心が異様に燃え盛る。





2024年9月18日
お気にのフォロワー様たちのレビューを読んで、コオリオニを見つけてポチッ。イケメンからは程遠いムサイオッサンばかりの絵図と残忍な場面。オエッとしつつ、R.ストーンズの曲名と同じの、悪魔を憐れむ歌に辿り着きました。この作品、野卑のようで高尚。殺〇鬼が天使に見えてしまうマジック。宗教、神曲ときたら、私の頭でわかろうはずもなくお手上げ。そのくせ、読み続けてしまうマジック。もう止めよう。ここで閉じなければ、この奇怪な世界に引きずり込まれてしまうと思わせる作者様の凄い筆力。ゾッするのに、何故か奇妙な快感を覚えてしまったのは、人間の底に眠る、押さえ付けられた残酷さを解放したいと云う深層心理?人間に牙を与え、世の常識の分銅を取っ払ったなら、泥湯の中からポコポコ泡が湧き出すように、生身の鬼が生まれるやもしれません。フルボディのワインを一気飲みした様な猛烈な読後感。過激で恐ろしいのに、まばゆいほど美しい闇世界。美と醜、光と影、正と非、矛盾しているけれども、くせになるほどに惹きつけられた作品でした。

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