海のそこ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
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海のそこ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

じんにくれーちぇ

諸設定に消化不良感があった

ネタバレ
2024年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 198ページ。
R18版もありますが、特にこだわりがないのでセールになっていたこちらを買って読みました。
骨太ファンタジーかな、という期待で読みましたが、設定が「それっぽい」止まりになっていた印象です。骨太っぽいんですが、その骨がどこにどうつながっているのかがぼんやりしていると言いましょうか。個人的には、主人公の村の「奴隷貿易」に闇深展開を期待したのですが、せっかくのその設定は話に全く絡まなかったのが特に消化不良です。
エロは豊富、絵も丁寧で、BLとしてはアリだと思います。
惜しい点として、二人の出会いの話が最後に収録されているところ。描き下ろしなので仕方ないかもしれませんが、エロは二人の関係性を知っていてこそ輝く気がするので、あのエピソードは本編より前、もしくは序盤のうちに見ておきたかったなという気がします。ただ、あのエピソードで主人公の女性性が強く打ち出されてしまった感じがするのは、BLとしてのマイナスポイントでもあります。
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