後宮の獣は愛を孕む【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
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後宮の獣は愛を孕む【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

じんにくれーちぇ

人外!

ネタバレ
2024年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者買いです!
『海のそこ』から先生の新刊が出るのを今か今かと待っておりました。
人外ものに関しては苦手な部類だったと自覚していますが、今となっては先生の作風もあってかかなり性癖に刺さります。
今作でも、亜人に対する差別的な態度がすごくリアルだなと感じ、後宮という煌びやかな舞台とは裏腹に人間の汚い部分も見えて面白かったです。
お話は、子が産めない体になり後宮から追い出されようとしている妖狐の涙星が、田舎から連れてこられた屈強な体のテンゲルを使って後宮に居座ろうとするストーリー。
テンゲルに夜伽の指南をする名目で後宮に居座るつもりが、テンゲルとの生活で情がわき一緒に出ていくお話です。
まずガチムチ好きの私はテンゲルの体つきにテンション上がりました!屈強な体、そして皇帝にも物怖じしないその態度。男らしい!
涙星は、流行りの(?)傾国顔で色っぽい。
皇帝の、涙星やテンゲルに対する言葉や態度が本当にひどくて現代では考えられないけど、昔の王朝、王国ではこんなの当たり前だったのかなと想像すると恐ろしいです。
首輪の話あたりから、お互いに言葉がある訳ではないけど、2人がお互いを大切に思ってるのが凄く解るのでまたそこも良かった。
派手ではないけど、一緒にいて何でもない生活をする幸せを感じてじーんと涙がこぼれました。
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