってくる思わせぶり戦略に私は見事に弄ばれる。とある話では、ある決定要素を最後までかわしながら、最後近くになり、ここ、そこ、と切り札のように見せて来ていい緊張感で引っ張ってもらった。その1話完結的な部分をメインに置きながらも、同時並行的に「魔法使いの娘」の続き物としての興味をそそるように、「アレ?この人は?」「いやもしかして!?」、こちらの疑いが次第に膨らんだところで「おめぇには関係ねぇ話だ」とJr.に言わせる、それが逆説っぽくて匂わせてる!なんと鮮やかな煙の巻き方なのだろう。そして初音にそのタイミングで「(今は)会わない」と言わせる絶妙なオチ。見事に次回以降に私の心はついて行ってしまう。
まだ読了まで時間かかると思うが、一旦レビュー書かざるを得ないほど手応えを感じている。
しかし初音が指原莉乃(サッシー)さんに見えることがあるのは私だけ?
残りを読んだら後日追記。
「手伝ってあげたら?」と自分では席から立ち上がろうともしない男が女の子に軽く言うシーン、少し前まであったあった!これは既視感強い。世の中への婉曲メッセージ?
166頁(170/212)の「個建て」は、「戸建て」なのでは?
狐が化けるというのは幼いときに自分の祖母も話していた。占いも信じないような人だったけれど、子供の頃夕暮れ時の帰り道、後ろをついてくるように歩く女の子が居て、気になってまた振り返ったら狐が道端へ走って行ったと言っていた。
作品ではいろいろ化けたり化かされたり。それらの世界がすぐ傍にある設定。
「逐電」とは、逃げて行方をくらますこと、と初めて知った。
兵吾、とてもいい奴になって初音に都合よくなりすぎてなんだか可哀想。運命か?
2010年4月号~2017年2月号、付属小冊子。Wings誌。
30話にスペクタクルな感じの最終話で計31話。前後編物は1話でカウント。

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hiromi さん
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