このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな、とても楽しみにしていた灼先生の新刊…めちゃくちゃ好きです。今までの作品ももちろん好きなのですが、更に“好き”を更新されちゃいました。先生の作品って、いつも、心地良い、適度な『余白』がありますよね。読み手を信じてくださっているのか、作品の力を信じているのか...映画を見ているような、小説を読んでいるような、そんな奥行きさえ感じます。『余白』の向こう側を読み取るのが少し難しいけど(←私が未熟者だからです)、だからこそ、一ミリでも多く感じ取りたい、と一生懸命読ませていただきました。
読み終わった後、幸せで、でもなんだか切なくて...胸がギューっとなりました。じんわり涙が溢れました。
執着と願いの境界線って、どこなのでしょう?願いだけでなく、執着も人を生かしうる存在なのでしょうか?そんな風に、人生についても考えさせられるような深いお話です。
すみません、言葉では到底説明しきれないのですが…とにかく良いです。まずは読んで下さい(笑)
一見、無欲(無気力)に見えた攻め君が、とんでもない執着攻だったことが判明した時、私は心のなかでガッツポーズをしました(笑)