新・トルコで私も考えた 2023 巣立ち編
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新・トルコで私も考えた 2023 巣立ち編

高橋由佳利

60~50代、40代女性にはじんわりくる

ネタバレ
2024年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 既刊の中で出てきたメニューやエピソードが沢山入っていて懐かしく読めます。ただ、これを懐かしいと思うか、ネタ切れと思うかは人によるところだと思います。

作者や作者より少し下の団塊ジュニア世代だと、「空の巣症候群」がリアルに感ぜられることもあって、単なるトルコものに収まらない感慨と共に読めます。

作中で、所蔵していた文庫本や昔のりぼんの付録を買い取りに出している様子をついつい自分になぞらえて、「色々と懐かしみながら手放す物が増えるよね…。10年前ならどれも手放すなんて考えなかったけど…」と、いつになくシンクロして読みました。

それにしても、ババ、アンネが亡くなって、ゆかりさんのご両親も亡くなられましたか…。コロナ禍の負担が沢山ある中で、子供の自立、親族との死別、変化が多い数年を過ごされたのだな、と思うと、ゆかりさんの心身を大事に過ごしていただきたいと心から思います。
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