鼓動の秘密
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鼓動の秘密

金田力金男

永遠の刹那

2024年9月18日
10代という若さの死に引っ張られて作品としてどうかの判断が難しい。若い頃は特にそういう小説ばかり読んでたせいで刹那的な物語に感情移入しちゃうからあんまり客観的に読めないんだよな〜。
極力説明をしないようにシンプルな画作りをしてるけど割と台詞で理解出来ちゃうようになっている。コマ割りはあまり好きじゃなかった。
10代後半から20代いっぱいは逃げるように当て所なく旅をしていたけど、出会う年上の人々に『帰る場所があるから旅が出来るんだ』とよく諭すように言われたことを思い出した。この歳になると意外とそうでもないゾ?とは思っているけど、待っているよと顔を思い浮かべられる人がいる事は至極幸せなことだと思う。それが何かの境界線なのかもしれない。帰りを待つことも手紙を書くこともよく似ている。
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