吠える犬とくびったけ【単行本版】
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吠える犬とくびったけ【単行本版】

那梧なゆた

一途な年下のヒト×狼耳と尻尾の吸血鬼

ネタバレ
2024年9月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒトと様々な亜人が共に暮らす世界。狼人間と吸血鬼の子供である煌は、徹底したヒト嫌いです。それは、煌がまだ幼い頃に仲良くしていたお友達の血をたくさん吸ってしまい、貧血で倒れさせてしまったからでした。ショックを受け自責の念に駆られた煌は、それ以来ヒトと関わらないようにして生きてきたのでした。ある日、街中で煌を見かけた青年が、煌を追って煌の働くカフェにまでやって来ます。その青年こそが、かつて煌が血を吸った樹でした。樹はあれからずっと煌を探していたと言い、煌の母親が営むカフェで煌と一緒に働くことになります。塩対応の煌に、ポジティブな樹は、めげずに昔と同じように懐いてきます。そして煌は、樹が近づくと良い匂いがして吸血衝動を抑えられなくなってしまうのでした。小さい頃はカッコ良く見えた煌が、いつのまにか耳も尻尾も素っ気ない態度も全てが可愛く見えてしまう…おっとりした樹が煌を大事に大事にするのがとても微笑ましいです。口輪を嵌めた煌もカッコ可愛くて良きでした。続編があるようなら、今度は狼人間的なところを見てみたいです。
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